敬老の日の贈り物として子どもならお手紙も喜んでもらえますが、大人としては両親や目上の方にプレゼントをしたいときには悩んでしまうものです。
そんなときには「お花の鉢植え」はいかがでしょうか?
花束ももちろん素敵ですが、鉢植えはより長く楽しむことができるのが魅力です。
この記事では、お世話が簡単で長く楽しめる「敬老の日におすすめのお花の鉢植え」を紹介していきます。
敬老の日におすすめのお花の鉢植え
リンドウ
敬老の日の定番といえばリンドウではないでしょうか。
秋の訪れを知らせるかのように、ちょうど敬老の日の頃に開花の時期を迎えます。
深い紫色は男性に女性にも好まれる色合いですし、何より花言葉が素晴らしいのです。
リンドウの花言葉には「病気に勝利する」というものがあります。
お年を召されるとどんな方でも体調の変化や病気に多かれ少なかれ悩まされているものです。
この花言葉とともにリンドウの鉢植えを贈れば、きっと喜んでいただけることでしょう。
お手入れの方法もぜひお伝えしてくださいね。
開花時期
9月〜11月
お手入れ方法
リンドウは乾燥が苦手なので、土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
花がら※をそのままにしておくと次の花が咲きにくくなり花の数も少なくなります。
花が終わったら花がらはこまめに摘んでください。
リンドウは寒さに強く、霜や雪に当てなければ屋内で冬越しができます。
冬の間もリンドウの根は生きているので、忘れずに水やりをします。
枯れた部分は取り除いた方が、根が弱るのを防ぐことができます。
冬越しがうまくいくと、春に新芽が出て9月に再び花を咲かせてくれます。
※花がら… 咲き終わってしおれた花のこと
ポイント
暑さに弱いので、夏の間は直射日光に当てず半日陰に置くようにします。
キキョウ
キキョウは古来から日本の山野に自生する多年草です。
秋の七草の一つとしても知られています。
近年では日本の野生のキキョウは少なくなっていますが、園芸品種は改良が進みバリエーションに富んだ種類が出ています。
昔ながらの紫色のほかに白、ピンク、2色など多種多様な花があり選ぶ楽しさも味わうことができます。
星のような形の花びらに風情があり、好きな花がキキョウという方もいらっしゃるかもしれません。
キキョウの花言葉は「永遠の愛」「変わらぬ愛」「気品」「誠実」です。
恋人を生涯待ち続けた若い娘の昔話から、これらの花言葉は生まれたとのこと。
このお話をするかどうかは別として、花言葉は贈り物にもふさわしい良い意味の言葉ばかりですね。
開花時期
6〜10月
お手入れ方法
キキョウの鉢植えのお手入れ方法は、水やりと花がら摘み、冬越しに関しては前述のリンドウとほぼ同じです。
少しだけ違うのは開花時期と耐暑性です。
キキョウは本来の花の盛りは夏で、リンドウとは異なり暑さには強いのです。
夏も日陰ではなく風通しの良い日向に置きましょう。
ポイント
風通しのよくない場所に置くと「立ち枯れ病」という病気になることがあります。
カビが原因で根から腐り茎も枯れてゆく病気です。
風の通らない場所に置きっぱなしにせず、風通しをよくするように心がけましょう。
土の湿気も立ち枯れ病の原因となるので、水のやり過ぎにも注意してください。
ユウゼンギク
ユウゼンギクは北アメリカが原産の多年草です。
日本には明治時代に入ってきて各地で自生していて、紫、白、赤、ピンクなどの色があります。
漢字で書くと「友禅菊」。
丸く大きく咲く花の様子が着物の友禅染の柄に似ていることからこの名前がついたそうです。
お年寄りの方は、友禅染をご存じでしょうから、お話が弾みそうですね。
さらに花言葉も敬老の日にふさわしいのです。
ユウゼンギクの花言葉は「老いても元気で」です。
この花言葉もお伝えしたいところですね!
開花時期
6〜11月
お手入れ方法
自生するだけあり、ユウゼンギクの鉢植えのお手入れは難しくはありません。
土が乾いたらたっぷりと水やりをすることが基本です。
水をやりすぎると根腐れしますので、土がしっかり乾くまでは水やりをしないようにしましょう。
園芸が好きな方なら、鉢植えから庭に移して地植えにしてもいいでしょう。
地植えの場合には、基本的には水やりをする必要はありません。
冬越しは屋外でもできます。
ポイント
地植えにした場合にも、日照りが続く真夏には水やりが必要となります。
敬老の日のプレゼントに鉢植えを自分でラッピングしてみよう
敬老の日のフラワーギフトとしてリンドウやキキョウはよく見られますが、ユウゼンギクはあまり贈り物としては普及していません。
このようにガーデニングの知識を生かして育てやすく丈夫な花を選ぶと、贈答用にはなっていないこともあります。
普通に売られている鉢植えをプレゼントにしたい場合にはどうすればいいのでしょう?
お店でギフト仕様にすることもできますが、自分でラッピングするのも楽しいものです。
ここでは、鉢植えをきれいにラッピングすること方法をご紹介します。
用意するもの
- 透明なフィルム
- 包装紙(裏側もきれいな配色のシワ加工のものが扱いやすいです)
- リボン、シールなど
- 洗濯バサミやクリップ(フィルムや包装紙を仮止めするのに使います)
- セロハンテープ
- ステープラー
手順の要約
- 透明フィルムで鉢を包む。鉢の形に合わせてしっかり巻いた状態でセロハンテープで留める。鉢の上からはみ出した透明フィルムは内側に織り込む(このとき鉢は外しておくと作業しやすい)。
- 透明フィルムに鉢を戻し、さらに包装紙で包む。鉢の丸みに合わせてヒダをつけながらステープラーで留めていく。
- 鉢の最上部で固くリボンを結ぶ。リボンの上に余った包装紙は形よく外側に折り曲げる。
- 3で巻いたリボンはほとんど包装紙で隠れてしまうので、飾り用の大きめのリボンを外側につける。
詳しいやり方は、インターネットで検索すると紹介動画や図解がたくさん出てきます。
文字よりも目で見てまねをした方がわかりやすいでしょう。
お好みのラッピングを見つけて、特別なフラワーギフトを仕上げてみてださい。
花言葉をカードに書いて添えるのもおすすめです。
鉢植えをラッピングするときの注意点
- 水や土が漏れないように、鉢底を透明フィルムでしっかりと包みこみましょう。
- 包む前に値札シールを取り、枯れそうな花や葉も除いておきましょう。
こちらを向いた花が多い方を“前”と決めておくと見映えよくラッピングできます。
まとめ
「敬老の日にはこの花」という決まりはありません。
ガーデニングが好きなら、数ある植物の中から自分のセンスで贈りたい花を選んでみるもおすすめです。
花はもらうのも嬉しいものですが、あれこれ悩みながら相手の方にぴったりの花を選ぶのもとても楽しいものです。
あえて花束ではなく鉢植えを選ぶことによって、花を長く楽しめます。
鉢植えのお手入れは差し上げた方にとっての張り合いにもなってくれそうです。
お世話が簡単で毎年花を咲かせてくれるような花は他にもたくさんあります。
ぜひ、相手の方によくお似合いになる花を探してみてください。