NFTアートの世界は、アーティストや投資家など、様々な人々によって加熱しています。
なぜ、そんなに話題性があり、市場を活性化させているのでしょうか?
そこには、仮想通貨でよく知られるブロックチェーン技術の利用がありました。
この記事では、NFTアートの世界を、わかりやすくご紹介いたします。
NFTアートとは?アート革命?
![NFTアート|ブロックチェーン](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0585/4252/2566/files/NFT-ART11.jpg?v=1641733962)
アート業界では違法コピーされる作品(特にデジタルアート)も多く、コピーが出回ってしまうことも多々あります。
それは資産的な価値がなくなることはもとより、本物に対する信憑性にも欠けてしまうことを意味します。
NFTアートは、ブロックチェーン技術を使うことにより、所有者や真作であることの証明をすることができるため、資産価値としての評価も高く、今とても注目されています。
NFTは「non-fungible token」(ノン-ファンジブル-トークン)の略で、「非代替トークン」という意味を持ちます
NFTの基本技術であるブロックチェーンは、仮想通貨などの改ざんされる可能性のある分野において、非常に優れた耐性のあるデータ構造をもっています。
唯一無二の存在価値を与えるこの技術は、デジタルデータでありながら資産価値がしっかり備わることにより、盗まれる(コピーされる)ことが無くなりました。
NFTアートは、作品であるデジタルコンテンツを唯一のものとして非代替トークン化(NFT化)したものといえます。
まったく同じものとしてデータコピーしたコンテンツがいくらあっても、「真作」として証明される作品はひとつのみということになります。
NFTアートの代表例
![NFTアート|イーサリアム](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0585/4252/2566/files/NFT-ART4.jpg?v=1641733190)
NFTアートの市場に参加している著名アーティストには、いったいどんな人たちがいるのでしょうか?代表例をいくつか挙げてみます。
バンクシー「SPIKE」
パレスチナを 2000年に訪れたバンクシー、その際に拾ったパレスチナ分離壁のコンクリートの一片に刻まれた「SPIKE」という文字、これをアートとして売ることにしました。
NFTアート市場への彼の参画で、NFTへのさらなる期待が寄せられていることは、言うまでもありませんね。
![](https://media.loom-app.com/gizmodo/dist/images/2021/07/09/210712_spike.jpg?w=1280&h=630&f=jpg)
![](https://deco-roo.com/wp-content/uploads/2022/04/banksy01-300x169.jpg)
Everydays: The First 5000 Days by Beeple
史上初めてNFTアートとして世に出て購入されたのが、この「The First 5000 Days by Beeple」
NFTアートでは史上最高額 75憶円という落札価格!
この作品は、ビープル氏が 5000日に渡り制作したデジタルアート5000枚のデジタルアート1枚 1枚を、1つにまとめたものです。
![](https://bt.imgix.net/magazine/23735/main/1615617999344_ca780ed413534c624f730c35c635ed83.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=4)
TwitterCEOの「初ツイート」
デジタルのものであれば何でもNFTアートになる?そんな代表例のようなものがコレです。
「just setting up my twttr(たった今、自分のツイッターを設定した)」
ツイッターCEOのジャック・ドーシーが発したこの 20文字の言葉は、ツイッター上で史上初めての「つぶやき」だったことから、なんと約 290万ドル(約 3億 1700万円)もの値段で落札されたとのこと。これも有名な話ですね。
村上隆「お花」
2021年 4月、NFTマーケットプレイスの「OpenSea」で現代アーティスト村上隆は、NFT作品「Murakami.Flowers」を発表。
村上隆を代表するモチーフの「お花」は、24 x 24ピクセルで表現した 108のバリエーションとともに誕生、オークションにかけられ終了となりました。
このような企画がなされたことは、有名無名問わず、誰でもが参加しやすい工夫もあり、イメージの体感や共有ができたのではないでしょうか。
![](https://bt.imgix.net/magazine/23860/main/1617840268042_c1aba15ec921c040a4e8b9bdde1c35c4.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=6)
NFTアートの特徴
![NFTアート|幾何学模様](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0585/4252/2566/files/NFT-ART10.jpg?v=1641733596)
NFTアートのプラットフォームは、オープンなので誰でもが取引可能という意味で公平性があります。
これまでは、アート会社やギャラリーを介する必要があったのですが、NFTアートの場合は、違います。どんな人であろうと、どの場所からであろうと、アートを売りに出すことができるという新しい試みなのです。
多額の手数料がかからず、ブロックチェーンの利用手数料といったわずかな金額のみで利用できますから、裕福でない芸術家にとって経済的支援となることでしょう。
NFTアートはデジタルなので、誰でもダウンロードして見ることができるのですが、仮にコピーされたとしてもNFTの持つ仕組み上、オリジナルは一つしか存在しません。
そして、デジタルでやり取りできるようなものなら、画像に限らず、音楽や映像もすべてがNFTアートになり得ますし、人々が価値をそこに見出すかどうかが重要なのです。
NFTアートはどうやって買うの?
![NFTアート|ブロックチェーン](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0585/4252/2566/files/NFT-ART7.jpg?v=1641733205)
NFTのマーケットプレイスはたくさんありますが、中でも、「OpenSea」は最大規模であるばかりか使い勝手も良いことで知られています。
通常、NFTアートは、Ethereum(イーサリアム:通称イーサ)という暗号通貨で購入することになります。
そのため暗号通貨初心者の人にとっては準備部分があることから、「面倒!」と思うかもしれませんね。
ですが、このサイトはしっかり日本語対応もされていますし、誰でも問題なく対応できることでしょう。
その作品に価値を見出し、いくらの額を支払ったか、という取引の記録は所有者情報として残ります。
そこから、さらに転売もできますし、その時はその時で、所有者情報が書き換わることになりますね。
しかしながら、売買データはやはり改ざんできない形で、あくまでもネット上の情報として残ることになります。
おわりに
NFTアート、注目を集める理由は、「所有の概念」にありました。
いつの時代もアートは収益を求める投資家たちの間で賑わい続けます。
NFTアートへの熱が高まっている中、メタの世界でも様々な価値が期待されています。
デジタルデータを唯一の物として所有できるNFT技術に注目してみることで、今後の時代の変化、世界の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。