自分の作品を売ってみたいと思っても、どこでどうやって売ったらいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
また、はじめのうちは自信がないため相場よりも安く売ってしまうこともあります。
作品は適切な相場で価値がわかる人に売り渡したいものです。
この記事では、作品を売りたい場合のいろいろな方法とそれぞれのメリットとデメリットをお話しします。
マルシェやイベントで売るメリットとデメリット
広い公園やイベント会場で行われるマルシェやハンドメイド作家が集まるイベントは、販売経験が少ない人でも比較的売りやすい場所かもしれません。
客層の幅も広くカジュアルな雰囲気の中で販売することができます。
マルシェやイベントで売るメリットは、売る人と買う人との距離が近いことです。
自分の作品を目の前に並べて、説明をすることもできます。
また、購入に至らなかったとしても、どのような人が自分の作品に興味を持つのかを知ることができるでしょう。
マルシェやイベント会場には、画廊やギャラリーからやってくる人もいます。
いい画家や作家をみつけたらスカウトをして画廊やギャラリーで個展をする話がくる可能性もあります。
デメリットは、作品の搬入や陳列が必要なことです。
マルシェやイベントは屋外で行われることが多く、作品によっては搬入に手間がかかることもあります。
また、天気が急変すれば作品が濡れてしまうリスクも考えられます。
濡らしていけない作品や温度管理が必要な作品を売る場合は、屋内開催のイベントを探してみるといいでしょう。
マルシェやイベントには同業者が集まります。
上手にコミュニケーションをとり、情報交換ができれば一石二鳥です。
フリマアプリで売るメリットとデメリット
フリマアプリで作品を売る人も増えています。
フリマアプリのメリットは、販売する時間と手間が大幅に削減できることです。
作品の写真をとり説明文と値段をつければ24時間出品することができます。
一番のメリットは、市場の大きさです。
フリマアプリは、実店舗がなく、世界が販売市場になります。
作品が多くの人の目に触れれば触れるほど販売できるチャンスは増えます。
デメリットは、実物ではなく画像で作品を売るということと、作品が作品として扱われないリスクがあることです。
作品は、やはり生でみるほうが良さは伝わります。
色や質感が画像を通していかにうまく伝わるかがポイントです。
作品が作品として扱われないリスクとは、フリマアプリで販売することで美術作品として認識されないリスクがあるということです。
例えば、子どもの夏休みの宿題の参考作品として購入されることもあります。
フリマアプリは、顔が見えない取引だけに購入者を選べないデメリットがあります。
個展で売るメリットとデメリット
作品数がたまったら個展を開催して販売する方法もあります。
個展で販売するメリットは、自分の作品だけを集めて販売できることでしょう。
個展は、画廊やギャラリーを自分の作品でうめつくすことができます。
個展にやってくる客は、絵や美術に興味がある人のため、作品を大切にしてくれる相手に安心して販売できるメリットがあります。
デメリットは、場所代や搬入搬出費用がかかることです。
個展は、画廊やギャラリーで行いますが、場所代として1週間5万円程度が必要です。
さらに搬入搬出費用とDMの印刷代や郵送代も必要です。
個展は、他の販売方法よりも費用がかかりますが、自分の個展を開催したという自信はお金には変えられないメリットかもしれません。
オンラインのアート販売サイトで売るメリットとデメリット
オンラインのアート販売サイトは、個展とフリマアプリの「いいとこどり」をした販売方法でしょう。
販売方法は、サイト運営会社に作品画像やプロフィールを送り、審査に通過したらサイトに作品画像などが掲載されます。
フリマアプリと同様に市場は国内だけでなく、世界に広がります。
サイト運営者はアート販売のプロでもあるため、作品の相場についても知識があります。
適正な相場で効率的に販売できることがオンラインのアート販売サイトで売るメリットといえるでしょう。
デメリットは、売上から手数料が差し引かれることです。
一般的に手数料は30%が相場です。個人で個展を行う場合は、さまざまな費用が必要になるため、30%の手数料はけして高くはないのではないでしょうか。
オンラインのアート販売サイトは、出品中の作品は手元に置き、購入されたら運営会社に送ります。
購入されるまで作品を移動させる必要がないことも大きなメリットでしょう。
おわりに
今回は、作品を売りたい場合のいろいろな方法とそれぞれのメリットとデメリットについて紹介しました。
作品を販売することは、自分の作品が客観的に評価されるチャンスです。
売れても売れなくても自分の作品に値段がつくことはうれしいことではないでしょうか。
紹介した販売方法のメリットとデメリットから、自分に合った販売方法で作品を売ってみてはいかがでしょうか。