この記事では、ガーデニング初心者の方のために、おすすめの花を厳選して紹介します。
近ごろではお手軽にスタートできる「ガーデニング」のブログや教室、本などの書籍も多く見られるようになってきました。
ガーデニングは、お庭がなくてもベランダなどわずかなスペースにプランターを置くことですぐに始められます。
ガーデニングでは、じかに土や植物を触ることで、童心にかえるようなリラックス効果も得られます。
ガーデニング初心者におすすめの花4選
1.ローズマリー

ローズマリーは、手入れも簡単な初心者向けの花です。
料理にも使われるハーブ、ローズマリーは古くから皮膚の薬としても利用されていました。
食用、薬用に役立つローズマリー自体も非常に丈夫な植物で、栽培に気をつかう必要はありません。
しかし、ガーデニング愛好家の中では「ローズマリーの花が咲かない」という声がよく聞かれます。
種類や環境にもよりますが、ローズマリーが開花するには3〜4年かかることがあります。
花を咲かせるには「5月前後」に剪定をした方が良いようです。
ローズマリーにとって新芽ではない伸びきった葉になるのがこの時期のためです。
もう一点、なるべく日当たりの良いところに置くと花が咲きやすくなるそうです。
たとえ花をつけなくても、ハーブとして楽しめるローズマリーですが、花が咲くのを楽しみに育ててみるのもおすすめです。
開花時期
10月〜5月
水やり
夏場の乾燥には強く、土が乾いて2〜3日後に水やりをすれば大丈夫です。
日照時間の短い冬場に水をやりすぎると根腐れをしやすくなりますので、乾かし気味にします。
温度管理
日本の気候にもよく合い、屋外で冬も越せます。
暑さにも寒さにも強いのですが、湿気は大敵です。
雨が降り続くようなときは、雨の当たらないところに移動させましょう。
2.ランタナ

植えっぱなしでも大丈夫なランタナも初心者向けの花です。
ランタナというと聞き慣れない人もいるかもしれませんが、熱帯地域で野生するかわいらしい花です。
日本でも近年人気があり各地で咲く姿が見られます。
ピンポン玉ぐらいの大きさの丸い花で、アジサイのように小さな花が集まって咲いています。
色が黄色、オレンジ、白、紫、ミックスなどで、色によってガラリと雰囲気が変わるので、お好みの色を選びましょう。
もともと野生に生えている花なので乾燥にも強く、植えっぱなしでも成長するところもおすすめのひとつです。
開花時期
5月〜10月
水やり
夏場は乾燥しすぎるとし元気がなくなってきますが、早いうちに水をやれば元に戻ります。
冬場は乾燥気味で大丈夫。
温度管理
ランタナは熱帯の植物なので、寒さには弱いです。
しかし、関東ぐらいの寒さであれば屋外で冬を越せます。
寒さの厳しい地域では、鉢植えで管理し冬は屋内におきましょう。
注意点
害虫もつきにくく育てやすい反面、種を多くつけ広範囲に自生していく性質があります。
他の植物と育てるときには少し注意が必要です。
ランタナが他の植物の生長をさまたげるほど伸びた場合には、はさみでカットしましょう。
3.ハナニラ

ハナニラも植えっぱなしにしていても毎年、星型のかわいい花を咲かせてくれます。
その名の通り、ニラやネギに近い種類です。
球根のほか、苗が売られていますので、最初は苗の方が簡単に始めやすいでしょう。
花の色は、白、紫、ピンク、黄と豊富にそろっています。
植えたままにしておいても、毎年株が大きくなり花も増えるので初心者向けです。
開花時期
3月〜5月
水やり
庭に直接植える地植えの場合、水やりの必要はありません。
鉢植えの場合には、土がカラカラに乾いたら水をやります。
ハナニラの休眠期にあたる7〜9月の時期には水やりは不要です。
適正温度
品種にもよりますが寒さに強く、冬の間屋外に置いても大丈夫です。
注意点
栽培するうえでの注意点は見当たらないほど丈夫でおすすめの花です。
しかし、ハナニラは贈り物にするのはあまり適していません。
これは、葉を傷つけるとニラのような匂いがするためか、ハナニラの花言葉には「恨み」といったいったネガティブな言葉があるため、贈答にはおすすめできないのです。
ハナニラの花言葉には、ほかに「星に願いを」「愛しい人」という素敵なものもあります。
4.シロエダギク

シロエダギクは、雪が降ったかのような銀色がかった葉が特徴の植物です。
似た種類の仲間と合わせて「シルバーリーフ」とも呼ばれることもあります。
耐寒性が強く、冬場に寂しくなりがちな花壇でも、枯れることなく目を楽しませてくれます。
寄せ植えの彩りとして用いられることが多いのですが、剪定しないでいると初夏に黄色い花を咲かせてくれます。
開花時期
5月〜7月
水やり
庭に直接植える地植えでは水やりの必要はありません。
鉢植えの場合には、土の表面が乾いていたら水やりをしましょう。
適正温度
耐寒性が強いので、冬越しは問題ありません。
夏も暑さによるダメージは受けにくいのですが、日当たりが必要なため、茂りすぎた葉は間引いた方がよいでしょう。
注意点
花を咲かせると栄養が花に取られ株が弱ることがあるので、定期的に短めに剪定をすることをおすすめします。
切る位置は好みの場所でかまいません。
植え替えも簡単!初心者向けの花

手がかからない花をご紹介してきましたが、初めに購入した時には「植え替え」が必要となります。
花屋さんやホームセンターで苗を買っきたままだと植物は根の伸びるスペースがなく絡まりあって腐ってしまいます。
植え替えをすると、見ちがえるほど元気に育ってくれます。
必要なものを用意して、さっそくやってみましょう!
今回ご紹介したおすすめの花はどれも土の種類に気をつかう必要がなく、ガーデニング初心者でも自宅で簡単に植え替えが可能です。
用意するもの
- 適当な大きさの鉢:苗より一回り以上大きいものを選びましょう
- 土:購入する時は「花、観葉植物用の培養土」など
- 鉢底石
※すべて100円ショップで手に入ります。
植え替えのやり方
- 苗を購入時のポットから出したら、根っこを手でほぐし伸びすぎた部分をカットする。
- ポットに2センチぐらい鉢底石を敷く。
- 鉢底石の上に新しい土を少し入れる。新しい土の上に苗を置きながら、ちょうどよい高さを見つけます。
- 高さが決まったら苗を置き、苗の周囲に新しい土を入れます。
庭に直接植える場合には、根をほぐしたら鉢底石なしでポットの分の穴を掘って植えるだけです。
初めから終わりまで15分もかからずにできますので、ぜひやってみてくださいね。
長く育てて、大きくなった植物にも同じやり方で植え替えをすると、何年も元気に育ちます。
植え替えをした時だけは乾燥を好む植物にも、鉢の下に水があふれるぐらいに水をやると良いそうです。
まとめ
今回は、ガーデニング初心者におすすめの花を厳選して紹介しました。
ガーデニングは思ったよりもずっと簡単で、一度植えてしまえば長く楽しむことができます。
水やりをしたり、伸びすぎた葉を切る作業をしていると、他のことでは味わえないリラックスした気持ちになれます。
大事に世話をした植物が、花を咲かせてくれたときの喜びは格別なものです。
まずは手間のかからない種類から、始めてみてはいかがでしょうか?

