メニュー
  • ホーム
  • カテゴリー
    • ミュージアムへ行こう
    • 美術・アート
    • 雑貨・インテリア
    • 観葉植物・ガーデン
検索
アートコラム「DECOROO」(デコルー)
部屋を飾るアート(デコレーション)+(ルーム)
  • ホーム
  • カテゴリー
    • ミュージアムへ行こう
    • 美術・アート
    • 雑貨・インテリア
    • 観葉植物・ガーデン
アートコラム「DECOROO」(デコルー)
  • ホーム
  • カテゴリー
    • ミュージアムへ行こう
    • 美術・アート
    • 雑貨・インテリア
    • 観葉植物・ガーデン
  1. ホーム
  2. ミュージアムへ行こう
  3. あこがれの美大!バウハウスをわかりやすく解説

あこがれの美大!バウハウスをわかりやすく解説

2024 3/03
ミュージアムへ行こう
2022年9月10日2024年3月3日
当ブログでは広告を利用しています。
バウハウス・デッサウ校
バウハウス・デッサウ校
出典:Wikimedia Commons

バウハウスとは、1919年にドイツに誕生した造形学校です。

ザクセン大公立美術工芸学校と美術アカデミーをあわせて「ヴァイマール国立バウハウス」となりました。

初代学長はヴァルター・グロピウスという建築家です。

この記事では、バウハウスについてわかりやすく解説いたします。

目次

バウハウスには入学試験が無い?

