奥が深い日本の伝統文様!「鬼滅の刃」にも取り入れられた和の絵柄の歴史、意味とは?

人気アニメ「鬼滅の刃」の影響もあり、日本の伝統文様が注目を浴びています。

江戸時代にできた文様は、明治、大正から今にかけても、伝統文様として人々の生活に使われています。

今回は、そんな伝統文様の意味合いから、そのイメージとなったモチーフまでをご紹介いたします。

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日本の伝統文様の歴史

日本の着物

日本の伝統文様には長い歴史があります。

縄文時代には、すでに土器に縄をおしつけて文様を描いていました。

平安時代になると意味を持った文様が使われています。

時代が進めば進むほど文様の種類は増え、江戸時代には庶民の生活や文学、人気絵師をモチーフにした文様が登場します。

このころの文様には文様に意味があります。

正月には縁起のいい文様、戦いに行くときには勝ちを意味する文様、子どもの着物には成長を願う文様が使われています。

代表的な日本の伝統文様【動植物編】

麻の葉和柄の伝統文様

動植物は、文様のモチーフとして多く使われています。

おめでたいときに使われる松竹梅は、松と竹と梅にそれぞれ意味があるのです。

松は、年間を通して葉が緑色なので長寿を意味しています。

伝統文様には、松の葉を文様にした「松葉散らし」「しき松葉」があります。

「散らし」とは、モチーフを画面に散らした文様です。松の他にも蜻蛉が有名です。

「しき松葉」は、冬の寒さでコケが枯れないようにするために松の葉を上からかぶせていた様子をあらわしています。

竹は、成長がはやく、まっすぐに伸びます。

しなやかで折れにくいことから縁起がいいとされているのです。

さらに中が空洞になっていることから、昔は竹の筒の中には神様がいると考えられていました。

伝統文様には、竹を輪にした「竹輪」や竹を編んだ様子を文様にした「竹矢来(たけやらい)」があります。

梅は、寒い季節に花を咲かせることから気高い花と考えられていました。

伝統文様には、氷の割れ目に梅を散らした「氷割れ梅」や梅の枝をまっすぐに並べた「槍梅」があります。

おめでたい席で使われるときには、松竹梅の3種類を「吉祥文」としてまとめて使います。

動物や昆虫ならば蜻蛉が有名です。

蜻蛉は前にしか飛ばないため「後退しない」「勝つ」を意味する文様です。

蜻蛉は別名「勝虫」とよばれ、武士が好んで使っていました。

蝶の文様には2種類の意味があります。

単に「美しい」「かわいい」という意味で使われる意味と「生まれ変わる」という意味です。

「生まれ変わる」は、武士が戦いに行くときに「万が一のことがあっても命が生まれ変わる」という意味を込めていました。

伝統文様には、蝶が向かい合っている「向かい蝶」などがあります。

魚も縁起のいい文様のモチーフに使われています。

魚はたくさん卵を産むため子孫繁栄を意味しています。

伝統文様は、中国のお話しにちなんだ「鯉の滝登り」があります。

代表的な日本の伝統文様【物・風景編】

扇の和柄の伝統文様

扇や矢も縁起のいいモチーフとして文様になっています。

扇は末広がりの形から縁起のいいアイテムとされています。

伝統文様は、扇と水が流れる様子を組み合わせた「流水扇」や扇の紙の部分だけをモチーフにした「地紙」があります。

矢は「魔を払う」「的をあてる」ということから縁起がいいといわれています。

矢をたくさん並べた「矢絣」は明治時代に流行しました。

風景や自然物は、ほとんどが伝統文様に使われています。

雲の文様は、飛鳥時代から使われていました。雲はわきでるイメージから「雲立湧」や「霊芝雲」などの伝統文様があります。

「雲立湧」は、ヨーロッパでも人気が高く壁紙やカーテンの文様に使われています。

波は、たくさんの伝統文様になっています。

丸く鱗のような波の「青海波」、波が「への字」で表現された「小波文」は有名です。

また、波は他のモチーフと組み合わせて使用されることもあります。

意味を知れば広がる!伝統文様の使い道

蝶の和柄の小物

伝統文様には、意味があります。

意味を知っていれば、贈り物をするときやインテリアを選ぶときに役立つのではないでしょうか。

例えば、出産のお祝いに「書」を送るとき、額装のマットには「麻の葉」がピッタリです。

なぜならば、麻の葉は成長が早いことから子どもの成長を願う伝統文様だからです。

受験の応援プレゼント包むならば「勝虫」の蜻蛉柄の風呂敷がいいでしょう。

受験には梅の伝統文様も使うことができます。

中国の故事に「学問にはげむと梅木に立派な実がなる」という言葉があります。

そのため、学業のお守りには梅の柄が描かれていることが多いのです。

まとめ

江戸時代に生まれた文様の中には、庶民が幕府からの圧力の中でも少しでも楽しもうと考え出した文様があります。

船の「いかり」を「怒り」とかけ、縄文様とあわせることで「怒りを(縄で)おさめる」という意味の「錨」という文様があります。

ベニバナで真っ赤に染めた文様が印象的な「南天」は、難を転じるとかけています。

「芸術」というとハードルが高くなりますが、江戸時代の庶民は日常生活の中でさりげなく「文様」という芸術を生み出し、生活の中に取り入れていたのです。

文様は芸術作品です。日常にある文様という芸術を探してみてはいかがでしょうか。

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