箱根の自然豊かな景観の中で独特なアート体験を探している方に、箱根彫刻の森美術館はおすすめです。
美術館としての魅力はもちろん、野外彫刻やピカソコレクションなど、特に彫刻に興味があるけれども詳しくない方も、この場所ならではの彫刻と自然の調和を楽しむことができます。
この記事では、実際に目で見て(触れることはできませんが)、感じることで彫刻の魅力に触れられる「箱根彫刻の森美術館」を紹介いたします。
箱根彫刻の森美術館の軌跡:創設から芸術の聖地へ
箱根の景色の中で設立された美術館の豊かな歴史とそのビジョンについて掘り下げます。
神奈川県箱根町にある、野外彫刻を中心に展開している美術館です。
主に管理を担っているのは公益財団法人彫刻の森芸能文化財団になります。
開館したのは1969年になり設計を担当したのは井上武吉さんです。
箱根彫刻の森美術館の最寄りの駅は「箱根登山鉄道二ノ平駅」でしたが、わかりにくいこともあり、1972年に「彫刻の森駅」に名前を変更しています。
その後、ハナエモリのブランドで知られる森英恵さんが館長に就任しています。
日本ではじめての野外美術館になり、室内に飾るスタイルの美術館とは全く違います。
専有敷地面積は約7万平方メートルにもなり箱根山の大自然を身近に感じられる場所にあります。
120個にもなる野外彫刻が展示され、歩いているだけで数多くの彫刻と出会えます。
どれも野外を生かした大掛かりなものが多く迫力があります。
美術に興味がない人でも、散策を通して作品とふれあいながら楽しさを実感できます。
作品を見て語り合う、屋内の美術館とは違った楽しみ方あります。
実際に写真に撮るなどして、その大きさを楽しんでみるのもいいかもしれません。
美術館の敷地内にある芝生にも「彫刻庭園」の形を採用するなど、こだわりぬいて作られています。
これらの芝生も一部入れるところはあるものの、基本的には侵入禁止です。
箱根彫刻の森美術館は、国際公募展などはもちろん美術展覧会を開催して、次々に新しいコレクションを増やしています。
その結果、1981年に姉妹館をオープンしました。
長野県の美ヶ原高原美術館も、美術をより身近に感じられるように作られています。
2012年に公益法人にはなりましたが、到来の美術を通してさまざまな驚きや発見を伝えたい考えは変わっていません。
箱根彫刻の森美術館ならではの、作品との向き合い方や楽しみ方を実感できるはずですよ。
箱根彫刻の森美術館のユニークな魅力
美術館が提供する独自の体験と魅力に焦点を当てます。
箱根彫刻の森美術館ならではの特徴がたくさんあります。
今まで彫刻なんて学校の授業でしかしたことがないなんて人もいるかもしれません。
絵画などと違う、彫刻ならではの奥深さも実感できます。
そんな箱根彫刻の森美術館の特徴について、紹介していきます。
圧巻の120点以上の野外彫刻
自然の中に溶け込む野外彫刻の数々とその見どころについて紹介します
野外彫刻を見たことのない人にとって、大きさの限界にとらわれることのない彫刻の数々は、とてものびのびとしていて雄大です。
例えば「歩く花」というタイトルのついた彫刻作品があります。
白をベースにカラフルな色彩で描かれた、ユーモア溢れる作品です。
これはフェルナン・レジェの作品になり、6mにもなる高さがあります。
その場にいるだけでも圧巻なのに、本当に歩きだしそうだからこそ面白いですね。
他にも見逃せないのが、フランスのガブリエル・ロワールの作品である、幸せを呼ぶシンフォニー彫刻です。
高さは18mにもなり、内径は8mととにかく巨大。なかはステンドグラスが美しく、野外だからこそ自然な光が入り、より美しい印象になります。
頂上は展望台になっているので、展示物を一通り見渡すことも。
18mの天井から見える景色は素晴らしいものがあります。
野外彫刻の作品それぞれに物語があるのも、箱根彫刻の森美術館の面白いところです。
ピカソファン必見のセクション
ピカソ作品を中心とした展示の魅力と見どころについて解説します。
箱根彫刻の森美術館はピカソの作品を300点も所有しています。
娘のマヤ・ピカソから直接買い付けたものが多く、絵画はもちろん彫刻やオブジェ、タピスリーなどの多彩な技法を用いたものが残されています。
また、ピカソは晩年の65歳から陶芸の世界にも挑戦しています。
数ある技法があるなかでも、土と釉薬を使ったものに強く興味を持ちます。
火をくぐるだけで変貌する絵画ならではの特徴に惹かれます。
ピカソの陶芸作品についても保管しているため、どんな作品を作ったのだろう?
