赤いレンガ造りのおしゃれな美術館といえば兵庫県にある「姫路市立美術館」ではないでしょうか。
港町ならではの雰囲気を感じる場所でもあり、デートスポットとしても人気があるのだとか。
姫路の観光スポットとも知られ、郷土愛を感じる美術館でもあります。
姫路市立美術館の魅力について、解説していきたいと思います。
姫路市立美術館の成り立ち、歴史など
姫路市立美術館の赤レンガは、もともと旧陸軍兵器庫になっていました。
ここを改装し美術館とするなど、歴史的にも価値の高い建物になります。
姫路市立美術館の西側には姫路城が見えるので、フォトスポットとしても人気があります。
昭和58年4月1日に、市民の美術文化の高揚を図る目的で開館しました。翌年には登録博物館に認定されています。
姫路市立美術館の赤レンガは「登録有形文化財」にも登録される、とても価値の高いものです。
展示している作品は主に、郷土にゆかりのある美術を始めとした、国内外の名品の収集に力を入れています。
絵画はもちろんのこと、彫刻や写真、工芸、刀など3,700点にもなる作品が数多く残されています。
海外の姉妹都市でもある、ベルギーの芸術作品にも焦点を当てた作品を展示するなど、ベルギー文化を感じる部分も多く残されています。
市立なのもあり入場料が安いのはもちろん、無料で楽しめるギャラリーなどもあります。
徒歩圏内に姫路城があるので観光として一緒に訪れる人もいるのだとか。
美術館としてはもちろん、建物だけでも一度は見てほしい場所です。
なかに入ってすぐの場所にステンドグラスがあるので、外の自然光も入ってくる優雅な場所です。
ステンドグラスもとても美しいので一緒に眺めるようにしてください。
姫路市立美術館の特徴など
建物が重要文化財に指定されている
美術館のなかでも珍しい建物として登録されています。
明治38年に陸軍省技官の「宮本平治」と「井田熊吉」の2人の設計により建設されました。
もともと姫路陸軍兵器を保管するための倉庫でもあり、大正5年に入り、被覆倉庫が増築され大きくなりました。
その後、戦争が終わったあとは姫路市役所として知られ、市民に愛されていた場所です。
昭和55年に市庁舎が移転することになり、美術館として使われることになりました。
老朽化している部分などを修復し、登録博物館としてリニューアルオープンの運びになりました。
姫路市立美術館は世界遺産の姫路城の特別史跡地内にあります。
美術館の背景には、姫路城が見られるなど、とても美しい景観でも知られています。
美術館好きにとっても聖地と言われる場所になり、中に展示されている作品共々、高く評価されています。
ちなみに夜間になるとお城と一緒にライトアップされ、とても美しい光景が広がります。
美術館の建物だけなく、同じ敷地内に彫刻などもありますし、のんびりと鑑賞しながら過ごせる大人向けのスポットでもあります。
周辺の自然との調和も一緒に楽しめるのが姫路市立美術館の良さかもしれません。
3つのテーマで収集した作品が楽しめる
姫路市立美術館は、3つの基準で展示する作品を決めています。
兵庫県のゆかりの美術家の作品を展示しているのはもちろん、日本の近代美術にも力を入れています。
また姉妹都市のベルギーを中心とした海外の近代美術の作品なども展示されています。
長江臨灘之図や、橋の上の少女たちなどの作品など時期によっても展示される内容が変わります。
そのため、何度訪れても飽きることなく楽しめます。
常設展は比較的作品数も少なめになりますが、定期的に企画展も行っています。
2021年は「日本の心象 刀剣、風韻、そして海景」や、「刀剣乱舞-ONLINE-コラボレーション企画」なども行われてました。
人気のある作品の企画展なども行っているため、幅広い世代が楽しめます。
日本の美意識の象徴でもある刀剣の美を手がかりにして、日本の風土が培ってきた心象風景に触れたものです。
そのときにどんな企画展があるのか調べてみると、いいかもしれません。
友の会に加入している特典も
姫路市立美術館では、美術愛好家の人たちを大正にした鑑賞や学習を目的に友の会があります。
郷土の美術の文化の向上を目的にした組織になり、友の会ならではの特典もあります。
例えば刀剣乱舞のコラボ記念グッズの販売などもそうですし、会員証を提示することで常設展と企画展の両方が無料で観覧できます。
他にも友の会向けの美術講座などもありますし、美術鑑賞旅行などもあるので美術好き同士の交流の場にもなっています。
イベントなどの参加もありますし、図録の割引購入、ミュージアムカフェの2割引などの特典もついてきます。
年会費として普通会員3,000円(継続の場合2,000円)などの費用はかかりますが、何度も姫路市立美術館に訪れる予定がある人や、企画展に足を運ぶ機会の多い人にとっては友の会に入会しておいたほうがお得になることもあります。
姫路市立美術館の併設レストラン、カフェ、グッズについて
ミュージアムショップ&カフェ
姫路市立美術館には、お土産を購入できるミュージアムショップがあります。
また、喫茶コーナーは、中庭が見渡せて落ち着きます。
姫路城までも近いことから周辺にもランチを楽しめる場所がありますので、事前にどんな場所があるのか探しておくといいと思います。
近くに市営の動物園もあるなど、周囲と合わせて観光が楽しめる場所にあります。
姫路市立美術館周辺にはおしゃれなカフェなども多くあります。
例えばカフェランプやバーランド、コムヒー、双樹庵など、和洋のスイーツが楽しめるお店も多く、緑を感じながらのんびりと過ごせる場所もあります。
お店によっては店内から姫路城が眺められるところも多く、絶景のなかで美味しいスイーツや料理なども堪能できおすすめです。
姫路市立美術館に行くときは、どこのお店に行くのか事前に決めておかないと迷ってしまいます。
まとめ
姫路市立美術館は姫路市の良さを詰め込んだような素敵な場所です。
重要文化財として指定されている建物で、姫路城も一緒に楽しめますし、歴史博物館や動物園なども周囲に集まっていますので、観覧できる幅も広いのが特徴です。
姫路市立美術館はおしゃれな外観なのもあり、いつまでも眺めていたくなります。
もし、姫路市でどこに行こうか迷ったときはこの周囲をお散歩してみても楽しいかもしれません。
姫路市の意外な発見もあるのではないでしょうか。
常設展だけでなく企画展などもありますし、イベントや友の会など芸術をより身近に楽しめるものがたくさんあり、いい記念になるのではないでしょうか。
姫路市立美術館は魅力のある場所です。
※休業日や営業時間、その他の掲載情報については変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、最新の情報については施設・店舗へお問い合わせください。
アクセス
姫路市立美術館には専用の駐車場がありません。
姫山公園駐車場が有料ですので、姫路城方面にて車を止めて歩くことになります。
福崎ICより砥堀ランプ下車約15分とそこまで遠い距離ではありません。
電車の場合、姫路駅から徒歩20分になります。
神姫バスに乗車して、姫山公園南・医療センター・美術館前の駅を降りてすぐです。
美術館名 | 姫路市立美術館 |
住所 | 兵庫県姫路市本町68-25 |
電話番号 | 079-222-2288 |
ホームページ | https://www.city.himeji.lg.jp/art/ |