メニュー
  • ホーム
  • カテゴリー
    • ミュージアムへ行こう
    • 美術・アート
    • 雑貨・インテリア
    • 観葉植物・ガーデニング
検索
アートコラム「DECOROO」(デコルー)
部屋を飾るアート(デコレーション)+(ルーム)|デコルー
  • ホーム
  • カテゴリー
    • ミュージアムへ行こう
    • 美術・アート
    • 雑貨・インテリア
    • 観葉植物・ガーデニング
アートコラム「DECOROO」(デコルー)
  • ホーム
  • カテゴリー
    • ミュージアムへ行こう
    • 美術・アート
    • 雑貨・インテリア
    • 観葉植物・ガーデニング
  1. ホーム
  2. 美術・アート
  3. 水墨画の有名作品|暑い季節こそ涼を感じる水墨画をご紹介

水墨画の有名作品|暑い季節こそ涼を感じる水墨画をご紹介

2023 1/24
美術・アート
2022年6月20日 2023年1月24日
水墨画の色

水墨画の有名作品の中でも涼を感じる夏の作品をご紹介します。

涼を感じる水墨画といったら、どんな作品をイメージするでしょうか?

水墨画には、視覚から入る水や風の雰囲気、墨色ならではの空気感を醸し出している有名作品が多くあります。

暑い季節は、色数が多い重厚感のある絵画よりは、陰影や間で空気感を伝える水墨画の方が「涼」を感じることができるのではないでしょうか。

今回はその中から目で涼を感じさせる水墨画の有名作品を4点ご紹介します。

目次

風が通っている?「松林図屏風」長谷川等伯

水墨画の有名作品|松林図屏風
『松林図屏風(右隻)』
パブリック・ドメイン, リンクによる

長谷川等伯は、安土桃山時代から江戸時代のはじめに活躍した人です。

きらびやかな文化が栄えた時代に黒白で表現する水墨画を描いていました。

千利休の「わび」に影響を受けていたといわれています。

水墨画の中に空白を多く取ることで有名な画家で、さらに画の背景に鳥や花が描かれていません。

松林といっても松が生い茂っているわけでもなく、屏風の端に数本の松が描かれているだけです。

しかし、この作品は遠くからみると、端に描かれた松と松の間の空間に空気を感じます。

霧が立ち込めた松林のように涼しく冷たい空気が流れている気がするのです。

長谷川等伯は、薄い墨でか弱く描いた線と濃い墨で強く描いた線を使い分けることで遠近感を出しています。

濃く描かれた線は筆ではなく「わら」を使っています。

「松林図屏風」の薄く描かれた松は、長谷川等伯の息子で濃く描かれた松は長谷川等伯自身を表現しているといわれています。

長谷川等伯の息子は、若くしてこの世を去っています。

長谷川等伯は、自分を濃い松に例えて、しっかりと強く生きようと思っていたのかもしれません。

あわせて読みたい
昔からあった!日本のかわいい動物の美術作品 この記事では、思わず「これ、かわいい」と言ってしまう動物が描かれている美術作品を紹介します。 日本の水墨画や浮世絵には「まじめ」というイメージがないでしょうか…

