ジークレー印刷とは?魅力とおすすめの利用方法を紹介!

昨今、人・物・事などの情報がどんどんデジタル化しており、その影響は音楽やアート(絵)など芸術分野にも及んでいます。

デジタル化が進むということは、従来にはなかった新しい価値観が次々と生まれているということでもあります。

今回は絶え間なく変化を続けるアート(絵)の世界で、近年ますます存在感を放つ「ジークレー印刷」をご紹介します。

注目のデジタルアート(絵)!「ジークレー印刷」って何?

多くの絵が飾られた壁と棚

ジークレー印刷とは、ジークレー版画、ジークレープリント、ジクレーとも呼ばれ、原画を高精細スキャナーで撮影し、特殊なインクと用紙によって印刷する技法のことをいいます。

大きく分けるとインクジェットプリント出力という印刷技術になるのですが、特殊な出力設備と画像処理技術が必要とされるので、一般家庭にあるインクジェットプリントとは質が全く異なるものになります。

ジークレーとはフランス語で「インクを吹き付ける」という意味の言葉。

インクを印刷用紙に吹き付けて印刷することからそう呼ばれています。

プロカメラマンや多くの芸術家の方に採用されている印刷方法なので、信頼度が非常に高いといわれています。

美術品級として扱われるジークレー印刷

美術館で絵画を見ている女性

原画は、作家の筆跡や絵具の微妙な質感が何よりの魅力となりますが、反面とても繊細で保存に適切な気温・湿度・照明などの条件があり、展示することによって致命的なダメージを負ってしまいます。

そこで美術館などでは原画を忠実に模作した「複製画」というものを展示することがあります。

複製の精密さという点では、他の版画よりも原画に忠実に制作することができるジークレー印刷は、複製画としてさまざまな美術館で使用されています。

世界的に有名なメトロポリタン美術館やルーブル美術館でもジークレー印刷を使った作品が展示されているのです。 

ジークレー印刷はどんな時に使える?

絵が飾られたリビング

ジークレー印刷は近年デジタルアート(絵)の1つとしてますます注目されており、海外では美術品級の存在として認識されています。

また「必要な時に、必要な枚数の印刷が可能」なので、作家やギャラリー側にとってはさまざまなリスクを軽減できる存在といえるでしょう。

【ジークレー印刷 3つのおすすめ利用方法】

1. 展示場で行われる販売作品

ジークレー印刷は、展示場等の催し内での販売作品としておすすめです。

展示会場用に1枚作品を印刷し、後は受注ごとに印刷を行うといった方法も可能です。

この場合、制作費用や作品保管場所など作家さんの負担を減らします。

完成度が高いジークレー印刷を用いることによって、作家の信頼度向上に繋がることも大きなメリットでしょう。

2. ネットショップでの作品販売

個人のホームページで運営する独自ショップや、複数のネットショップが合わさった「モール」と呼ばれるサイト(有名なものはAmazonや楽天)での販売作品としてもジークレー印刷は最適です。

費用や保管場所の負担を減らせるほか、作品の販売数や普及率を上げることができるのです。

これからのアート(絵)は作品販売数なども人気をはかるバロメーターとなる時代になるかもしれません。

1点物の原画だとなかなかこうはいきませんよね。

3. 個展・グループ展での販売用作品

ギャラリー・レンタルスペースで、個展やグループ展を開催する際に販売用の作品としてもぴったりなのがジークレー印刷です。

原画を手元に残し、ジークレー印刷の作品を出品・販売するといった方法をとることができるのです。

現在活躍しているアーティストでも、ギャラリーや美術館の個展でジークレー印刷を採用しているケースもよくみかけます。

ジークレー印刷の魅力や価値とは?

絵が飾られたリビング

ここでは、あらためてジークレー印刷の魅力・価値について具体的に紹介いたします。

【ジークレー印刷の 6つの魅力】

1. なんといっても色の美しさ

ジークレー印刷の魅力は、なんといっても原画の再現性の高さ

ジークレー印刷専用の非常に細かい顔料で、原画の持つ微妙な色合いや繊細なニュアンスを再現します。

印刷工房の特殊な技術と作家が共同で作り上げる 1品といえるほど、そのクオリティは高いことが魅力です。

また、キャンバスや版画用紙、写真用紙、和紙などにも印刷することが可能です。

2. デジタルデータに強い

現在は「CLIP STUDIO PAINT」などのデジタルツールで素晴らしい絵を描く作家もたくさんいますよね。

ざっくり言ってしまうと、ジークレー印刷は原画をデジタルに変換してから印刷作業を行うので、もともとデジタルデータで制作されたものの印刷は非常に得意とします。

そして印刷の命ともいえる色調節を行う際には熟練者の技術によって細心の注意を払い、時間をかけて行われます。

3. 作品保管スペースが要らず、在庫を抱えない

ジークレー印刷はその特性から、在庫を持たず必要な時に 1枚から発注・印刷することが可能です。

気に入った作品をデジタルデータとして色調整まで行っておくと、作品が急に 100枚必要!となってもすぐに対応することができるのです。

作品の保管場所がいらないので、作家は販売前に在庫を抱える必要がないのです。

4. 劣化しにくい素材である

ジークレー印刷は非常に耐光性・耐水性が高く、劣化しにくいことが長所です。

なんと 保存可能な期間は100年ともいわれています。

また、日差しや温度等を考慮した保存管理に必要な設備等もそれほど神経質になる必要はありません。

一般家庭でアート(絵)を楽しみたいという方にはかなり助かるポイントです。

5. 価格設定のメリット

ジークレー印刷を用いて制作される複製画は、一般的には原画よりも低い価格で販売されていることが多いでしょう。

原画よりも手に取りやすいので「絵を飾る」ということに慣れていない方にもおすすめ。

アート(絵)で体験できる感動を手に届きやすい価格で手に入れられることから、アート(絵)好きな方、インテリアにこだわりたい方、流行に敏感な方などから需要があります。

6. シリアルナンバーや直筆サインを入れて 1点物に

ジークレー印刷は原画を限りなく忠実に再現できるという特徴から、憧れの絵を個人的に楽しむ目的にも使われます。

しかし、今まさに制作活動を行っている作家がジークレー印刷を用いる場合、少し意味が変わってきます。

なぜなら、作家本人がシリアルナンバーや直筆サインを入れた作品というのは「紛れもなく自分自身の作品である」という意味合いが生じるからです。

一般的に売られているポスターとは異なり、正真正銘本物の作品としての価値が出てくるといえます。

「機械での印刷物」というと高価ではない印象を持たれるかもしれませんが、これらを付与することによって作品に特別な価値が生まれるのです。

まとめ

原画の再現性が非常に高いジークレー印刷は、アーティストやデザイナーをはじめとしたさまざまな人々から採用されています。

アートをもっと身近に感じられる可能性を秘めており、今後ますます注目されていく存在といえそうですね。




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