観葉植物は自宅・オフィス・店舗などに飾られることが多く、身近な場所でよく目にします。ほんの少し緑があるだけでおしゃれな雰囲気になりますが、いつの間にか葉にホコリが溜まりがちではないでしょうか。
この記事では、以下のような悩み・疑問にお応えします。
観葉植物の掃除で困っている人はぜひ参考にしてください。
- 観葉植物の葉のホコリはどう掃除すればいい?
- 掃除に使える便利なアイテムはあるの?
観葉植物の葉はホコリが溜まりやすい
自宅やオフィスなど、人が活動する空間に置かれている観葉植物にはどうしてもホコリが付着します。観葉植物の葉に付いたホコリを掃除するのは面倒ですが、定期的に掃除することをおすすめします。
植物は葉の表面にある気孔(きこう)を通して呼吸しています。気孔とは目に見えない小さな穴のことで、酸素や二酸化炭素の通り道になっている部分です。
葉の表面にホコリが積もると気孔を塞いでしまうため、植物の呼吸を妨げる原因になるのです。ホコリを放置しておくと植物が枯れることもあるので、なるべくきれいな状態を保ちましょう。
観葉植物の葉を掃除する方法
観葉植物の葉にホコリが溜まると、見映えが悪くなるだけでなく植物の生育環境にも悪影響を及ぼします。
ここでは掃除の仕方について説明しますので参考にしてください。
基本の手入れは葉を拭くこと
観葉植物を掃除する場合、一般的には葉のホコリを拭き取る人が多いのではないでしょうか。季節問わず使える方法ですので、日常的に取り入れられます。
観葉植物の掃除に特別な道具は必要なく、身近なところにあるものを使っても問題ありません。たとえばティッシュや柔らかい布などを使ってホコリを取ると葉や茎を傷めにくいですね。その他にキッチンペーパーを使用しても問題ありません。少し濡らすとホコリが取れやすくなります。
暖かい季節には水シャワーをかける
拭き掃除が基本とはいえ、葉を1枚ずつ掃除するには手間と時間がかかります。そこでおすすめなのが、観葉植物全体に水シャワーをかけてホコリを落とす方法です。
観葉植物を外に出し、ホースの水圧を弱めにして上から水をかけましょう。拭き掃除では取り切れないホコリも一気に落とせるうえに、水やりにもなります。水シャワーをかけた後は風通しの良い場所で植物を乾かしてください。
この方法は気候が温暖な季節に適しており、気温が低くなる秋・冬には不向きです。寒さに強い品種は別として、寒い時期には水シャワーをかけるのは避けたほうがいいでしょう。
観葉植物の葉のホコリ取りに使えるもの
観葉植物の掃除に使える道具は意外に多く、自宅にあるアイテムが役立つこともあります。ここでは5つ紹介しますので、ぜひ試してみてください。
1. 軍手・マイクロファイバー手袋
軍手というと庭の草むしりや日曜大工などで使用するイメージが強いかもしれません。実は観葉植物の葉に付いたホコリを取る際にも活躍する優れものです。
そのまま使っても問題ありませんが、濡らして水気を絞ってから使用するとより効果を発揮するでしょう。使い方は簡単で、両手で葉を挟んでこするだけです。
軍手以外ではマイクロファイバー手袋も観葉植物の掃除に使用可能です。もともと掃除道具として販売されていて、傷つきやすい植物の手入れにも適しているといえます。
手軽に購入できますので、ぜひ探してみてください。
2. リーフブラシ
リーフブラシとは、その名の通り観葉植物の葉を掃除するために作られた道具です。毛の部分には柔らかい素材が用いられており、葉を傷付けずにホコリを除去できます。
見た目がおしゃれなブラシなので、観葉植物を掃除する時間が楽しくなるでしょう。使わないときは室内に飾っておくとインテリアの一部になります。観葉植物の手入れにこだわりたい人は購入してみてください。
3. 植物用のスプレー
葉の多い観葉植物を掃除する場合、軍手やリーフブラシでは時間がかかります。手っ取り早く葉をきれいにしたいなら、植物用のスプレーを使ってみてはいかがでしょうか。リーフクリン・リーフシャイン・MY PLANTSなど、さまざまな商品が出回っています。ホコリが取れるだけでなく、葉にツヤが出て見た目がきれいになりますよ。
使い方は簡単で、植物全体に液を噴射するだけです。室内で使用すると液体が周囲に飛び散るため、外でやるといいでしょう。もしくは観葉植物の周りに新聞紙を敷くことを推奨します。すべての植物に使えるわけではないため、注意書きをよく読んで確認してください。
4. 水切りネット
水切りネットといえばキッチンで使うアイテムと思いがちですが、観葉植物のホコリ取りにも使えます。おすすめは網目の細かいストッキングタイプです。手にはめて葉をなでると、ホコリを絡めとってくれますよ。
汚れたら洗って繰り返し使えるため、環境にも優しいですね。
5. 牛乳・ビール
最後に紹介するのは牛乳とビールです。水で2~3倍に薄めて葉の表面を拭くと、ホコリが取れるうえにツヤ出し効果も期待できます。もし賞味期限が過ぎたり飲み残したりしたものがあれば試してみてください。
注意点として、葉の裏側は拭かないようにしましょう。タンパク質が皮膜を張り、植物の呼吸を妨げる原因となります。
観葉植物の葉にホコリが付きにくくなる方法
観葉植物は屋内に置いてあることが多く、ホコリが付くのは避けられません。とはいえ定期的に掃除するのは面倒です。そこでホコリの付着を避ける方法を紹介します。
【観葉植物のホコリ対策】
- 部屋の風通しを良くする
- 葉に霧吹きで水を吹きかける
- 植物用のスプレーを噴射する
もっとも簡単にできる方法は、部屋の風通しを良くすることです。窓際で自然の風に当てるだけでもいいでしょう。扇風機やサーキュレーターなどで室内の空気を循環させるとなお良いですね。観葉植物の葉が乾燥するため、直接強い風を当てるのは避けましょう。
先ほど紹介した植物用のスプレーは、ホコリ対策としても活躍します。葉にスプレーを吹いた後はしばらくホコリが付きにくくなり、掃除が楽になる効果を期待できますよ。
まとめ:観葉植物のホコリは身近なもので取れる
観葉植物はインテリアの一部であり、生活に彩りを与えてくれる癒やしのアイテムでもあります。日常の風景に溶け込んでいるため、ホコリが溜まっていても気づかないかもしれません。
観葉植物にホコリが付くと見た目が悪くなるだけでなく、生育環境の悪化にもつながります。部屋の掃除をするついでに、葉が汚れていないかチェックしましょう。
観葉植物のホコリは身近なアイテムを使って簡単に掃除できます。この記事で紹介したものを参考に、葉をきれいにしてみてください。