大切に管理している観葉植物の枯れた姿を見ると悲しくなりますね。
しかし枯れたと判断し処分するのは早いかもしれません。状況により復活できる観葉植物もあります。
本記事で紹介するのは、観葉植物が枯れる原因、本当に枯れているかどうかを判断する方法です。
さらに、観葉植物を枯らさない工夫や復活させる手段にも触れていきます。
「観葉植物を導入したけれど、いつのまにか枯れてしまう」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
観葉植物が枯れる原因とは

観葉植物によってお世話の方法は異なります。
「大切だからと世話をしなければいけない」と水やりや土いじりを毎日してはいけません。誤った世話は観葉植物が枯れる原因です。
観葉植物にとって大切なのは、日当たりの調節や根の健康チェック。
観葉植物が健康に過ごすためには温度や湿度のバランスも大切です。詳しく紹介します。
水やりの頻度
観葉植物が枯れる原因として最も多いのが水やりの頻度です。
毎日水やりが必要ない観葉植物に水を与え続けてはいけません。
また水切れも枯れる要因です。水やりを怠り放置し続けた場合も、観葉植物は枯れてしまいます。
育てる観葉植物が好む水の与え方を確認し、水やりのタイミングを見直しましょう。
日当たり・葉焼け
基本的に直射日光が苦手な観葉植物が多いため、屋外で育てる場合は注意が必要です。
観葉植物はできる限り屋内の設置を推奨します。
日に当たりすぎた観葉植物は葉焼けを起こし、枯れる可能性が高くなります。
もし屋外に置く場合は、日よけや物陰を利用し、陽射しがじかに当たらない場所に置きましょう。
温度・湿度の管理
観葉植物育てている環境により、枯れることがあります。
設置場所が乾燥しているなら湿度が高い浴室や洗面所におくのがおすすめです。
ただし、常に湿度が高い環境はカビが発生する原因です。
虫の発生
アブラムシやハダニ、カイガラムシなどの虫が原因で、観葉植物が枯れる可能性があります。
観葉植物にとって無害な虫もいますが、視界に入ると不快ですね。
湧いた虫には、虫の種類に適した方法で駆除しましょう。虫対策には、木酢液や水を霧吹きの使用がおすすめです。
観葉植物には生育期と休眠期がある

観葉植物には生育期と休眠期があります。
種類や地域、環境によって異なりますが、一般的な生育期は4~9月。休眠期は10~3月です。
年中同じ育て方をしているなら枯れる可能性が高いでしょう。
生育期の観葉植物は、水分や栄養を求めます。
その一方で、休眠期は過度なお世話が不要です。
水やりを控え、低めの温度管理を行いましょう。
育てている観葉植物の生育期と休眠期はいつなのかを知り、その時期に適した世話をすることが大切です。
観葉植物が本当に枯れているかどうかを判断する方法
育てている観葉植物が変色したり元気がなくなったりしたからといって、枯れたと判断するのは早いかもしれません。
目につく部分だけを見るのではなく、土の底にある根をチェックしてみましょう。
また、観葉植物の枝や茎をハサミでカットし、中を確認する方法もあります。
根をチェックする
根腐れした観葉植物の根は黒くなります。
鼻にツンとくる悪臭が漂ったり触ると崩れたりするので判断しやすいでしょう。
根を触った際、やわらかく白っぽいなら株が生きている証拠です。
根腐れの場合は生きている部分を残し、黒ずんだ部分をカットしましょう。
枝・茎をカットする
切り口の色が茶色に変色、茎に隙間があるなら枯れています。
カットした茎がみずみずしいなら、その観葉植物が生きている証拠です。
ただし休眠期には根に栄養を溜め、土から上の部分が枯れたようになる品種の観葉植物もあります。
成長期と休眠期は観葉植物により異なるため、育てている品種と育て方の確認が必要です。
枯れた観葉植物を復活させる手段

