Bunkamura ザ・ミュージアムは、「Bunkamura」の地下1階にある美術館です。
斬新な切り口で構成される企画展示は、訪れる人をあっと驚かせ、新たなアートの見方を教えてくれます。
ジャン=ミシェル・ウィルモットが建築とロゴのデザインを担当。
文化の中心地、東京にふさわしい洗練された建築が特徴です。
開館当初は珍しかった総合的な文化施設は、他の美術館と一線を画するものでした。
この記事では、Bunkamura ザ・ミュージアムを満喫するための情報をお伝えします。
Bunkamura ザ・ミュージアムの歴史・成り立ち
渋谷の再開発計画が動き出したのは1964年。
そこから現在に至るまで、渋谷は発展途上の街としてプロジェクトを進めてきました。
美術館の開館もそのうちの1つだったのです。
渋谷は“若者文化が発信される場所”というイメージが根強くありました。
それを変えるため、東急百貨店が主体となって打ち出したのが「渋谷計画1985」です。
若者のみならず、大人が訪れても楽しい街をつくる。
「渋谷計画1985」に含まれていたのが「文化村構想」でした。
1989年、Bunkamuraが開業します。
同年に美術館もオープン、『源氏物語と紫式部展』から企画展示がスタートしました。
2011年と2018年に、工事のため休館。
2023年の春より、再び長期休業期間に突入する予定です。
東急百貨店が解体されるため、Bunkamuraも再開発計画に合わせて大規模な改修工事が行われます。
Bunkamura ザ・ミュージアムの特徴
Bunkamura ザ・ミュージアムは企画展のみで、常設展を行いません。
斬新な切り口の展示が話題を集めます。
金曜と土曜は21時(現在は20時)まで営業しており、仕事帰りにナイトミュージアムを楽しめますよ。
芸術の総合エンタテイメントシティ
Bunkamuraは3つのコンセプトのもと運営されています。
一つはジャンルを越えて良質の文化を創造し提供するホール、劇場、映画館、美術館としての”発表の場”。
公式サイトより引用
二つめはあらゆる可能性を応援し育てる、新しい文化の育成のための”創造の場”。
そして、人、芸術、物の交流を促進する双方向文化の追求を目的とした”出会いの場”。
上記のコンセプト通り、アート・演劇・映画を鑑賞できる施設がそろっています。
今回のテーマ「Bunkamura ザ・ミュージアム」は、地下1階にあります。
その他の施設も紹介しましょう。
ギャラリー(1階)
無料で入場できます。美術館とはまた違ったアートを展示。
レンタルスペースはアーティストが作品を展示する場所として使われます。
シアターコクーン(1階)
舞台公演に使われる空間。
劇団「大人計画」の松尾スズキ氏が芸術監督に就任しています。
オーチャードホール(3階)
クラシックバレエやオペラのための舞台。
世界的なバレエダンサー、熊川哲也氏が芸術監督を務めています。
ル・シネマ(6階)
一般的な映画館ではなかなか観られない作品を上映。
東急シアターオーブ
渋谷ヒカリエにある劇場。
舞台鑑賞が趣味の人なら、足を運んだことがあるかもしれません。
セルリアンタワー能楽堂
渋谷駅より徒歩5分の場所にあります。
能や狂言の公演を中心に、バレエやクラシックとの共演も実施。
日本舞踊、落語などの伝統芸能の他、演劇やコンサートの会場としても使われます。
企画展示が光る
年に4~6回行われます。チケットは前売り・当日の両方があります。
展覧会により日時指定予約が必要なので、事前に確認してください。
近代美術の流れを採り上げつつ、日本ではあまり紹介されてこなかった作家や、海外の有名な美術館の名作展などを実施。
独自のコレクションを持たないからこそ、特定のジャンルにこだわらない展示が可能なのです。
よくある西洋絵画や日本画の展覧会とは一味ちがう視点からの構成。
改めてアートの幅広さを実感できるでしょう。
過去の展示
2021年に実施されたものを紹介します。
「甘美なるフランス」
「写真家ドアノー/音楽/パリ」
