東京の恵比寿ガーデンプレイスといえば、人気のお洒落スポットとしても知られていますが、そのガーデンプレイス内に総合的な美術館として誕生したのが「東京都写真美術館」です。
写真が好きな人や、映像に携わる仕事をしている人にとっても、とても興味深い場所なのではないでしょうか。
つい見逃してしまいがちな、東京都写真美術館の魅力や特徴について、解説していきたいと思います。
東京都写真美術館の成り立ち、歴史
東京都写真美術館は1995年(平成7年)1月に、恵比寿ガーデンプレイス内に誕生しました。
それ以前は、ライブハウスの建物を使い、一時施設として写真や映像の美術館を開館していたこともあります。
2014年には、改修工事を行うために、一時的に長期休暇に入り、2016年9月にリニューアルオープンしています。
3種類の展示室を用意しており、写真や映像をメインとした芸術作品を展開しています。
国内外の有名な画家の個展を行うこともありますし、1階のホール部分では映画の上映も行っています。
さらに美術館としての役割にこだわらず、作品制作やワークショップも手掛けるなど、多彩な美術館でもあります。
意外にも公立の美術館になり、東京都歴史文化財団グループが管理や運営を任されている施設です。
写真や映像をメインとした美術館は、個人で行っているものを除くと、日本初の試みです。
東京都写真美術館では、主に企画展を中心に多彩な作品を紹介しています。
もともとは写真映像をメインにしたものを展開していましたが、近頃はアニメやテレビゲームなどの分野にも幅を広げています。
場所柄もあり、とてもきれいな美術館であること、恵比寿ガーデンプレイス内にあるのも、気軽に訪れられると人気があります。
写真や映像をもっと自由に楽しめるのも、東京都写真美術館の良さだと思います。
恵比寿ガーデンプレイス内にあるので、JR恵比寿駅の東口を出て徒歩7分の場所にあります。
地下鉄になると、最寄り駅からも徒歩10分かかるので、JRで訪れるのをおすすめします。
恵比寿周辺は駅前から栄えていることもあり、お散歩がてら歩くのも人気です。
東京都写真美術館の特徴
東京都写真美術館の特徴について紹介していきます。
東京都写真美術館の基本方針がある
ただ写真を展示している美術館ではなく、写真文化を普及させることを目的としています。
国内だけに限らず国際的な視野で作品を集めています。
そのため国による文化性の違いなども、東京都写真美術館を通して実感できます。
現代の写真はもちろん、写真の歴史などもあり、価値の高いものをより評価してもらえるようにしています。
なかでも日本の代表的作家については重点的に収集しています。
例えば、秋山庄太郎、植田正治、木村伊兵衛、土田ヒロミなど、人気のある作家さんの作品を重点的に収集しています。
アーティストユニットとして活動している、カワイオカムラや機械学習で一躍有名になったチョ・ヨンガクなどもいます。
日本だけに限らず古今東西のアニメーション作品を紹介するなど、歴史や経緯についても紐解いていくなど、専門の美術館だからこその良さもあります。
他の美術館では見ることのできない写真や映像に関する展示が、驚くほど充実しているのも東京都写真美術館ならではです。
長期の収集計画によると7万5000点以上もの作品を集めるとしていますし、今後の発展が楽しみですね。
恵比寿映像祭の会場になる
写真や映像が好きな人にとっては、毎年開催されるのを楽しみにしている人もいると思います。
毎年15日間に渡って行われるものになり、作品の展示や上映はもちろん、映像のライヴやイベントなども開催されています。
トークショーなども行われ、まさに総合的なお祭りのようなものです。
そのメイン会場になるのが東京都写真美術館です。
周囲もとても盛り上がりますし、行われる年によってもテーマが違うので、毎年楽しめます。
参加しているアーティストさんも毎年違うのでお気に入りの人を探してみるのもいいかもしれません。
基本的に入場料は無料でかからないこと、定員制のプログラムのみ事前予約になります。
ちなみに東京都写真美術館をメインとしていますが、日仏会館や、ガーデンプレイスのセンター広場やガーデンルームなども展示の対象になります。
ショッピングがてら見て回ることもできますし、約半月展示させるので、混雑しすぎず気軽に見られます。
一般的に知られている名画とは違った視点で描かれるのも面白いところです。
個性的で「これはどんな意味を持つのだろう?」と考えてみるといいかもしれません。
また期間中も、休館日がありますので、注意して訪れるようにしてください。
教育普及プログラムも充実
ただ見るだけの美術ではなく、実際にもっと深く作品について知りたいと思うこともあると思います。
そんなきかっけになるようなプログラムも行っており、大人はもちろん、子供も参加できるようになっています。
写真や映像の世界に興味を持っている人向けの「パブリックプログラム」や、クラブ活動の来館者向けに行う「スクールプログラム」などもあります。
もっと知りたい気持ちに寄り添ったプログラムがたくさんあるので、学びのために利用してみてはいかがでしょうか。
また、出品作家によるワークショップなどもあり、作品についてもっと知りたい人におすすめします。
併設レストラン、カフェ、グッズ
東京都写真美術館の設備面について紹介します。
カフェ
以前「メゾン・イチ」が1階部分にあったのですが、2021年3月31日をもって閉店しています。
今後新しい店舗ができるようになっているそうですが、HPにはまだ情報がアップされていません。
その間は休店となっており、決まりましたら再度HPに載せると記載されていました。
とても素敵なカフェなので、また美味しいお店ができるのを期待します。
併設しているレストランについてはないものの、そもそも恵比寿ガーデンプレイス内にあるので食事は困りません。
恵比寿ならではのおしゃれなレストランはもちろん、軽食、スイーツなども充実しています。
そのため、ちょっと一休みしたい場合にも便利です。
ナディッフバイテン
ミュージアムショップになり、展覧会図録はもちろん関連商品やオリジナルグッズなどの販売も行っています。
国内外の珍しい書籍などもありますし、古書なども揃っているので一度覗いてみると面白いかもしれません。
オリジナルグッズはここでしか購入できないものも多く、おしゃれです。
気軽に購入できるクリアファイルや、コレクション・ポストカードなどもあり、お土産としても喜ばれています。
そのときの企画展によっても販売されているものが違うので、帰りに覗いてみてください。
まとめ
東京都写真美術館は、写真と映像をテーマにした珍しい美術館です。
館内もとてもきれいですし、恵比寿ガーデンプレイス内にあるのでお買い物や食事にも困りません。
写真の奥深さについて意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
企画展やイベントなどに足を運んでみると、今勢いのあるアーティストの作品も楽しめます。
ミュージアムショップなどもありグッズも充実しているので、自分用のお土産にも向いています。
※休業日や営業時間、その他の掲載情報については変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、最新の情報については施設・店舗へお問い合わせください。
アクセス
美術館名 | 東京都写真美術館 |
住所 | 東京都目黒区三田1丁目13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 |
電話番号 | 03-3280-0099 |
ホームページ | http://topmuseum.jp/ |