猫を飼っているから観葉植物は室内に置けないと諦めていませんか?
たしかに猫にとって有害な観葉植物も存在するため、選ぶ際は注意が必要です。
しかし、なかには猫が食べても安全な観葉植物もあります。
猫に無害な種類や設置場所を選べば、猫を飼っていてもグリーンを楽しめますよ。
本記事では猫が食べても安全な観葉植物を紹介します。
加えて、猫に有害な種類やいたずら対策も解説。
猫の飼育を理由に観葉植物の導入を諦めていた方は参考にしてください。
- 猫が食べても安全な観葉植物
- 猫が食べると危ない観葉植物
- 猫のいたずら対策
猫が食べても安全な観葉植物6選
猫の飼育下で観葉植物を選ぶなら、猫が食べても安全なものがおすすめです。
ただし、観葉植物に有害な成分が含まれていなくても、食べ慣れないものを摂取することで体調を崩す猫がいます。
猫により個体差があるため、どのような観葉植物も確実に安全とはいいきれません。
あなたと猫が暮らす部屋にどうしても観葉植物を置きたいなら、これから紹介する比較的安全な品種がおすすめです。
さっそく見ていきましょう。
※このサイトに掲載しているすべての情報は100%正しいと保証するものではありません。掲載情報については、すべて自己判断・自己責任にてご利用ください。免責事項について
猫草
一般的にスーパーやホームセンター、ペットショップなどで入手できる猫草。
主にえん麦や大麦などのイネ科植物が猫草として販売されています。
猫が毛玉を吐く手助けをする植物として取り入れる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
購入した状態の猫草は品がないと感じるかもしれませんが、高級感がある陶器やブリキ缶などをカバーにすれば部屋のインテリアとして楽しめます。
パキラ
存在感溢れる太い幹が特徴のパキラは、発財の木とも呼ばれ、部屋に飾ると金運が向上するとされる観葉植物です。
パキラの種や実には有害な成分が含まれていますが、葉や茎には害がないため猫が食べても安心です。
一般的に流通しているパキラを購入したのであれば問題ないでしょう。
サンスベリア
虎の尾とも呼ばれるサンスベリアは、上に向かって葉を伸ばし大きく成長する観葉植物です。
しっかりとした硬めの葉は、風に揺れる頻度が低いため猫は興味を抱きにくいでしょう。
枯れにくく育てやすいので初心者にもおすすめです。
サンスベリアは空気を浄化する作用があり、癒し効果も期待できます。
狭い部屋に置くなら小ぶりのサイズを選びましょう。
エバーフレッシュ(ネムノキ)
こまかな葉がびっしりと茂るエバーフレッシュは、猫に無害な観葉植物です。
アジアンや和風など、さまざまなテイストのインテリアとのマッチを楽しめます。
明るいうちは葉が上向きになり、日が暮れるとまるで眠ったように下向きになります。
昼夜を通して異なる表情を楽しめる観葉植物です。
シダ植物
シダ植物は耐陰性があり、日陰でも育てやすいでしょう。
寝室やトイレ、玄関など、設置場所を選ばずに楽しめる観葉植物です。
また、シダ植物は種類によって外観が変わります。
葉が大きくインパクトがあるビカクシダや、小さめの葉が可愛らしいアジアンタムは部屋を明るく彩ります。
好みのデザインを選ぶとよいでしょう。
ヤシ科
ヤシ科は耐寒性に優れた育てやすい観葉植物です。
アレカヤシやテーブルヤシ、シュロチクなど、種類はさまざま。細い枝や葉の品種が多く、繊細な雰囲気が人気です。
大きめの鉢なら、ウェルカムグリーンとして玄関に設置するのがおすすめ。
小さめの鉢を選び食卓やキッチンに飾るのもよいでしょう。
猫が食べると危ない観葉植物6選
サトイモ科やゴム科の観葉植物は猫にとって有害です。
猫が触るだけなら問題ありませんが、もし猫が口にした場合は嘔吐や下痢、よだれなどの症状が出る可能性があります。
万が一猫が観葉植物を食べた場合は、症状が出る前に病院へ連絡しましょう。
気づいた時点ですぐに行動すれば最悪の事態を避けられるかもしれません。
食べた観葉植物の名前や時間などを伝え、獣医師の指示を仰ぎ対処するのがおすすめです。
では猫が食べると危ない植物を見ていきましょう。
ポトス