「ライデン国立博物館所蔵 古代エジプト展 美しき棺のメッセージ」
展示スペースにも注目
展示室は柱がなく、可動式のパネルで仕切っています。
その時の展示内容により、まったく異なる見せ方をするのがおもしろい点。
行くたびに雰囲気が変わるのは、Bunkamuraザ・ミュージアムならではの特徴ですね。
併設ミュージアムショップ・カフェ
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みどころのほか #Bunkamura 内レストランとのコラボメニューなど新情報盛りだくさん❕❕
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ショップの利用者は美術館の来訪者に限られます。
カフェ・レストランは3つあります。お気に入りのお店を探してみるのもいいでしょう。
ショップ
ブックショップ ナディッフモダン
展覧会に関する書籍の取り扱いの種類が豊富です。音楽や建築など、幅広いジャンルをカバー。
アーティストの作品展示もあり。
商品は毎回入れ替わるので、企画ごとのお楽しみ。
ポストカードや文具などを多数販売しています。
カフェ・レストラン
ドゥ マゴ パリ
Bunkamuraでイチオシのお店。本店はパリにあり、日本で唯一の提携店。
本場フランスの雰囲気が漂う店内で、カジュアルにフレンチを味わえるのが魅力。
ランチタイムメニュー
ランチコース | 本格的なフレンチのコース料理です。 |
エビとアメリケーヌソースのクロックムッシュ | フランスのカフェでは定番の料理。フレンチソースが食欲をそそります。 |
ステーキフリット | 赤身牛肉のステーキとフレンチフライ。フランス人が好んで食べる料理です。ランチではパン、コーヒーor紅茶つき。 |
ティータイムメニュー
タルトタタン |
ピスタチオのムースケーキ |
アイスクリームの盛り合わせ |
オリジナルブレンドコーヒー |
アイスコーヒー |
マサラチャイ |
カフェラテ |
カフェオレ |
オーガニックアールグレイ |
一番人気はタルトタタン。
1ホールに20個ものリンゴが使われており、自然な甘みがクセになりそう。
香り豊かな紅茶と一緒にどうぞ。アフタヌーンティーもあります。
ディナータイムメニュー
ニース風リゾット | 魚介と夏野菜のリゾットです。 |
山形豚 肩ロースのペルシャード風 | フランスのブルゴーニュ地方の料理。ガーリックが効いています。 |
魚介のブイヤベース | スズキ、エビ(頭付き)、ムール貝などがふんだんに使われた一品。お店イチオシの料理です。 |
その他に、ロビーラウンジやラデュレのカフェ「サロン・ド・テ」なども。
ラウンジでは軽食やデザートを提供。鑑賞前のひと時にぴったり。
ラデュレでは買い物とお茶を楽しめます。お土産にマカロンはいかがでしょう?。
目にも鮮やかなお菓子は、眺めているだけでも気分が上がります。
※休業日や営業時間、その他の掲載情報については変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、最新の情報については施設・店舗へお問い合わせください。
まとめ
今回は、Bunkamura ザ・ミュージアムについて解説しました。
気軽に芸術を楽しめるスポットなので、ぜひ訪れてみてください。
美術館に立ち寄ったついでに映画を観たり、舞台を観劇したりしてみてはいかがでしょうか?
アートに決まった鑑賞の仕方はありません。型にはまらない楽しみ方を追求するのもまた一興です。
2023年の春から長期休業する予定なので、ご興味があればぜひお早めに足を運んでください。
アクセス
美術館名 | Bunkamura ザ・ミュージアム |
住所 | 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 |
電話番号 | 03-3477-9111 |
ホームページ | https://www.bunkamura.co.jp/museum/ |