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新版画の魅力|新しい浮世絵を徹底解説!

2022 12/19
美術・アート
2022年12月19日 2022年12月19日
川瀬巴水「芝弁天池」1929年
『芝弁天池』川瀬巴水
パブリック・ドメイン, リンクによる

新版画は、浮世絵よりも色が豊富で絵画の雰囲気がある版画です。

ここ数年の間、新版画に注目が集まっています。

作品の値段は急激に上がり、関連書籍の出版も相次いでいます。

今は消えてしまった古き良き日本の姿が、現代を生きる日本人の心に響いているのかもしれません。

この記事では、人気急上昇中の新版画の魅力を徹底解説します。

目次

新版画とは?浮世絵との違い

新版画の魅力|『髪梳ける女』橋口五葉
『髪梳ける女』橋口五葉
パブリック・ドメイン, リンクによる

浮世絵は、葛飾北斎や喜多川歌麿が活躍した江戸時代に栄えました。

浮世絵は、美術作品ではなく、マスコミとしての意味あいが強いものでした。

一方の新版画は、浮世絵が世の中から消えかけた明治時代から大正時代初期に栄えました。

浮世絵が消えてきたことを嘆いた版元の渡邊庄三郎が生み出し、多くの名作と作家が誕生しました。

新版画は、浮世絵と同じように作家が絵を描き、彫師が版を彫って、摺師が摺ります。違いは絵の内容です。

浮世絵よりも絵画的な雰囲気を持っています。

浮世絵は富士山などの「有名な場所」が描かれていましたが、新版画では「日本のなにげない風景」が多く描かれました。

さらに絵師は画家とよばれ、絵師よりも個性や作風が重視されています。

新版画は浮世絵同様に海外で高い評価を得ました。

とくに関東大震災後は急激に市場を海外に移します。

そして急激な風景の変化と戦後の状況激変によって新版画の時代は終わります。

しかし再び新版画が注目されています。

最新アニメ画像のような光の描き方、今はみられない日本の風景、頑張れば手が届きそうな価格帯などさまざまな要素が人気に拍車をかけています。

新版画の代表的な作家

新版画の魅力|『雪の増上寺』川瀬巴水
『雪の増上寺』川瀬巴水
パブリック ドメイン, リンクによる

伊東深水

伊東深水は、1898年(明治31年)に東京で生まれました。

伊東深水は、幼いころから働き、働きながら日本画の勉強をします。

1916年(大正5年)に渡邊庄三郎と「対鏡」を制作します。

その後に代表作「近江八景」を発表します。

「近江八景」は、風景をみたまま写実的に描くのではなく、シンプルにデザイン化された雰囲気があり、古い風景の中に新しさを感じます。

川瀬巴水

川瀬巴水は、近年人気が急上昇中です。

数年前までは一般人でも手が届く値段でしたが、最近は50万円程度から150万円以上の値がつく作品もあり、簡単には手が届かなくなってしまいました。

川瀬巴水の生涯は波乱万丈でした。

1883年(明治16年)に東京で生まれました。

日本画を学びます。新版画を始めたきっかけは、伊東深水の「近江八景」でした。

旅をしながらたくさんのスケッチを描きためました。

ところが1923年(大正12年)の関東大震災で描きためたスケッチや家財を失います。

川瀬巴水は海外でも人気が高く、しばしば葛飾北斎や歌川広重とあわせて紹介されています。

川瀬巴水が制作した新版画は600点以上あり、渡邊庄三郎と二人三脚で新版画を世に知らしめた人物です。

代表作品は「雪の増上寺」「今井橋の夕立」「尾州半田新川端」「馬込の月」があります。

吉田博

吉田博は1876年(明治9年)に福岡で生まれました。

吉田博は、23歳ごろにアメリカに渡り、展覧会を開きます。

この展覧会の成功を機に吉田博は一気に画家への道をかけあがるのです。

吉田博は、伊東深水や川瀬巴水の日本画家とは異なり洋画家です。

洋画家として活躍してきた吉田博は49歳にして新版画の魅力に気がつき、一から技術を学びます。

吉田博がそれまでの作家と異なったところは、絵師と彫師と摺師で制作するのではなく、絵師が摺りまで一貫して監修することでした。

絵画的雰囲気をまとった吉田博の作品は高い人気があります。

新版画に与えた影響|関東大震災

新版画の魅力|『光る海』吉田博
『光る海』吉田博
パブリック ドメイン, リンクによる

関東大震災が新版画に与えた影響は甚大でした。

とくに川瀬巴水はそれまでのスケッチをほぼすべて失い、精神的にもかなり追い詰められたといわれています。

さらに日本の風景を多く描いてきた新版画は、関東大震災によってモチーフも奪われました。

ただ、関東段震災によって気づかされた新版画の魅力もあります。

それは1枚が失われても生き残る可能性があるということです。

新版画は浮世絵と同様にひとつの絵に対して200枚から300枚程度摺られていました。

しかもその多くは海外に渡っていたため、関東大震災で減ってしまってもゼロにはならずに済んだのです。

「版画」という独特の制作方法の強みを感じることができます。

関東大震災によって、新版画はモチーフとなる風景を失いました。

しかし逆に、失われた風景が描かれている新版画に価値を見いだす人があらわれたことも事実です。

おわりに

新版画に描かれている内容は「日本らしさを強調したもの」と「日本のなにげないかつての日常」の2種類にわけられる気がします。

日本のなにげないかつての日常は、川瀬巴水の「馬込の月」や「木場の夕暮」に描かれています。

普通ならば絵にしないような電柱や木の間から見える月が昔の日本の日常を感じさせます。

「日本らしさを強調したもの」は「芝増上寺」や「西伊豆」でしょう。

赤い寺に着物の女性、富士山と桜はまさに日本を代表するモチーフです。

どちらの内容を好むかは、見る人の経験や思い出によって変わるのかもしれません。

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川瀬巴水「芝弁天池」1929年

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DECOROO(デコルー)
とあるデザイン会社のWeb担当。アートとインテリアをこよなく愛するこだわり屋さん。休日は美術館やレトロな歴史建造物、神社仏閣などを探訪して過ごす。最近は一眼カメラに奮闘中。猫好き。
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