この記事では、観葉植物を彩るジェリーボールのメリット・デメリット、植え替えの手順も紹介します。
「観葉植物を飾りたいけれど、土を部屋に入れたくない・・・」などお悩みはありませんか?
観葉植物をインテリアに迎えるとき、土が要らないジェリーボールをご検討されてはいかがでしょうか。
ジェリーボールは、防虫効果が期待でき、手入れも簡単です。
はじめて観葉植物を育てる方、衛生面が気になり観葉植物を諦めていた方は最適ではないでしょうか。
ぜひ最後までご一読いただき、美しいインテリアグリーンに挑戦してみてくださいね。
ジェリーボールとは土に代わる保水材料
ジェリーボールとは水分を保つための保水材料です。
ジェルポリマーやバブルジェリー、アクアジェルなどの名前でも販売されています。
ビー玉のような見た目が人気のジェリーボールは、観葉植物だけでなく芳香剤にも使用可能です。
粒の間に空気があり、通気性が良いため観葉植物の育成に適しています。
乾燥させた2~3mmの粒状タイプも販売されており、水に浸けることで水分を蓄えます。
ジェリーボールは、観葉植物を葉挿しで増やしたいときにもおすすめです。
ジェリーボールを使用するメリット
観葉植物の育成にジェリーボールを取り入れるメリットは、土を使用しないことです。
さまざまなカラーが選べるため、インテリアとしても活躍するでしょう。
さらに、ジェリーボールは土と比較して水やりの頻度が低く、世話の手間が省けます。
くわしく見ていきましょう。
土を使用しないため清潔
土の役目を果たすジェリーボールは、衛生面が気になる方におすすめ。
清潔を重視したい食卓やキッチンに観葉植物を置きたいなら、ジェリーボールが役立ちます。
好みのカラーを取り入れられる
オレンジやブルーなど、ジェリーボールにはさまざまなカラーがあります。
好みで選んだり風水の方角を意識したカラーを取り入れたりしてみませんか。
インテリア性が高いため、部屋のアクセントになるでしょう。
窓の近くに設置すると、太陽の光が挿しキラキラと輝く姿を楽しめます。
手入れが簡単
土に代わる保水素材ジェリーボール。その役割は、観葉植物に水分を与えることです。
ジェリーボールそのものに水分が含まれているため、観葉植物に毎日水を与える必要がありません。
ジェリーボールのデメリット
ジェリーボールを使用するデメリットは、観葉植物が根腐れしやすいことです。
しかし定期的にお手入れすれば予防が可能。
また水分が多く含まれていることから、乾燥を好む観葉植物には適していません。
ジェリーボールを使用するなら、水耕栽培に適した丈夫な品種を選びましょう。
根腐れしやすい
土で育つ観葉植物は老廃物が分解されます。しかしジェリーボールを使用すると、土が分解する老廃物や雑菌が容器に蓄積。
根腐れを起こし、カビが発生する可能性があります。
カビは観葉植物から排出される老廃物が蓄積するため発生するもの。
根腐れやカビを予防するためには、週1~2回に1度ポットやジェリーボールを水で洗いましょう。
ジェリーボールには不向きな観葉植物がある
ジェリーボールの使用は、乾燥を好む観葉植物の育成には適しません。
これは土よりも水分量が多いためです。
またサイズが大きく幹や葉が重いものは、ジェリーボールだけではバランスが崩れ、ひっくり返る可能性があります。
ジェリーボールで育成する観葉植物は、水耕栽培に適した丈夫な品種がおすすめです。
たとえば以下の品種があげられます。
- ポトス
- ミント
- アイビー
ジェリーボールで育てるなら小さめの観葉植物を選ぶとよいでしょう。
ジェリーボールに植え替える手順|3ステップで簡単!
土に植えられている観葉植物をジェリーボールに植え替えるには準備が必要です。
準備するものは以下を参考にしてください。
- ジェリーボール
- 観葉植物
- 植え替える容器
- ザルとボウル
- バケツ・洗面器
容器はガラス製のものがおすすめです。
ジェリーボールがよく見え、インテリア性が高まります。
ザルやボウルは、乾燥タイプのジェリーボールを水に戻すときに使用。
バケツや洗面器は、観葉植物の根に付着した土を水で洗うときに使います。
ジェリーボールを水に戻す
乾燥させた状態のジェリーボールは、水に戻す必要があります。
膨らんだ状態のジェリーボールは直接容器に入れられるため、この手順は不要です。
まずザルとボウルを重ね、ジェリーボールを入れて水を張ります。
ジェリーボールがぷっくりと膨らんだら、植え替える容器に入れましょう。
もし水に戻す量が多すぎたら、芳香剤にする方法があります。
観葉植物とは別の容器を用意し、アロマオイルを垂らしてみてはいかがでしょう?
観葉植物の根をキレイにする
バケツや洗面器などを使用し、ポットから観葉植物を取り出して根を洗いましょう。
絡まった根は無理やりほどいてはいけません。
水中に根を浸し、観葉植物を左右に振りながら、根を傷つけないように優しく洗いましょう。
容器に観葉植物を設置する
ジェリーボールを半分ほど容器に入れ、観葉植物を挿します。
バランスを見ながら、少しずつジェリーボールを追加しましょう。
ジェリーボールで育てる観葉植物のお手入れ方法
観葉植物の育成には水が不可欠です。
肥料は絶対に必要なものではありませんが、観葉植物の元気がなくなってきたと感じたタイミングで与えるとよいでしょう。
水の与え方
ジェリーボールが小さくなってきたと感じたら、容器に5分の1程度の水を与えます。
このとき、水を加えるだけではなく、ジェリーボールを取り出して洗いましょう。
前述したとおり、ジェリーボールの定期的な洗浄は、カビや根腐れの予防効果があります。
霧吹きで葉水を与えることも大切です。葉水は乾燥を防ぐだけでなく、防虫効果も期待できます。
肥料の与え方
ジェリーボールのなかには、観葉植物の育成に必要な養分が含まれているものがあります。
ただし、約半年で栄養の効果が切れてしまうものが多いため、年単位の使用はできません。
長期間使用する場合は、液体肥料を水に混ぜて与えるとよいでしょう。
液体肥料の使用は、観葉植物専用ではないジェリーボールにも有効です。
ジェリーボール以外の土に代わる素材
ジェリーボール以外にも土を使用せずに観葉植物を育てられる素材には、以下のものがあります。
- ハイドロカルチャー
- セラミス
- ゼオライト
ハイドロカルチャーは土に近い成分をもつ素材。
パキラやガジュマルなどの太い幹をもった観葉植物におすすめです。
セラミスは水分を保つ性能に優れています。
ハイドロカルチャーと同じような成分が含まれ、砕かれたレンガのような見た目が特徴です。
ゼオライトは小さな穴があいているため、通気性がよく除湿効果が期待できます。
本来は天然鉱物ですが、一般的に流通しているものは人工ゼオライトです。
まとめ
水やりなどの世話が比較的少ないため、観葉植物の育成がはじめての方におすすめの素材です。
インテリア性が高いジェリーボールは、観葉植物の魅力を引き立てます。
部屋にグリーンがあるだけで心がなごみますね。
さっそく土が不要で衛生的なジェリーボールを使用して、部屋に彩りをプラスしましょう!