この記事では、クリニックで少しでも緊張を和らげるような待合室の工夫についてご紹介いたします。
心身の治療のために利用されるクリニックは、どうしても不安やストレスを感じやすい場所です。
少しでも患者様に安心してもらうためにはインテリアにもこだわる必要があります。
待合室の印象はソファで左右される
クリニックの待合室の印象はソファで大きく変わります。
ソファは待合室の家具の中でもとくに存在感があり、ぱっと目に入ります。
ソファが事務的なデザインだったり、寒々しい色合いだったりすると、それだけで患者様はリラックスできず、待っている間も不安なままです。
待合室のインテリアにこだわるならまずソファ選びから始めましょう。
ナチュラルな色合い、気持ちが前向きになる色合い、そして柔らかい印象のある丸みを帯びた形状のものがおすすめです。
壁紙や床とそのソファのデザイン、色が合っているかもチェックしてください。
待合室のソファは医療用の家具でなくても構いませんが、汚れをふき取りやすい、丈夫であることも選ぶ際の条件です。
落ち着いた暖色系の照明
待合室の照明も重要なポイントです。
明るく真っ白な蛍光灯の光は、かえって落ち着かなくなってしまうこともあります。
おしゃれなカフェや雑貨店などの店内は落ち着いたオレンジ系の照明を取り入れていることが多いですよね。
明るすぎず暖かみのある色合いの光は、人の心を落ち着かせてくれます。
患部をしっかり見なければならない診察室は別ですが、待合室なら明るくしすぎなくても大丈夫です。
ポジティブな気分になれる色
スリッパ、マガジンラック、玄関マットなど、クリニックの待合室にはさまざまなアイテムがあります。
その一つひとつを選ぶ際、色合いにもこだわりましょう。
ほっこりとした気持ちになれるベージュや会話しやすくなるオレンジ、ポジティブになれるイエローなどの色がおすすめです。
清潔感のある白はクリニックでは選びやすい色ですが、青味の強い真っ白のものはかえって患者様に緊張感を与えます。
アイボリーなど優しい色のものを選ぶようにしましょう。
アート作品でおしゃれな空間に
さらに待合室のインテリアにこだわりたい場合は、アート作品を飾りましょう。
ひとつアート作品があるだけで殺風景な待合室が一気に暖かみのある空間に変わります。
他のインテリアと同様、優しい色合い、暖色系のアートを選んでください。
どの年代、性別の方が見ても楽しめるように、人物やキャラクター、風景などが明確に描かれているものよりも一見すると何が描かれているのかわかりにくい抽象画がおすすめです。
展示類の色褪せには要注意
クリニックの待合室にアート作品を飾るときだけでなく、展示物を飾るときにも劣化には気を付けてください。
せっかくおしゃれなアートやためになる情報が記載されたポスターを展示していても、色褪せていたり破れていた李すると一気に印象が悪くなります。
手入れが行き届いていない、不衛生な印象を与え、かえって患者様を不安にさせてしまうので注意しましょう。
直射日光の当たらない場所に展示する、UVカット効果のあるフレームに入れて展示する、季節ごとにこまめに展示物を入れ替えるなどの工夫が必要です。
まとめ
クリニックの待合室のインテリアについて解説しました。
明るすぎる照明、青味の強い家具などは清潔感があるものの患者様の不安やストレス、緊張を増大させてしまう可能性があります。
よりリラックスして症状を相談してもらうためにも、リラックスできる待合室作りは大切です。
インテリアのテーマや色合い、素材などから、くつろげる待合室を目指しましょう。