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幽霊画とは?|供養、魔除け、家を守ってくれる作品

2024 2/28
美術・アート
2022年7月5日2024年2月28日
当ブログでは広告を利用しています。
幽霊画

幽霊画には、怖い幽霊やあの世のものが描かれています。

幽霊画がいつから描かれたのかは不明ですが、江戸時代には葛飾北斎や円山応挙などが幽霊画を描いています。

また、現存する幽霊画には作者不明の作品も多くあります。

幽霊画は、怖いだけではなく「足がない」ことから「出費がない」ということで縁起がいい絵ともいわれているのです。

この記事では、あまり知られていない幽霊画についてお話しします。

目次

幽霊画はなぜ描かれたのか

百物語(葛飾北斎)さらやしき

幽霊画が描かれた理由はいくつかあります。

浮世絵に描かれる幽霊画は古い物語をもとにしたもので、葛飾北斎の「百物語」も播州皿屋敷がもとになっています。

また、幽霊画は「供養のため」や「泥棒や魔除け」の目的で描かれたともいわれています。

地方によっては、幽霊画を雨ごいに利用していました。

青森県の一部では幽霊画を飾ると雨が降る(地方によっては雨がやむ)といういわれがあります。

幽霊画と似ているものに地獄絵がありますが、地獄絵が描かれた理由は「悪いことをすれば地獄におちる」という因果応報を教えるために描かれたといわれています。

「怪談乳房榎図」伊藤晴雨

https://twitter.com/gekkinn/status/1419513470924427264

伊藤晴雨は、明治から昭和初期に活躍した絵師です。

8歳で琳派の野沢堤雨に師事し、23歳で絵を描き始めます。

仕事はさまざまで、新聞社に入社して評論担当になるのですが、挿絵画家としても活動を始めます。

伊東晴雨は、34歳の時には愛人の責め絵を描き、責め絵のジャンルでも有名な絵師です。

伊藤晴雨は多くの幽霊画を残しています。

東京都にある全生庵には伊藤晴雨の肉筆幽霊画が所蔵されています。

墨と少しの色で表現された作品には、伊東晴雨のみごとな筆さばきをみることができます。

中でも「真景累ヶ淵」は、幽霊の姿は一切描かれていませんが怖さを感じます。

画面の中央に描かれた鎌には髪の毛が数本絡んでいます。

そして、鎌の横には赤い花がひとつ舞い落ちているのです。

これは怪談「真景累ヶ淵」に基づいています。

内容は、お久という女性が草むらにあった鎌で手をケガしてしまいます。

新吉という男性がお久の手当をするのですが、お久の顔が元恋人の顔にみえてしまい、新吉は鎌でお久の命を奪ってしまうのです。

鎌に絡まった髪はお久のものであり、舞い落ちている花はお久の命を象徴しているのではないでしょうか。

「怪談乳房榎木図」は、菱川重信を描いた作品です。

この作品は、幽霊画の中では珍しく男性の幽霊が描かれ、幽霊画の中でも最高に迫力ある作品といわれています。

赤ちゃんを抱きながらこちらをにらみつける目は、恐ろしさの中に子どもを守る強さを感じます。

「幽霊図」川鍋暁斎

「幽霊図」川鍋暁斎
出典:Wikimedia Commons

川鍋暁斎は、江戸から明治にかけて活躍した画家です。

7歳で歌川国芳に絵を習い、さまざまな画家に師事します。

円山応挙も幽霊画を多く描いていますが、川鍋暁斎とは全く画風が違います。

川鍋暁斎は、円山応挙よりも激しさがあります。日本画家の川鍋暁翠は娘です。

明治16年に描かれた「幽霊図」は、掛け軸の中から幽霊が出てくるところを描いた作品です。

足は描かれず煙のようなものが漂っています。

そして、掛け軸のまわりには蝶が描かれています。

蝶は、死者の魂の姿と信じられていました。幽霊図には、蝶以外にも猫がしばしば登場します。

猫が棺桶の上にのると死者が這い出して来るという迷信に基づいているといわれています。

川鍋暁斎は「骸骨図」も描いています。

男女の骸骨を描いた作品ですが、性別がわかりにくい骸骨をあえて男女別に描くところが川鍋暁斎の緻密さです。

女性の骸骨は骨盤を大きく描くことで女性らしさを表現しています。

川鍋暁斎の作品は「幽霊の元は人間である」という意識を持って医学的知識に基づいている特徴があります。

「夜盲症」松井冬子

#幽霊の日 なので好きな幽霊画を。
夜盲症(2005年) / 松井冬子 pic.twitter.com/IczOZexQxc

— フワトロ・アンパーニャ (@yasu_16) July 26, 2021

松井冬子は、1974年生まれで現在も活躍している画家です。

女性で初めて東京芸術大学大学院美術研究家日本画研究領域で博士号を取得しました。

松井冬子は幽霊を描くというよりも「痛み」「狂気」「内臓」「女性」などをテーマにして作品を制作しています。

「夜盲症」は、2005年に墨と岩絵の具で描かれた作品です。

松井冬子はインタビューで、幽霊が見えるというわけではなく「強迫観念の妄想としての幽霊」を描いていると答えています。

松井冬子の作品は、現代人の幽霊の捉え方を象徴しているように感じます。

江戸時代や昭和初期に描かれた怪談をもとにした幽霊画とは印象が異なりますが、人間が内に秘めるものや幽霊の本質をついた作品には不思議な魅力があります。

おわりに

幽霊画には、みるだけで恐ろしくなる作品とおもわず笑ってしまう作品があります。

江戸時代には、魔除けや泥棒除けとして、怖ければ怖いほど高値で取引されていたといわれています。

家におどろおどろしい絵を飾ることには抵抗がありますが、ちょっと笑ってしまうような「家を守ってくれる絵」は一枚持っていてもいいのかもしれません。

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DECOROO(デコルー)
小さなデザイン会社のWeb担当。アートとインテリアをこよなく愛するこだわり屋さん。休日は美術館やレトロな歴史的建造物、神社仏閣などを探訪して過ごす。最近は一眼カメラに奮闘中。猫好き。
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