兵庫県立美術館は、日本を代表する建築家として名高い安藤忠雄氏の設計として知られています。
外観から見ると至って普通の美術館のようにも感じられますが、なかに入ると驚きと発見の宝庫であることに驚くはずです。
兵庫県立美術館ではありながら、世界中から多くの人が訪れるのも納得できるのではないでしょうか。
はたして兵庫県立美術館はどんな場所なのか、詳しく紹介していきたいと思います。
兵庫県立美術館の歴史、成り立ち
兵庫県立美術館は、平成14年4月に誕生した比較的新しい美術館です。
平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災の復興のシンボル的な存在として作られたものになり、文化の復興として今に伝えられています。
コンセプトは芸術を通じて「人間のこころのゆたかさ」を取り戻そうとしており、未来をテーマにした国際交流の場としても使われています。
建築に携わったのが、日本を代表する安藤忠雄さんであることからも知られており、芸術の融合体ともいえる存在です。
常設展だけに限らず企画展なども積極的に行っている大規模の美術館になり、何度訪れても飽きることもありません。
前身が近代美術館だったこともあり、豊富なコレクションなども自慢です。
兵庫県立美術館でしか見ることのできない作品が、数多く展示されています。
兵庫県立美術館の特徴
兵庫県立美術館にはどんな特徴があるのでしょうか。
日本のみならず海外の作品も豊富
兵庫県立美術館の特徴として、国内だけにとどまらず海外の作品も豊富に展示していることにあります。
例えば海外の彫刻として、オーギュスト・ロダンの「オルフェウス」や、マイヨール、ブールデルなどの19世紀に活躍した彫刻家の作品も数多く展示されています。
20世紀に活躍したムーアやジャコメッティなど、どれも一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
現在の兵庫県立美術館では、ブランクーシやシーガルなどの作品も増えており、コレクションの幅が広がっています。
また、版画にも力を入れており、ゴヤやマネ、ピカソなどの作家の作品も揃っています。
どれも素敵なものばかりなので、常設展だけでも十分に楽しめます。
企画展や特別展が豪華で面白い
兵庫県立美術館は、企画展や特別展の種類が豊富で老若男女楽しめることでも知られています。
展示の幅が広く人気のある内容の企画展を行うので、思わず「行きたい」となるものばかりではないでしょうか。
HPには年間のスケジュールが載っているので先の予定まで把握できるのも特徴です。
例えば、大阪出身の「コシノヒロコ展」や「エジプト展」「ハリーポッターと魔法の歴史」なども開催しました。
企画展の幅も広いので、興味のあるジャンルの展示が見つけやすいのも特徴です。
期間が短いものもあるので、早めに訪れるのをおすすめします。
地元で活躍した作家さんの作品を展示
兵庫県ゆかりの洋画や日本画、日本近代の名作なども含め地元で活躍した人の作品も積極的に展示しています。
ある程度芸術に詳しい人でも兵庫県出身の作家と言われると、すぐに思いつかない人が多いのではないでしょうか。
金山平三と小磯良平さんは、兵庫県にゆかりのある洋画を描いた方です。
また、兵庫生まれの画家だけに関わらず、神戸に関係の深い人の作品なども展示しています。
兵庫とどんな関係があるのだろう?と考えながら作品を見て回るのも素敵だと思いませんか。
意外と知らない素晴らしい作品と出会えるかもしれません。
兵庫県ならではの作品もたくさんあります。
美術情報センターが面白い
兵庫県立美術館の中にある美術情報センターは、美術に関するさまざまな芸術の書籍などを自由に閲覧できるようになっています。
展覧会関係のパンフレットなどの持ち帰りもできるなど、サービス内容も充実しています。
美術館を通してもっと知りたいと思える内容があれば、この機会に立ち寄ってみてもいいと思います。
美術情報センターにしかないものもたくさんありますので、新しい発見も多く見応えもあります。
閲覧するときはセンター内でのみになり、自由に見られます。
探している書籍があれば、パソコンを使って検索もできるので誰でも簡単に調べられます。
併設レストラン、カフェ、グッズについて
兵庫県立美術館の設備について、説明したいと思います。
フォルテシモ
兵庫県立美術館のなかにあるカフェです。
美術鑑賞の合間にちょっと一休みしたいときにも使える、おすすめのカフェです。
大きな窓がついておりテラスをゆったりと眺めながら過ごすこともできます。
テラスでのお食事もできるので、天気のいい日などはいいかもしれません。
スタンダードなメニューはもちろん、フレーバーラテなどのおしゃれなドリンクも用意しているので、飽きずに楽しめるのがいいですね。
カレー、サンドイッチやケーキなどもあるので、ちょっとした軽食を希望する人にも最適です。
購入した図録を片手にのんびりと過ごす時間があってもいいかもしれません。
明るい雰囲気で居心地のいいカフェです。
お値段も手頃なので、美術館に行ったときはぜひ立ち寄ってみてくださいね。
ミュージアムショップ
兵庫県立美術館はミュージアムショップにも力を入れています。
一般的なスタンダードのミュージアムグッズを始めとした、日本や世界中のデザイングッズを扱っています。
好みのデザインのものがあるか探すのも楽しいのではないでしょうか。
企画展などの特別展に合わせたポップアップショップもあるので、気にいる展覧会のときはお土産を探してみてはいかがでしょうか。
お店のなかもおしゃれな空間になっているのでまさに芸術品の宝庫です。
どんなおみやげがあるのが探すだけでもワクワクしてきます。
行くたびに新しい発見のあるミュージアムショップとしても人気があります。
扱っている数は少ないものの、オンラインショップでも購入できるグッズもあり、探せるのが嬉しいですね。
兵庫県立美術館の周辺はミュージアムロードや、横尾忠則現代美術館、原田の森ギャラリーなど芸術的な建物がたくさんあります。
そのため、周辺をゆっくりとお散歩してみるのも面白いのではないでしょうか。
少し移動すると王子公園もあり動物園などもあるので一緒に楽しめます。
まとめ
兵庫県立美術館は、見どころも多く収蔵されている作品数の多さでも知られています。
一度では見きれないほどたくさんあるので、ゆったりと時間を作って散策してみてはいかがでしょうか。
美術館としても高く評価されていること、建築物や周辺なども含め、新しい発見がたくさんあるはずですよ。
兵庫県立美術館のカフェやミュージアムショップなども一緒に訪れるようにしてくださいね。
※休業日や営業時間、その他の掲載情報については変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、最新の情報については施設・店舗へお問い合わせください。
アクセス
電車で美術館に行く場合は、JR神戸線の灘駅南口より、徒歩10分の場所にあります。
阪神電車の岩屋駅で降りれば徒歩8分の好立地にあります。
また三宮駅からのバスも出ているので、乗車して15分ほどで到着します(29・101系統)。阪神バスもあります。
また、車で訪れた場合、駐車場は地下にあり2時間まで400円で利用できます。
以降30分ごとに200円がかかります。
80台まで停められるので、混雑時でも安心です。
周辺の駐車場には駐車のスペースによる割引などはありません。
美術館名 | 兵庫県立美術館 |
住所 | 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1-1 |
電話番号 | 078-262-1011 |
ホームページ | https://www.artm.pref.hyogo.jp/ |