バウハウス|ヴァイマル校
バウハウス・ヴァイマル校
出典:Wikimedia Commons

バウハウスに入学試験はありません。

過去に制作した作品で合否判定をしてはいたけれど、定員を上回る学生を入学させていました。

年齢制限もなく、最年少は14歳だったといわれています。

授業は月曜から土曜までで、朝8時から夜7時ごろまでです。

学長でもあるヴァルター・グロピウスは、それまでの芸術をバラバラで教育する方法ではなく、すべてを統合する芸術教育を目指しました。

さらに、芸術家が芸術家だけで孤立するのではなく、社会と積極的に関わる芸術家の育成を目指したのです。

二人目の学長はハンネス・マイヤーという建築家です。

マイヤーは、バウハウスのそれまでの教育方針を変更しようとしました。

美術よりも科学を優先し、とくに建築に力を入れました。

マイヤーは建築の教師を増員し、カリキュラムも作成しました。

しかし、マイヤーのやり方は「新しい造形教育の可能性を追求する」というバウハウスらしさを奪います。

マイヤーは政治的思想にも問題があると判断され、学長を解雇されます。

三人目の学長はルートヴィッヒ・ミース・ファン・デル・ローエという建築家です。

マイヤーと同じ政治思想を持つ人を辞めさせて新たなスタートを切ります。

建築だけでなく、織物や広告など新しいクラスを設置して立て直しを図りました。

しかしナチスの影響を受けて、バウハウスは14年という短い期間で閉校となります。

バウハウスの教授「マイスター」たち

バウハウス|ヴァイマル校
バウハウス・ヴァイマル校
出典:Wikimedia Commons

バウハウスの教授たち「マイスター」には有名な芸術家がたくさんいました。

画家のパウル・クレーもその中のひとりです。

クレーは、ステンドグラスや織物の授業を担当していましたが、とくに基礎教育の授業に定評がありました。

クレーは、学生たちに指導をしたあとに必ず「これはひとつの可能性にすぎない」という言葉で授業を締めくくりました。

答えはひとつではなく、学生自身が考えることが大切であると考えていたのです。

カンディンスキーは、最後までバウハウスを支えた一人です。

カンディンスキーは、大学で法律を学んでいました。

そのため、授業も感覚ではなく理論的に行われていました。

なかでも「分析的デッサン」はユニークな授業でした。

それは、無秩序に積み上げた物をよく観察し、シンプルな構成でデッサンにするというものです。

カンディンスキーの作品は、線や円のような幾何学的な図形で構成されています。

まさにカンディンスキーが作品を制作するときに頭の中で行われている過程を実践させる授業です。

優秀な学生は「ユングマイスター」として教師になっていました。

バウハウスの精神の中で教育された人が教師になることで、バウハウス精神を継承させようとしたのです。

バウハウスのスゴイところ

ベルリンにあるバウハウス記念館
ベルリンにあるバウハウス記念館
出典:Wikimedia Commons

バウハウスのスゴイところは「工業との提携」です。

それまで芸術は芸術の世界だけのものであり、規格がある工業とは提携できないと考えられていました。

規格に縛られることなく、芸術家の感性で自由に制作することこそが芸術だと思われていたのです。

しかし、バウハウスは工業と芸術を提携させました。

テーブルスタンドや家具や壁紙は実際に企業と提携し製品となっています。

バウハウスは新しい芸術教育をするために「実験精神」もスゴイ学校でした。

バウハウスは、入学すると経験の有無を問わず、美術の基礎教育を受けます。

その後、木・石・金属・土・ガラスの中から好きな素材を選び工房に入ります。

工房で3年学んだら最終目標である建築に進みます。

バウハウスのスゴイところは、この工房で行われていた実験とも呼べる実習です。

それまでは「装飾がついたモノが美しい」という常識がありました。

しかしバウハウスの工房では、装飾ではなく素材と形だけで美しさを表現します。

バウハウスの工房では、今までの伝統を継承する教育ではなく、例え失敗したとしても次のステップとなる新しい芸術を追及していました。

1933年にバウハウスは閉校します。

しかし、バウハウスに在籍していた教授や学生は、その後も教育に携わり続けました。

ほとんどの人はアメリカに渡りバウハウスの教育理念を再び広めようとしました。

元バウハス学長だったミースは、自分が在籍していたイリノイ工科大学にバウハウスで教鞭をとっていた仲間を呼び寄せています。

その他にもハーバード大学、イェール大学でもバウハウスに在籍していた教師が再び教壇に立っています。

おわりに

日本にもバウハウスの精神は受け継がれています。

日本では、バウハウスの教育を取り入れた新建築工芸学院が誕生しています。

亀倉雄作や桑沢デザイン研究所を設立した桑沢洋子らが卒業しています。

日本から初めてバウハウスに留学した水谷武彦や山脇巌や山脇道子は東京美術学校(現:東京芸術大学)、帝国美術学校(現:武蔵野美術大学)などの学校に携わっています。

バウハウスは14年という短い期間で閉校となりましたが、バウハウスの教育理念は現在も受け継がれています。

あわせて読みたい
知ってビックリ美術の世界!美術の常識みんなの非常識 美術の世界では「美術や芸術をやっている人は個性が強い」「ちょっと変わっている」とよく言われます。 美術の世界に入ってから長くなればなるほど「美術の常識」が自分…
あわせて読みたい
アトリエ、工房、スタジオの意味の違いとは? アトリエ、工房、スタジオという言葉を、モノづくりをしていると耳にします。 どれもモノづくりをしている場所であることはわかります。 しかし、細かい内容の違いはあ…

\よろしければポチッと応援お願いします/

にほんブログ村 美術ブログ アートのある暮らしへ

アートコラム「DECOROO」(デコルー) - にほんブログ村

ミュージアムへ行こう
アート 美大
バウハウス・デッサウ校

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Follow @DECO_ROO Follow Me
よろしければシェアをお願いいたします。
DECOROO(デコルー)
小さなデザイン会社のWeb担当。アートとインテリアをこよなく愛するこだわり屋さん。休日は美術館やレトロな歴史的建造物、神社仏閣などを探訪して過ごす。最近は一眼カメラに奮闘中。猫好き。
今月の人気記事
  • ルーブル美術館でサモトラケのニケを見る人々
    サモトラケのニケが人を惹きつける理由
    美術・アート
  • wall-rack-and-rent
    【賃貸OK】釘を使わずIKEAのウォールラックを壁に飾る方法
    雑貨・インテリア
  • 観葉植物と水やり
    ペットボトルで観葉植物の自動給水機を作ろう!留守中に水やりする方法
    観葉植物・ガーデン
  • モナリザ
    モナ・リザは怖い?知っているようで知らないモナ・リザのこと
    美術・アート
  • 窓辺の観葉植物
    観葉植物がアレルギーの原因?引きおこしやすい種類と対策を解説
    観葉植物・ガーデン
新着記事
  • ソレイロリア
    丸い葉は風水の効果も期待できる!小さくてかわいいミニ観葉植物9選
    2025年3月31日
    観葉植物・ガーデン
  • 久留米市美術館
    久留米市美術館/石橋文化センター
    2024年9月2日
    ミュージアムへ行こう
  • アール・ブリュット・コレクション
    アウトサイダー・アートとは?有名な画家も紹介
    2024年6月8日
    美術・アート
  • 父の日のメッセージカード
    父の日に観葉植物を贈ろう!おすすめの理由や人気の植物を紹介
    2024年5月21日
    観葉植物・ガーデン
  • 富山市ガラス美術館
    富山市ガラス美術館|隈研吾設計の魅力と見どころを徹底解説
    2024年5月17日
    ミュージアムへ行こう
カテゴリー
  • ミュージアムへ行こう (124)
  • 美術・アート (191)
  • 観葉植物・ガーデン (71)
  • 雑貨・インテリア (135)
キーワードから探す
DIYアートインテリアガーデニングキッチンジブリジークレーテレワークデザインモダンリビング一人暮らし写真博物館大阪家具家電新生活星座東京水墨画浮世絵玄関美大美術館観葉植物賃貸雑貨額縁風水
ブログランキング参加中

にほんブログ村 美術ブログ アートのある暮らしへにほんブログ村 インテ素敵なインテリアへにほんブログ村 美術ブログ 美術館・アートミュージアムへ

PVアクセスランキング にほんブログ村

目次
目次