和室は落ち着きと安らぎの空間です。その安らぎの空間に観葉植物を飾ることで、さらに潤いをもたらしてくれるかもしれません。
- 和室にはどんな観葉植物を置けばいい?
- 観葉植物で和室をおしゃれにするコツはある?
この記事では、上記のような疑問にお応えします。おすすめの観葉植物も紹介しますので、和室に緑を取り入れてリフレッシュしたい人は最後までご覧ください。
和室に合う観葉植物を選ぶコツ
観葉植物というと、一般的に洋室のインテリアというイメージがあるかもしれません。実際には和室に飾ってもなじみやすく、部屋を彩ってくれます。ここでは和室に合う観葉植物を選ぶ3つのコツを解説しましょう。
日当たりを考慮する
観葉植物にとって日当たりの良し悪しは重要です。日差しが差し込む明るい和室なら、オーガスタのような日光を好む植物を置きましょう。逆にあまり日の入らない和室であれば、ポトスなどの日陰でも育つ植物が適しています。
和室の広さに合わせる
観葉植物と一口にまとめても大きさは様々です。手のひらサイズから両手で抱えないと運べないものまであり、置き場所に合わせる必要があります。
植木鉢の大きさだけでなく、植物がどのくらい成長するかも考慮しましょう。狭い和室ならゆっくり伸びる種類を選ぶといいでしょう。ある程度の広さがあるなら成長の早い種類でも問題ありません。
葉の色が濃い植物を選ぶ
和室は全体的に淡い色合いが多く使われているため、濃い緑色の葉を茂らせる植物がアクセントになります。
明るい部屋なら、あまり緑が濃くない植物を置いてもマッチするでしょう。ただし部屋の状況によって似合う植物は異なるため、室内の色合いに合うものを選んでください。
和室におすすめの観葉植物
続いては、和室に似合う観葉植物を紹介します。日光を好む植物と日陰でも育つ植物を紹介しますので、これから購入する予定があれば参考にしてください。
明るい日光が届く和室向け
日差しの多い和室に適した観葉植物は以下の3つです。
ガジュマル
たっぷりの日光を好むガジュマルは、日当たりの良い和室にぴったりです。膨らんだ幹が特徴で、ユニークな見た目は和の趣きにも合うでしょう。
春から夏にかけては屋外での栽培も可能です。風通しの良さを確保することも大事ですので、窓を開けて外気を取り入れてください。
サンスベリア
サンスベリアは乾燥に強く育てやすいため、初心者向けの植物として人気があります。横ではなく上に向かって伸びるので場所を取りません。
窓際に置くと育ちやすいですが、強烈な日差しが差し込む真夏はレースのカーテンで遮光してください。
コーヒーの木
コーヒーの木は、その名の通りコーヒーの原料となる観葉植物です。ツヤツヤした深緑色の葉が美しく、おしゃれなインテリアグリーンになります。
葉焼けしやすいため、夏の直射日光にさらさないよう置き場所に気を配りましょう。
日陰でも育つ和室向け
日当たりの悪い和室に適した観葉植物は以下の3つです。
ザミオクルカス
アフリカ原産のザミオクルカスは、成長の仕方に特徴があります。葉が閉じた状態で10枚ほど大きくなり、同じタイミングで開きます。
耐陰性があるとはいえ、適度に日光に当てると伸びが良いでしょう。ただし直射日光は避けてください。
シェフレラ
シェフレラは「カポック」とも呼ばれますが、本来は別の種類です。人の手のひらのような形をしており、なかには斑入りの模様がついているものも。
耐寒性があり育てやすいため、初心者向きの観葉植物といえます。葉焼け防止のため、ほどほどに日が当たる場所を選んで飾ってください。
パキラ
どんな空間にもなじむパキラは和室にもマッチします。葉は5枚で1組となっており、光沢を放つ瑞々しい緑が特徴です。
直射日光は苦手なため、レースカーテン越しの日差しに当てるくらいでちょうどいいでしょう。
観葉植物でおしゃれな和室を作るコツ
続いては、観葉植物で和室をおしゃれな空間にする3つのコツを解説します。
余白のあるレイアウトを意識する
和室に観葉植物を飾る際はあえて空間に余白を作り、「侘びさび」を感じられる趣きを演出するとおしゃれになります。
侘びさびとは日本独自の美意識です。茶室や庭園など、質素でありながら趣きを感じられるものに使われることが多いでしょう。
たとえば床の間に大きめの観葉植物を飾って存在感を際立たせるというように、メリハリを意識するのがコツです。
自然の素材を足して和の雰囲気を強調する
和の空間に観葉植物を置く場合は、苔・砂利・石など自然の素材を合わせるといいでしょう。苔や砂利で土の表面をカバーしたり、石を置いたりして和風庭園のような雰囲気を出してみてはいかがでしょうか。害虫除けのマルチング代わりにもなる効果を期待できるため、一石二鳥です。
植木鉢にこだわる
植木鉢は観葉植物にとって洋服のようなものであり、どのような鉢を選ぶかによって見た目の印象が様変わりします。和室であれば、無機質なプラスチックよりも温かみを感じられる陶器のほうが似つかわしいでしょう。
植木鉢の形も重要で、ずんどう型・球体型・U字型などは和室になじみます。定番の色はグレーや黒ですが、カラフルな混合色も合うかもしれません。
観葉植物の上手な手入れ方法
最後に、観葉植物の手入れの仕方を解説します。知っておくと役立つ内容ですので、園芸初心者は参考にしてください。
土の表面が乾いたら水やりする
観葉植物に水をやり過ぎると根腐れを起こす可能性があるため、土が乾いてから水やりするようにしてください。
土の表面に触れたときにサラサラした感触があれば、乾燥しているサインです。大型の観葉植物の場合は、土の中に指や割り箸を入れて土が付着しなければ問題ないでしょう。水やり後は鉢底や受け皿に溜まった水を捨ててください。
根腐れについては以下の記事をご覧ください。
定期的に日光浴させる
観葉植物は基本的に日光を好むため、定期的に日の光に当てる時間を作ります。たっぷりの日光を好む植物は日当たりの良い屋外に出し、耐陰性のある植物はレースのカーテン越しや半日陰になる場所に置きましょう。
炎天下で長時間日に当てると葉焼けを起こすこともあるので、季節によって外に出す時間は調整してください。
枝葉が伸びたら剪定する
観葉植物はいつの間にか生長しており、枝葉が伸びてきたら剪定する必要があります。余分な部分をカットすると若い葉に栄養が行き届き、生育状況が良くなる効果を期待できるでしょう。
観葉植物の剪定については、以下の記事をご覧ください。
数年ごとに植え替える
観葉植物を植え替えずに栽培していると、土の中で根詰まりを起こすかもしれません。種類によりますが、1~3年ごとに別の植木鉢に移しましょう。
土は生鮮品ですので、定期的に入れ替える作業が必要です。病気の原因となる菌や害虫の発生を防ぐためにも、植え替えを忘れないようにしてください。
観葉植物の植え替えについては、以下の記事をご覧ください。
まとめ:和室に観葉植物を飾っておしゃれな空間にしよう
自然由来のインテリアである観葉植物は、畳とも相性抜群です。洋間に飾るのが一般的ですが、和室の雰囲気を引き立てるアクセントとして活用してみてはいかがでしょうか。和室に合う観葉植物の選び方を踏まえ、お好きなものを探してみてください。
置き場所にかかわらず、観葉植物の栽培では水やりや植え替えが重要です。この記事を参考に、緑のある生活を楽しみましょう。