簡単に育てられるポトスは初心者にも人気の観葉植物です。
種類によって葉の色が異なり、手軽に部屋の雰囲気を変えられるとあってポトスを選ぶ人は多いでしょう。
しかしポトスにはシュウ酸カルシウムが含まれているため、猫が摂取すると口内の炎症を起こす可能性があります。
アイビー(ヘデラ)
つるを下向きに伸ばす鮮やかな緑が美しいアイビー。
インテリア性が高く、飾るとおしゃれな部屋になります。
しかし、猫にとっては有害です。
猫が誤って食べるとよだれや嘔吐、下痢の症状を引き起こす可能性があります。
家に猫がいるなら、できる限り設置を控えるとよい観葉植物です。
ドラセナ
スタイリッシュな外観のドラセナは幸せを運ぶ植物として人気がありますが、葉には猫に有害な成分が含まれています。
もし猫が食べると、手足のしびれや嘔吐などの症状が現れる危険性があるため注意が必要です。
猫が出入りする部屋にドラセナを部屋に飾るのは推奨できません。
モンステラ
葉の切れ込みや穴が特徴的なモンステラ。
ボタニカルな洋服のプリントとしても人気のグリーンです。
部屋のアクセントになる観葉植物ですが、葉や茎の内部にはシュウ酸カルシウムが含まれており、猫が食べるとのどが腫れ、呼吸困難を引きおこす可能性があります。
モンステラに触ったからといってただちに影響があるわけではありませんが、猫がいる家庭であればモンステラの設置は推奨できません。
ゴムの木
大きな葉が印象的なゴムの木は、部屋に置くと華やかになります。
その名のとおり、ゴムの木から採れる樹液は天然ゴムの原料です。
しかし葉や茎には毒が含まれます。
また、猫だけでなく人間でもラテックスアレルギーがある方は要注意。
葉や樹皮を触るだけでもアレルギー反応が起こる可能性があるため、手袋を着用して世話をしなければなりません。
サボテン・多肉植物
猫と暮らしているならサボテンや多肉植物も要注意です。
とくにアロエは猫が食べると下痢の原因となる可能性があります。
サボテンのトゲで猫が怪我をする可能性もあるため、なるべく選ばないことが得策です。
どうしてもサボテンや多肉植物を置きたいなら、設置場所をよく考えるとよいでしょう。
猫と観葉植物を守るために!いたずら対策
猫に無害な観葉植物を選べば安心ですが、猫にいたずらされると観葉植物の美しい見た目が損なわれます。
猫のいたずら対策としては、観葉植物にカバーを装着したり猫の手が届かない場所に置いたりするのが効果的です。
また木酢液をスプレーし、猫が避けるように工夫するのもよいでしょう。詳しく紹介します。
プランターカバーを装着する
猫が気にならないようにプランターカバーを装着する方法です。
カバーによって猫の興味を引かないよう、観葉植物の露出を控えめにします。
インテリアに合わせておしゃれなカバーを装着すれば、グリーンが映えて気分も上がりますね。
木酢液をスプレーする
猫は木酢液の香りを嫌う傾向があるため、いたずら防止になります。
猫だけでなく観葉植物に湧く虫対策にもなるため一挙両得です。
ただし、なかには化学成分が配合されている木酢液があるので、購入の際は注意しましょう。
また、木酢液は独特の香りがあるため、部屋の香りにこだわりがある方には不向きです。
猫の手が届かない場所に観葉植物を置く
葉に手が届かなくても、猫が木登りしていたずらすることもあるでしょう。
たとえば、エアコンや窓から入ってくる風が当たり、観葉植物が揺れると猫がじゃれつく可能性があります。
猫が食べても安全だからといって、猫の行動範囲内に観葉植物を設置するとよいでしょう。
猫が入らない部屋や手が届かない部屋におくなど、工夫が必要です。
猫に気づかいながら観葉植物を取り入れて部屋を明るくしよう!
飼っている猫を守ろうと思えば、部屋に設置する観葉植物は制限されます。
しかし猫に無害な植物を選び、飾り方に注意すれば問題なく一緒に生活できます。
日頃からあなたの猫を観察し、どのようなものに興味を持つのか考えながらいたずら対策をするとよいでしょう。
愛猫と観葉植物、どちらにも気づかいながら生活できるのがベストです。
猫に無害な観葉植物を部屋に置き、グリーンがある暮らしを楽しんでくださいね。