美しい自然との調和で人気のある美術館といえば「鹿児島県霧島アートの森」ではないでしょうか。
霧島の地形だからこそ実現できたアートの世界は、ここでしか見ることのできない絶景です。
芸術をもっと楽しみたい人にも高く評価されています。
霧島市に観光で訪れたときはもちろん、芸術の視野を広げたい人にもおすすめです。
鹿児島県霧島アートの森とはどんなところなのかを紹介していきたいと思います。
鹿児島県霧島アートの森の歴史、成り立ち
鹿児島県の霧島連山の北側にある、栗野岳にある標高700mの高原にオープンした場所です。
メインが屋外展示にあり、霧島の自然を感じながら芸術に触れられる場所としても高く評価されています。
メインとなる常設展示は、国内外で活躍している22人の作家の作品を展示しており、現地に実際の作家が訪れています。
その土地の文化や風土を肌で感じ理解したうえで想像を膨らませて作りました。
すべてがオリジナル作品になるため、他の美術館では見ることのできない作品ばかりです。
実際に展示物の写真を撮ることも、直接触れることもできるのでより、身近に芸術を実感できます。
鹿児島県霧島アートの森の特徴
鹿児島県霧島アートの森の特徴にはどんなものがあるのか、紹介していきたいと思います。
屋内展示がとにかく豪華
鹿児島県霧島アートの森の屋内展示は、特別企画展を行っている期間中は展示を確認することはできません。
もし、屋内展示を見たいと思っているのであれば、スケジュールを事前に確認しておくのをおすすめします。
他では見られない作品が多く、オノヨーコの「絶滅に向かった種族」や、トニー・クラッグの「ノーティラス」、ジャウメ・プレンサの「ノック、ノック、ノック」など、オリジナリティあふれるさまざまな作品が展示されています。
ジャウメ・プレンサといえばガラスブロックをしゅざいりょうとして部屋を構築し、近代の代表的な作品を作った人物としても知られています。
どれも洗練されたものばかりですし、表現の多様化を実感できるものばかりです。
デイヴィッド・ナッシュの「小さな樺の玉座」は倒れてしまった木を使って彫刻作品として再生させることをコンセプトにしています。
木本来のやわらかさやザラつき感など、生命力の強さを感じずにはいられません。
素材をどう活かすかを考え抜いた作品としても高く評価されています。
屋内展示は他にも見どころがたくさんありますので、一つ一つの作品の意味について考えてみるのも面白いかもしれません。
作家一人一人のこだわりが実感できますよ。
屋外展示にも有名作品が揃っている
鹿児島県霧島アートの森のメインは、なんといっても屋外展示です。
時間をかけてゆったりと見て欲しい場所です。広大な広さの土地のなかに、有名な作者の作品が展示されています。
まず、美術館に入って初めに目に入るのが草間彌生の「シャングリラの華」です。
2000年に制作されたもので、不老不死の桃源郷に色鮮やかに咲き乱れる花をテーマに作ったものです。
色鮮やかなデザインに虜になってしまいますが、「生命」「魂」「希望」の3つをイメージしたものだといわれています。
どこか無邪気さも感じさせる不思議な作品です。
他にも、西川勝人の「ほおずき・コブシの森」は入り口に入ってすぐに目に留まると思います。
真っ白な見た目なのも、自然界の緑や青空との相性もよく美しくいつまでも眺めていたくなります。
屋外展示の多くは、その場に足を運び作られたものばかりなので、見せ方も含め高く評価できるものばかりです。
屋外展示は、鹿児島県霧島アートの森以上に素晴らしいところを見たことがありません。
特別展の種類が豊富
鹿児島県霧島アートの森は定期的に開催される、特別展も数多く飽きることがありません。
特別企画展「岡本仁が考える 楽しい編集って何だ?」や、開館20周年記念アートラボつくるスポーツ/するアート展、石川直樹展「島は,山。」island≒mountain、写真家下薗詠子「脳内カオス」展など、一風変わった展示にも力を入れています。
ここでしか見ることのできない作品も数多くありますし、霧島をテーマにした特別な作品なども展示されています。
2ヶ月周期で変わるので、定期的に訪れて今どんな特別展が行われているのか確認してみるのも面白いかもしれません。
夏休みになると子供向けのものも数多く展示されているので、親子で一緒に美術館に足を運べるのも楽しいかもしれません。
個人用プログラムも充実
鹿児島県霧島アートの森では、個人向け・団体向けのプログラムなども充実しています。
例えば、毎週日曜日の13:30から行われている「園内ツアー」は無料で誰でも参加できます。
職員と一緒に野外展示物の作品を中心に見ながら解説が聞ける特別なプログラムになります。
事前の申込みも必要ないので、当日行ってすぐに楽しめるのもポイントです。
また鑑賞用の教材である「探検ガイド」では、質問をしながら興味や関心を高めるプログラムなども実施しています。
こちらも当日に行って楽しめますが、休止中の時期もあるので注意。
他にも講師を招いた創作活動などもありますし、探検スケッチなど実際に体験できるものが数多くあるため、見るだけでない楽しみ方も期待できます。
併設レストラン、カフェ、グッズについて
鹿児島県霧島アートの森の設備面についても紹介していきたいと思います。
CAFE&SHOPアートの森
鹿児島県霧島アートの森は、飲食店のカフェとお土産を購入するお店が併設した作りになっています。
アートホールにあり、天井が高くガラス張りの開放的な空間です。
美術館を鑑賞したあとに時間を忘れてのんびり過ごしたい人にも向いています。
お弁当の持込もできるので、美術館でお弁当を食べながらこの空間を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。
なかには、展示物も多く飾られていますのでただのんびりするだけでなく、芸術や美術もより身近に感じられますよ。
お弁当だけでなくカフェテリアにはドリンクやケーキセットなどもあります。
また軽食としてカレーやパスタなども楽しめます。
ランチメニューもあるので、移動せずに食べたい人にもおすすめです。
お土産も充実していますので、作家さんのオリジナルグッズを購入したい人にもおすすめです。
どれも独創的な世界観のものばかりで、自宅に飾れば一目置かれるかもしれません。
また、展覧会の図録などもあるので、過去の作品も含め調べてみてください。
まとめ
鹿児島県霧島アートの森は、自然と美術の両方を楽しめる特別な場所です。
今までの美術館のイメージも変わりますし、見どころも多くじっくりと探索するのをおすすめします。
創作活動などもあるので、さまざまな活動を通して美術をより身近に感じられるのではないでしょうか。
鹿児島県霧島アートの森の良さをあなたも実感できるはずですよ。
※休業日や営業時間、その他の掲載情報については変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、最新の情報については施設・店舗へお問い合わせください。
アクセス
霧島連山にあるので、交通手段は九州自動車道や路線バスの車を使って移動することもできますし、JR九州を使って訪れることもできます。
駐車場も充実していますし、停めるスペースに困ることもありません。
JR九州の場合、鹿児島中央駅から、日豊本線や肥薩線などを使って「JR栗野駅」で降ります。
ここから、湧水町ふるさとバスやタクシーに乗車して20分程度になります。
アクセスが良いとは言えませんが、美しい自然を身近に感じられることもあり、ぜひ立ち寄るのをおすすめします。
美術館名 | 霧島アートの森 |
住所 | 鹿児島県姶良郡湧水町木場6340−220 |
電話番号 | 0995-74-5945 |
ホームページ | https://open-air-museum.org/ |