この記事では、呼吸する素材「珪藻土」とは?の疑問を解説すると共に、おすすめのグッズをご紹介します。
バスマットのブームをきっかけに注目を集めた「珪藻土」。
あっという間に水気を吸い取り、空間の湿気まで調整してくれる優れもので、湿度の多い日本ではとても重宝する素材です。
珪藻土とは?
珪藻土(けいそうど)とは、珪藻と呼ばれる植物プランクトンの殻が化石になったものを呼びます。
無数の小さな穴が空いており、吸水性・吸放湿性にとても優れた素材です。
もともとは建材として使用されてきましたが、素材の特性を活かしたバスマットやコースターなどの雑貨が作られるようになり、より私たちの生活に身近な存在となりました。
珪藻土のメリットやデメリット
自然素材である珪藻土は、良い面だけではなく使用上の注意点もいくつかあります。
正しく扱えば長く愛用できますので、お手入れ方法などはよく覚えておいてくださいね。
メリット
速乾性に優れている
珪藻土は水をよく吸い、すぐに乾くため、キッチンなど水回りのアイテムに適した素材です。
布を濡れたまま放置すると雑菌が繁殖する原因になりますが、珪藻土は自然と乾いてくれるので、掃除の手間も減らすことができます。
空間の湿度を調整してくれる
珪藻土には調湿機能もあるため、洗面所などのジメジメしやすい場所に置いておくと、湿度を40%〜70%の程よい状態に調整してくれます。
まるで自然の除湿機や加湿器のようですね。
湿度を好むカビ・ダニの発生を抑える効果も期待できます。
普段のお手入れが楽ちん
日常的に必要なお手入れは、軽く拭いた後に陰干しするだけでOK。
汚れが付いた場合は、柔らかい布に漂白剤を付けてポンポン叩いた後で、水で洗い流してください。
洗剤は目詰まりの原因となり、せっかくの吸水性が落ちてしまうので使用を控えましょう。
デメリット
衝撃が加わると割れてしまうことがある
バスマットのように足元に敷いて使うものは、段差のある場所や柔らかい場所の上で使用すると、割れてしまうことがあります。
残念ながら割れてしまった場合は、表面をヤスリで整えて、除湿剤・消臭剤の代わりとして活用してください。
定期的なメンテナンスが必要
珪藻土は使っていくうちに吸水性が落ちてきますが、これは汚れにより表面が目詰まりしてしまうことが原因。
もし「水を吸いづらくなったな」と感じたら、300〜400番台の紙やすりを用意して、表面を軽く削ってください。
後は削った粉を掃除機で吸い取り、乾拭きすれば完了です。
使用頻度にもよりますが、半年に一度のメンテナンスでも十分なので、普段のお手入れが楽なことを考えるとデメリットとしては感じにくいかもしれません。
珪藻土ブームの火付け役ブランド「soil」
ブームが少し落ち着いて、今では日用品として定番となりつつある珪藻土。最初にブームのきっかけを作ったのは、金沢で左官業を営むイスルギという企業でした。
左官技術や珪藻土の魅力をもっと広く伝えていきたいという想いから立ち上げられたのが、珪藻土ブランドの「soil」です。
職人の手でひとつずつ丁寧に作り上げるsoilのプロダクトは、珪藻土の素材の特性を失わないよう工夫されており、機能性・デザイン性ともに大変優れています。
2017年頃に大ヒットしたバスマットを中心に、キッチン・ダイニングなどで使える便利なグッズを多数展開しています。
すべて日本製のため、過去に海外製の珪藻土で話題になったアスベストは一切含まれておらず、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使用できます。
おすすめの珪藻土グッズ
珪藻土を生活に取り入れるなら、まずはこれから!というものをご紹介します。
①バスマット
珪藻土を使った最も代表的なアイテムが、バスマットです。
布製のものと違い、珪藻土のバスマットは水気を残さないので、いつでもサラサラと快適に使うことができます。
②コースター
紙や布のコースターは、吸水性は高いものの、テーブルまで濡れてしまうのが悩みどころ。
水でびしょ濡れになったコースターもあまり見栄えの良いものではありません。
珪藻土であれば乾きが非常に早いため、そうした悩みから一気に解放されます。
③水切り板
洗った食器を水切りするためのラックは多くのご家庭にあると思いますが、水垢やカビが発生しやすく、意外とお手入れが大変です。さらにキッチンが狭くなりがちという問題も。
珪藻土の水切り板はよく水を吸うので食器の乾きも早く、使わないときには立ててしまっておけるので、キッチンを広く使えるというメリットもあります。
④キッチン用の調湿剤
砂糖や塩などの調味料は置いておくと固まりがちですが、砂糖は乾燥、塩は湿気というように、実は固まる原因が異なっています。
そこでブロック状の珪藻土を保存容器に入れておくと、珪藻土の調湿機能が作用し、調味料が固まらずさらさらな状態をキープできます。
まとめ
私たちの生活の色々な悩みを解消してくれる注目の素材・珪藻土。
最近では100円ショップでも珪藻土グッズが販売されているので、気軽に試してみたい方におすすめです。
湿度の高い時期が来る前に、おうちに珪藻土グッズを取り入れて快適な生活を目指しましょう!