柳宗理のキッチンツールは名作揃いで、料理をする全ての人におすすめしたいアイテムばかりです。
20世紀に日本で活躍したインダストリアルデザイナー、柳宗理。
MoMa(ニューヨーク近代美術館)の永久収蔵品として認定されたバタフライスツールが世界的にも有名ですが、日用品のデザインも多数手掛けています。
この記事では、柳宗理のキッチンツールとアイテムラインナップの魅力についてご紹介します。
柳宗理について
柳宗理は、1915年東京生まれの世界的に著名なデザイナーです。
戦後日本におけるインダストリアルデザインの確立に最も貢献した人物と言われており、家具や日用品の他にも、オリンピックの聖火台やオブジェなど幅広い分野の作品を手がけています。
柳宗理のキッチンツールの特徴
柳宗理のデザインの原点は、父である宗教学者・柳宗悦が提唱した「用の美」という言葉にあります。
生活用品は日常で使われることを前提とするべきで、余計な装飾のない実用性にこそ美しさがある、という考え方です。
柳宗理のキッチンツールはどれも見た目はシンプルですが、その言葉を体現するかのように、実際に使って見ると使い心地の良さが他とは明らかに違います。
人間工学に基づき、そのツールを使うあらゆるシーンを想定して、日常での使いやすさを追求したデザインとなっています。
料理のプロや主婦の意見も多く取り入れて研究を重ねたそう。
素材には、ステンレスの中でも錆びにくい「18-8」を使用しており、正しく手入れすることで5年、10年と長く愛用することができます。
柳宗理のキッチンツールおすすめ6選
柳宗理のキッチンツールを揃えるなら、まずはこれから!というおすすめアイテムをご紹介します。
悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
①ボウル&ストレーナー
食材を混ぜたり、切った食材を入れておいたり、料理には欠かすことのできないボウル。
こだわらなければ100円ショップのものでも十分使えますが、細部まで計算し尽くされた柳宗理のボウルを一度使うと、その使い心地の良さに驚くはずです。
サイズ展開は直径13cm〜27cmまでの5種類。サイズによって用途が変わるため、全体のフォルムが少しずつ違うデザインになっています。
例えば13cm〜19cmは底が幅広いため安定感があり、準備中の食材をちょっと置いておきたい時に便利。
23cmは丸みのあるフォルムで、泡立て作業に向いている形状です。
取っ手付きのパンチングストレーナーは、ステンレスに穴あけ加工がされているので目詰まりしにくく、洗いやすい点も魅力的。
ボウルとサイズが対応しているのでセットで使うのがベターです。
②泡立て器
柳宗理の泡立て器は、一般的な泡立て器よりも多い12本のワイヤーを交差させ、たっぷりと空気を取り込みながら短時間で泡立てることができるキッチンツールです。
ゴム製の取っ手は太く短めに作られており、滑らないだけではなく、長い時間使っていても疲れにくい設計。
普段からお菓子作りをする人には欠かせないキッチンツールです。
③南部鉄器ミニパン
日本の伝統工芸である南部鉄器を、シンプルでモダンなデザインに落とし込んだミニパン。
厚みがあるので熱が全体に行き渡りやすく、保温効果もあります。
調理してそのまま食卓にサーブできるサイズ感が日常使いにぴったりのアイテムです。
専用の蓋を使えば蒸し焼きも楽しむことができます。
取っ手が熱くなるので、掴む時には鍋つかみや布巾を使ってくださいね。
④ステンレスケトル
2.5リットルの大容量ケトルは、つや消しタイプと鏡面仕上げタイプの2種類。
底を広くし高さを抑えてあるため早くお湯を沸かすことができます。
腕に負担をかけずに注げるよう設計された取っ手や、洗いやすいように大きくデザインした蓋など、使いやすさを細部にまで追求した素晴らしいケトルです。
より気軽に使いたい方は、汚れの目立ちにくいつや消しタイプがおすすめです。
⑤トング
調理中に食材をひっくり返すときや、大皿料理の取り分け用に重宝するトング。
柳宗理のトングは丸みの帯びたフォルムで程よい長さなので、まるで手を伸ばすような感覚で自然に食材を掴むことができるキッチンツールです。
種類は穴なし・穴ありの2種類。穴ありは水切りもできて便利です。
⑥キッチンナイフ
2003年度にグッドデザイン賞を受賞した柳宗理のキッチンナイフ。
刃の部分には特殊なステンレス鋼を使用しており、鋭い切れ味が長く続くのが特徴です。
サイズ展開は10cm〜18cmの3種類。それぞれに使いやすさがあるので、ぜひサイズ違いで揃えたいところ。
刃と柄の間には継ぎ目がないため、洗いやすく衛生的。
食洗機もOKなので毎日のお手入れも楽にできます。
まとめ
柳宗理のキッチンツールいかがでしたでしょうか。
余計な装飾は削ぎ落としながらも、実用性とデザイン性の両方を兼ね備えたすばらしいツールばかりです。
使い心地の良いツールに囲まれていれば、毎日の料理の時間も今よりきっと楽しくなるはずです。
柳宗理が信念としていた「用の美」を、ぜひ実際のキッチンツールを使って実感してみてください。