ガーデニングに慣れてくると、自分で育てている花に少し飽きてしまうこともあるのではないでしょうか?
例えば、春夏はニチニチソウやマリーゴールド、秋冬といえばパンジーやビオラといった花々は花壇の定番となっています。
定番の花は安価で育てやすいのですが、街中でもよく見かけます。育てていても、ありきたりかな?と思ってしまうこともあるかもしれません。今回はマンネリ化しがちな花壇に加えてみたくなる「ちょっと珍しい花々」を紹介します。
グリーンカラーの花
色とりどりの花を集めたり、同系色の花でまとめたり、育てる花の色を決めていくのは楽しいものです。
気に入って選んだ色の花を育てていても、何年も経つと変化が欲しくなるもの。そんなときには「緑色の花」はいかがでしょうか?
葉っぱが緑色なのに花も緑、というグリーンカラーの花。目新しさや男性にも贈りやすいキリッとした美しさで人気となっています。花も葉も緑色だけでまとめたブーケやアレンジメントフラワーも生花業界では注目されています。
バラ、ユリ、ガーベラ、カーネーション、菊など、多くの花にはグリーンカラーのバリエーションがあります。色を変化させるだけなので育て方は変わることなく、庭やベランダの雰囲気をリフレッシュさせることができます。
コデマリ
ひときわ存在感のあるグリーンの丸い花がコデマリです。
グリーンカラーの花には他の花と組み合わせると、全体をまとめ生き生きさせてくれる効果があります。
背丈のある花
ガーデニングは、まずは小さめの鉢植えで売られている花から始める人が多いようです。お店でもニチニチソウ、プリムラ、ノースポール、パンジーなどの鉢は、目立つところに置かれ人気を集めています。目玉商品の鉢は、なぜか背丈が低いものが多いようです。
一つ一つを見ると別の花でもフォルムが似ていると何となく同じようなイメージになってしまいます。そんなときは「背丈の高い花」を加えると、見違えるように花壇やベランダガーデニングに動きが出ます。まるでガーデニング上級者になったような気分が味わえます。次は思いきって「背丈のある花」を選んでみてはいかがでしょうか?
アガパンサス
丈夫で手間がかからないため、公園や緑地などにもよく植えられているアガパンサス。
夏の暑さにも耐え、屋外で冬越しもできる育てやすい花です。
種類によっては背丈が30センチを超えるもののもあり、ガーデニングに加えると全体の印象を変えてくれる効果があります。
センニチコウ
千日紅という名の通り、5月から11月まで長く楽しめる花です。
丸く花のように見えるのは「苞(ホウ)」というつぼみを守る部分で、実際の花は苞の上に小さく咲いています。
アフリカ原産で暑さに強い反面、寒さには弱く分類上は一年草です。しかし、3℃以上の環境であれば冬越しすることもできます。
個性的な形の花
花といえば、小さな子が描くような花芯にぐるりと花びらがついたガーベラのような形がまず思い出されます。他にはバラやチューリップやユリなど有名な花が浮かぶ方もいるかもしれません。実際には、そんな枠には当てはまらないような変わった形の花々が数多く出回っています。何となく育てるのがむずかしいイメージがありますが、変わった形だから育てるのがむずかしいということはありません。
形が個性的な花を取り入れると、全体の雰囲気が大人っぽく洗練された印象になります。気に入った形の花があれば、仲間に加えてみると新鮮な気持ちでガーデニングに取り組めるでしょう。
カラー
カラーは切り花で流通することが多く、鉢植えはなかなか出回っていません。球根から育ててみるのも良いでしょう。
エレガントな花ですが、意外にも育てるのは難しくありません。
夏場の直射日光には弱く、日陰に移動させる必要があるため、鉢植えで管理をするのがおすすめ。
育てるうちに鉢を割るほど株が生長してくるので、1、2年に一度は株を分けて植え替えると毎年元気に花を咲かせてくれます。
触って遊べる花
花は、世話をすれば葉が生き生きしてきたり花の数が増えたりしてくれます。ガーデニングを始めた頃はそれがものすごく嬉しく、やりがいを感じるものです。元気がなくなるとドキドキして対策を試したり、時にはそのかいもなく枯らしてしまうこともあるでしょう。
でも、次第に花の世話に慣れてくるとトラブルにも対応ができるようになり、刺激が欲しくなってしまうこともあるかもしれません。そんなときには、こちらの動きに本当に反応を返してくれる植物はいかがでしょうか?小さな子どもや訪れる人にも喜んでもらえる植物をご紹介します。
オジギソウ
店頭でも見かけるオジギソウ。葉に手かざすと、パタンと葉を閉じる様子がおもしろくて、何度でもやってみたくなります。
原産地は南米で、日本でも沖縄では自生している姿が見られます。
寒さに弱い以外は丈夫で育てやすいのですのが、冬越しをさせることは難しいようです。翌年も楽しみたいときには秋に種を採取して、翌年の春に植えて育てましょう。
ハエトリソウ
ハエトリグサとも呼ばれ、クリップのような葉で虫を捕らえることで知られています。
園芸店はもちろんペットショップなどにも置かれているので、見たことがある方もいるかもしれません。
熱帯雨林を思わせる見た目ですが、原産地は北米で日本の寒さにも耐えてくれます。しかし、夏の暑さには弱いので、直射日光を避けましょう。
根から栄養を吸収する性質があるため、肥料は与えない方が良く育ちます。
虫も与える必要はありません。虫を捕らえる動きをすると、ハエトリソウはエネルギーを使い消耗してしまうので、続けて何度も虫をあげるのはやめておきましょう。
おわりに
今回は、ガーデニングに変化をつけるための「ちょっと珍しい植物」を紹介しました。
お店にはどうしても売れ筋のポピュラーな品種が置かれていることが多いようです。
店頭でお目当ての花や植物が見つからないときには、ネットショップで探してみるのがおすすめです。
探していた品種はもちろん、知らなかった珍しい植物にも出会えてガーデニングがいっそう楽しくなるのではないでしょうか?