美術館のなかでも、美しい世界観を存分に実感できる場所といえば「仙台万華鏡美術館」ではないでしょうか。
そもそも万華鏡自体を知らない人もいるかもしれません。
子供だけでなく大人も一緒に楽しめる遊びの一つでもあり、くるくると回すと世界が変わる、魔法のような道具です。
そんな万華鏡の世界観を思いっきり楽しめる仙台万華鏡美術館に行ってみませんか。
今まで知らなかった万華鏡の奥深さを感じられるはずです。
仙台万華鏡美術館の成り立ち、歴史
仙台の秋保温泉の近くにある美術館になり、1999年8月に開館しました。
世界で初めてとなる万華鏡をテーマにした美術館です。
そのときの季節によっても展示物がかわるのも面白いところですよね。
赤い屋根にクリーム色の壁の洋館が目印になり、どこかおとぎ話のような雰囲気の建物です。
1階はおみやげなどが購入できるミュージアムショップになっていて、2階は展示室、3階はギャラリーと充実したラインナップとなっています。
3階のギャラリーでは、美術館の名誉館長である「辻輝子」さんの作品が展示されています。
陶芸家としても知られた女性になり、数多くの芸術作品に触れている人です。
ただ見て回るだけの美術館ではなく、実際に触る、万華鏡を作れるなど体験式なのもあり、幅広い年代が一緒に満喫できる場所としても知られています。
温泉地の近くにあることからも、観光として訪れる人も多いかもしれません。
とても小さな美術館ではありますが、日本のみならず世界の珍しい万華鏡が展示されている、大型で機械仕掛けになっている万華鏡があるなど、みなさんが知っている一般的なものとは違うと思います。
仙台万華鏡美術館の特徴
仙台万華鏡美術館の特徴を紹介します。
驚くほどの種類の万華鏡が楽しめる
万華鏡は一般的には円筒になっていて、手動でくるくる回すものです。
でも仙台万華鏡美術館にあるものは、そういったオーソドックスなものもあれば、驚くほど複雑な作りの万華鏡もあります。
現代風の万華鏡はもちろん、アンティーク調の万華鏡などもあります。
辻輝子さんの作品自体がとても貴重なものなので、他のところでは楽しめません。
万華鏡は19世紀のはじめに発明されたもので、とても歴史があるものです。
実際に仙台万華鏡美術館のなかで、第二展示室では、万華鏡の歴史について学べるようになります。
この美術館では万華鏡の歴史についても展示されているので、今まで知らなかった発見の宝庫でもあるのです。
なかでもオイルを使用した万華鏡は、誕生した60年後に出てきたものです。
オイルを使用した万華鏡はゆっくりと動いていく姿を見られる、一風変わったコンセプトの万華鏡です。
戦前戦後ならではの時代を感じる作品など、万華鏡の奥深さを実感してみてください。
デザインや構造、表記なども時代によって違うのがわかると思います。
体験の種類が豊富で子供も楽しめる
仙台万華鏡美術館にはたくさんの体験スポットがあります。
例えば無料でできる「撮って楽しむ万華鏡体験」では、世界で活躍しているアーティスト作品の映像世界を堪能できる貴重な世界です。
好きな筒のなかにビーズを入れて作る「かんたん万華鏡手作り体験」などもあります。
ビーズを選んで入れるだけなので子供でも簡単に作れます。
また、好きな天然石とビーズを入れる「天然石の手作り万華鏡体験」などもあります。
大人の人には、「着せ替え万華鏡づくり体験」もおすすめです。
3.5cm程度の小さな瓶のなかにビーズを入れていくものになり、本格的なオイルを使用した万華鏡などもあります。
他にもその季節にしか体験できない教室もあります。
秋保に訪れたおみやげとしても人気があり、自分たちで作った万華鏡ならではの魅力もありますね。親子で一緒に楽しんでみてください。
イベントの特別展も見逃せない
仙台万華鏡美術館では、定期的にイベントも開催しています。
期間限定でしか見られないものなのもあり、気になるイベントがあれば足を運んで見るのをおすすめします。
「造形作家ヤマザキミノリ“箱の中の宇宙”光の美っ繰り箱COMOS展」を開催しています。
ヤマザキミノリ先生が大学在学中に考案した、ふしぎなのぞき箱をテーマにしたものです。
初めての展示会でもあり、時空を旅しているような感覚が楽しめます。
イベントの情報はHP上で公開されます。夏休みのワークショップなどもあるので、事前の申込みを忘れないようにしてください。
他にも、希望すると「出張手作り教室」なども行ってくれます。
講師代と交通費、専用のキット代をお支払いいただき、万華鏡などの手作り体験をしてくれるサービスもあります。
また、キットだけの販売も行っているため、休みの宿題にもいいかもしれません。
キットも予算に応じた内容で選べるので、希望を伝えてあとはおまかせできるのがいいですね。
併設レストラン、カフェ、グッズについて
仙台万華鏡美術館の設備面について紹介します。
ミュージアムショップ
仙台万華鏡美術館の1階には人気のミュージアムショップがあります。
手頃な価格で購入できる万華鏡はもちろん、有名な作家さんが作った万華鏡などもあります。
ネットショップで販売しているものもありますが、店頭でしか購入できないものも。
色鮮やかな万華鏡がたくさん揃っていますので、お気に入りのものを探してみてはいかがでしょうか。
かわいいオリジナルの万華鏡の数々に、どれにしようか迷ってしまうかも。
また、毎年お正月限定で「万華鏡福袋」も販売しています。
お土産用の2,000円の福袋もあれば、何十万の金額になるような福袋もあります。
それぞれ限定1袋ずつしか用意されていませんので、事前に予約するのをおすすめします。
また、お正月用の御年賀などのプレゼントもあり、特別感もありますね。もし、お正月に訪れる場合は、楽しみにしていてくださいね。
caféやレストランについて
仙台万華鏡美術館のなかには、併設しているcaféやレストランなどはありません。
そのため、ちょっと一休みしたいときは、周辺のお店に足を運ぶことになります。
温泉街なのもあり、おしゃれなお店が多いこと、美味しいレストランなども充実しています。
こだわりのお店などもありますので、探してみてください。
仙台万華鏡美術館は、万華鏡の魅力をより身近に実感できる場所
秋保温泉にあるので、観光としても訪れる人もいますし、万華鏡好きのみならず、一度は訪れてみたい場所ではないでしょうか。
ただ、caféやレストランなどのお店がないので、立ち寄るときは周辺のお店の場所も確認しておくと安心です。
仙台万華鏡美術館自体はとても小さな場所になり、どこかレトロ感のある外観がとても美しいのでおすすめです。
まるでタイムスリップしてしまったかのような景色や風景を、より身近に感じられるのではないでしょうか。
万華鏡のイメージが変わると思います。
※休業日や営業時間、その他の掲載情報については変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、最新の情報については施設・店舗へお問い合わせください。
アクセス
仙台万華鏡美術館までは、基本的に車もしくは路線バスを使うことになります。
路線バスの場合は、宮城交通バスの「秋保温泉行き」に乗車して、松葉バス停を降りてすぐの場所になります。
車の場合、どのインターチェンジを使うのかによっても変わりますが、距離もあるので時間に余裕を見て訪れるようにしてください。
美術館名 | 仙台万華鏡美術館 |
住所 | 宮城県仙台市太白区茂庭松場1-2 |
電話番号 | 022-304-8080 |
ホームページ | https://sendaikaleidoscope.com/ |