シンプルイズザベスト「○△□」仙厓

水墨画の有名作品|○△□
『○△□』
パブリック・ドメイン, リンクによる

水墨画にはみえない水墨画といえば「○△□」が有名です。

風景画でも静物画でもなく画面には、丸と三角と四角が並べてあるだけです。

この作品は、仙厓が描きました。

仙厓の職業は、画家ではなく僧侶です。

僧侶は仕事で「お悩み相談」をします。

ふつうならば悩みを聞いた僧侶は、説法をして悩みに答えます。

しかし、仙厓は言葉による説法ではなく水墨画を描いて渡していました。

「○△□」もその中の一枚です。

「○△□」が、どのような悩みに対しての答えだったのかはわかりませんが、意味は「宇宙」です。

「すべてのものは丸と三角と四角でできている」という意味です。

「すべては基本が大切」や「ものごとはシンプルに考えたほうがいい」ということを伝えたかったのかもしれません。

シンプルなだけに、深く考えることができる作品です。

「○△□」は水墨画ですが、最近はシンプルながらも丸と三角と四角の配置がオシャレということでインテリアや日用品のモチーフに使われています。

四角い額にこだわらず、丸い額にいれてもモダンです。

作品暑さを笑い飛ばす「雨龍図」伊藤若冲

水墨画の有名作品|伊藤若冲
『伊藤若冲』
パブリック・ドメイン, リンクによる

水墨画の中に鶏や花を緻密に描くことで有名な画家といえば伊藤若冲です。

画面に対して図が多く、量というよりも豪華さが強く密度の高い作品がたくさんあります。

水墨画になると、まるで別人が描いたかのように「間」がある作品になるのです。

「葡萄小禽図」は、建物内の壁に葡萄が描いてある作品です。

壁をつたうように蔓が描いてありますが、密度は低く、むしろ空間の方がたくさんあります。

「雨龍図」も縦長の紙に龍だけが描かれたシンプルな作品です。

しかし、龍の表情はとてもユニークです。口を大きく開けて目は上を向き、けして「まじめな龍」にはみえません。

伊藤若冲らしさを感じない作品にみえますが、実は「うろこ」に伊藤若冲の技が光っています。

伊藤若冲は、画箋紙を使って絵を描いていました。

画箋紙は、墨をおくと隣あう墨と墨の間が白くなります。

伊藤若冲は、この紙の性質を利用して「うろこ」のような細かい部分を描いていました。

「雨龍図」は、とてもシンプルでおもわず笑ってしまう作品ですが、龍の体の描き方は「さすが伊藤若冲」と思わせます。

伊藤若冲の作品に「蔬菜図押絵貼屏風」があります。

ナスやかぼちゃ、しいたけにレンコンなどの野菜です。

おもしろいところは、トリミングの仕方です。

画面にきれいに野菜の姿がおさまっているのではなく、しいたけは左三分の一がカットされています。

その野菜の個性がわかる部分だけを切り取った「デザインされた水墨画」です。

季節に応じて「野菜」を変えれば絵で季節を感じることができます。

あわせて読みたい
お祝いの絵|ズバリ贈りたい日本の「おめでたい絵」 結婚や新築祝いなどに、お祝いの絵を贈ることがあります。 絵は形に残るだけでなく、選ぶ作品で贈る側の気持ちを伝えることができるのです。 この記事では、お祝いの席…

まとめ

水墨画の有名作品の中でも涼を感じる夏の季節の作品を今回はご紹介しました。

お茶室の掛け軸のように気軽に水墨画で季節を感じてみるのも粋です。

季節に応じて服をかえるように絵も衣替えしてみると楽しいでしょう。

風鈴は音で風を感じます。

今年は目で涼を感じてみてはいかがでしょうか。

リンク

\よろしければポチッと応援お願いします/

にほんブログ村 美術ブログ アートのある暮らしへ

アートコラム「DECOROO」(デコルー) - にほんブログ村

美術・アート
アート 水墨画
水墨画の色

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Follow @DECO_ROO Follow Me
よろしければシェアをお願いいたします。
DECOROO(デコルー)
とあるデザイン会社のWeb担当。アートとインテリアをこよなく愛するこだわり屋さん。休日は美術館やレトロな歴史建造物、神社仏閣などを探訪して過ごす。最近は一眼カメラに奮闘中。猫好き。
よく読まれている記事
  • 風水とトイレと絵画
    トイレの絵の飾り方!風水を意識したおしゃれな絵を選ぼう
    雑貨・インテリア
  • 絵が飾られたリビング
    リビングに飾る絵、来客や家族が集まる場所は風水を意識しよう
    雑貨・インテリア
  • ルーブル美術館でサモトラケのニケを見る人々
    サモトラケのニケが人を惹きつける理由
    美術・アート
  • バジルの匂いを嗅ぐ猫
    猫が食べても安全な観葉植物!有害な種類・いたずら対策を紹介
    観葉植物・ガーデニング
  • 観葉植物が置かれたリビング
    観葉植物が枯れる原因とは!枯れた観葉植物を復活させる方法・枯らさない手段を紹介
    観葉植物・ガーデニング
新着記事
  • 那須オルゴール美術館
    那須オルゴール美術館|世界各国のアイテムが揃うミュージアム
    2023年1月29日
    ミュージアムへ行こう
  • ボルゲーゼ美術館
    「ボルゲーゼ美術館」イタリア・ルネサンスとバロック美術の殿堂
    2023年1月28日
    ミュージアムへ行こう
  • あべのハルカス
    あべのハルカス美術館|日本で一番高い高層ビル上のミュージアム
    2023年1月27日
    ミュージアムへ行こう
  • スケッチをする高齢者
    芸術療法とは?アートセラピーをもっと身近に取り入れよう
    2023年1月26日
    雑貨・インテリア
  • アジアンテイストな部屋
    アジアンテイストな空間の作り方!インテリアのポイントは?
    2023年1月25日
    雑貨・インテリア
カテゴリー
  • ミュージアムへ行こう (68)
  • 美術・アート (178)
  • 観葉植物・ガーデニング (47)
  • 雑貨・インテリア (125)
キーワードから探す
DIYアートインテリアガーデニングキッチンジブリジークレーテレワークデザインモダンリビング一人暮らし写真家具家電新生活星座水墨画浮世絵玄関美大美術館観光観葉植物賃貸雑貨額縁風水
ブログランキング参加中

にほんブログ村 美術ブログ アートのある暮らしへにほんブログ村 インテ素敵なインテリアへにほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへ

PVアクセスランキング にほんブログ村

目次
目次