観葉植物の状態によっては復活できるかもしれません。
復活させるためには、枯れ葉を取り除いたり、日当たりのよい場所へ移動させたりする方法があります。
また、挿し木や葉挿しにより観葉植物本体とは別に育てるやり方や、根の状態によっては鉢を変えるのもおすすめです。
「枯れた観葉植物をなんとかよみがえらせたい」と願い、諦めきれないなら復活させる手段を試してみましょう。
枯れた葉は切り落とす
完全に変色し、乾燥した枯れ葉はカットしましょう。
また、土に落ちた枯れ葉も取り除くべきです。そのままにしておくと、水やりにより枯れ葉が腐り、カビが発生する可能性があります。
残念ながら、観葉植物の枯れた部分がもと通りになることはありません。
健康な部分への悪影響を防ぐためにも、枯れた葉は除去しましょう。
明るい日陰へ移動する
直射日光を浴び葉焼けした観葉植物は、明るい日陰へ移動させましょう。
レースカーテンから日を浴びる程度が望ましいでしょう。
観葉植物により適切な温度や湿度が異なりますが、基本的には明るい日陰を好みます。
また、日当たりも重要ですが、風通しのよい場所に設置するのがおすすめです。
挿し木・葉挿しを試みる
もし観葉植物本体が枯れていたとしても、挿し木や葉挿しをすると復活する可能性があります。
観葉植物を増やす際にも用いられる方法ですが、枯れた観葉植物が部分的に生きているなら試してみましょう。
挿し木は観葉植物の茎をカットし、別の鉢に植える方法です。
カットした観葉植物の一部は、1~2時間ほど水につけてから新しい土をセットした鉢に移しましょう。
葉挿しの方法は葉を3~5等分にカットし、発根剤を塗布して土に挿します。
カットした葉の上下を間違えると根が伸びないため注意しましょう。
植え替えをする
根づまりを起こした観葉植物は、根をカットし整えてからひとまわり大きな鉢に植え変えましょう。
根が窮屈になっている状態から解放させれば、吸水する力を取り戻した観葉植物に水分がいき渡り、元気になる可能性があります。
観葉植物を枯らさないための工夫

せっかく観葉植物を迎えたなら、枯れた姿は見たくありませんね。
観葉植物にはそれぞれ特徴があり、品種によって育て方が変わります。
観葉植物を迎え入れるなら、あなた自身の生活に合った育て方ができるかどうかを見直してみましょう。
適切な世話をする
迎えた観葉植物がどのような環境を好むのか確認しましょう。
あなたの育て方ひとつで観葉植物の健康を左右します。
観葉植物にはデリケートな品種もあれば、どのような環境にも屈せずいきいきと茂る種類もあります。
また、観葉植物を置く部屋の環境を整えることも枯らさず育てる工夫のひとつ。
神経質なまでに配慮する必要はありませんが、なるべく適切な世話を心がけましょう。
ライフスタイルに合った観葉植物を選ぶ
あなたのライフスタイルに合った育て方ができる観葉植物を選びましょう。
たとえば、仕事やプライベートが多忙で、世話がとどこおりがちな方には、丈夫で世話が簡単な観葉植物がおすすめです。
また、毎日手をかけて観葉植物に癒されたいなら、水を欲しがる品種がよいでしょう。
好みやインテリアとの相性から、観葉植物の外観を重視して選びがちですが、その性質を理解することも大切です。
観葉植物を理解して長く一緒に過ごそう!

観葉植物を迎えたら、異変がないか毎日チェックしましょう。
「世話が簡単な観葉植物を選んだのに、毎日様子を見るのは面倒」と感じるかもしれません。
しかし、観葉植物は生き物です。
温度はどのくらいを好むのか、水やりの頻度や生育期、休眠期を知った上で育てれば、長く一緒に過ごせます。
一度枯れると残念ながら復活できないケースもありますが、諦めて処分する前に紹介した方法を試してみてはいかがでしょう。
あなたの生活に合った観葉植物がおすすめです。
観葉植物が枯れる原因を突きとめ、青々と元気に茂る観葉植物を長く楽しみましょう!