何を表現したかったのだろう?と考えてみると、答えが出てくるかもしれませんね。
広々としていて、そこまで混んでいないのでピカソの作品をゆっくりと見たい人にもおすすめです。
屋外だけでなく室内展示も見逃せない
多彩な室内展示が提供するアート体験について説明します。
箱根彫刻の森美術館といえば野外彫刻をイメージすると思います。
実際には室内作品も数多く揃えています。
箱根彫刻の森美術館のなかには4つの室内展示場があり、本館のギャラリーをはじめ、アートホール、マルチホール、ピカソなどで分類されています。
常設になっているものもあれば、定期的に変わる企画ものもあります。
企画の場合は、その内容にあわせた展示を行うなどの工夫をしています。
箱根彫刻の森美術館に来るタイミングによっても変わります。
屋内も充実しているため、雨が降ったときでも問題ありません。
箱根ならではの特別な足湯体験
美術館敷地内で楽しめる足湯温泉の魅力とその体験について紹介します。
箱根彫刻の森美術館はとにかく広いこともあり、途中で疲れてしまうなんてケースも少なくありません。
他の美術館と大きく違うのが、疲れたときに休憩できる足湯がついていることです。
屋外展示を見ながら歩いていると足が筋肉痛になる、疲れてだるいなどの不調を起こすことになります。
足湯なので短時間ではありますが、箱根ならではの楽しみ方も実感できると考えると、いいかもしれません。
館内のレストラン、カフェ、そしてショップ
箱根彫刻の森美術館をもっと楽しむための、レストランやカフェ、おみやげなどを紹介します。
せっかく訪れたのであれば幅広い芸術に触れてみると、新しい発見が見えてくると思います。
おしゃれな施設がたくさんあります。
レストラン、カフェ
箱根彫刻の森美術館ではレストランやカフェが充実しており、天気が良い日は外でアートを眺めながらのんびり過ごすこともできます。
例えば最も簡易的なのが、オープンエアミュージアムの特徴を生かしたカフェ「The Hakone Open-Air Museum Café」です。
一休みしてコーヒーを飲みたい人にはいいかもしれません。
「ベラフォレスタ BELLA FORESTA」では、ビッフェ形式のレストランになり食べ放題&飲み放題です。
幅広い年代の人が楽しめます。
ゆったりと寛ぎの時間を楽しみたいなら「彫刻の森ダイニング」もおすすめです。
新鮮野菜やお肉なども満喫できます。
アートを感じるお土産選び
美術館ならではのセレクトショップで見つけることができる、ユニークなアートグッズについて解説します。
せっかくならお土産を記念に買っていきたいものですよね。
お土産専門のショップがあり、美術館限定のお土産や箱根らしいお土産なども売っています。
アーティスト(職人)がつくったこだわりのアクセサリーも充実していますし、彫刻の森ならではのアートブックコーナーなどもあります。
ここでしか購入できない作品もたくさんあるので、おみやげを覗いていってください。
まとめ:箱根彫刻の森美術館でアートに触れる一日
箱根彫刻の森美術館は、彫刻をより身近に感じて楽しめるリアルなアートの世界です。
彫刻について詳しく知らない人でも、実際に足を踏み入れてみればわかるはずです。
どれも迫力があり、見ていて元気をもらえるものばかりです。
箱根彫刻の森美術館は観光のついではもちろん、美術に触れたいときに、気軽にこられる場所でもあります。
※休業日や営業時間、その他の掲載情報については変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、最新の情報については施設・店舗へお問い合わせください。
アクセス
美術館名 | 彫刻の森美術館 |
住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121 |
電話番号 | 0460-82-1161 |
ホームページ | https://www.hakone-oam.or.jp/ |