近年ビジネスにアート思考を取り入れる方が増えています。
ビジネスとアートは一見するとまったく無関係に見えますが、ビジネスを効率的にこなすにはアート思考が役立つときもあります。
アート思考とはどんなものなのか、どのように育てられるのかについて見ていきましょう。
アート思考とは何か?

アート思考とは、アーティストの考え方を自身の考え方に取り入れるというものです。
絵画や音楽、その他さまざまな芸術分野において名を残している偉人たちは、それまでの芸術分野の常識にとらわれない斬新な発想で道を切り開いて来た人が多いです。
そのように、これまでの常識、ルール、固定概念に縛られず自由な発想をしようというのがアート思考です。
ビジネスではどうしてもルーティーンばかりをこなすようになってしまったり、当たり障りのない提案をしてしまったり、独創的な考え方は敬遠される傾向にあります。
ですがアート思考を取り入れればこれまでにない発想ができ、新たな道を見つけられたり、自分の可能性にも気づくことができたりするでしょう。
アート思考をビジネスに取り入れるメリット

アート思考を取り入れるメリットとして一番に挙げられるのが、AIにできないビジネスができるという点です。
これまでビジネスは理論的な思考ばかりが求められていました。
無駄がなく効率的な考え方はビジネスにおいて何よりも重要だという常識は今でも当然のようにありますよね。
ですがこのようなロジカルな思考だけでおこなえるビジネスは近年AIに取って代わられようとしています。
このまま今のビジネスを続けていても、明日から最新のAIに仕事を奪われるかもしれません。
一方独創的な思考、創造といったものはAIにはできず、人間だからこそできる考え方です。
人間ならではのビジネスをするためには今後アート思考がより重視されるようになるでしょう。
アート思考を育てる方法

アート思考はどのように育てられるのかについてご紹介します。
アート思考はビジネスだけでなく、日常を豊かにしたり、人間関係を円滑にしたりするのにも役立ちます。
早速今日からアート思考を育てていきましょう。
芸術鑑賞をする
アート思考を育てる最初の方法として芸術鑑賞をする機会を増やしましょう。
美術館に足を運ぶ、コンサートに行く、街中の建物やオブジェに気づくようにするなど、できることはたくさんあります。
自宅にアートを飾ってリラックスしながら芸術鑑賞をするのもおすすめです。
気に入ったアートを購入したり、毎月違うアートが届くアートのサブスクリプションを利用して気分転換するのもいいでしょう。
自分の感情に気づく
次に絵画や音楽などの芸術作品に触れて自分はどう感じたかに気づきましょう。
そのときの気分によっても感じ方は違います。
どんな印象を受けたか、どんな気分になったかをメモする習慣をつけることで自分の感情の変化に敏感になり、感性を豊かにできます。
アーティストの気持ちを考える
また、そのアーティストはどんな気持ちでこの作品を作ったのかを考えてみましょう。
これまでの自分にはなかった感情を知ることができます。
現役の若手アーティストならSNSでその作品への思いを発信していることもありますし、質問に答えてくれる可能性も高いです。
アート思考を知れば、ロジカルな思考だけでは見えてこなかった生きる上で大切な感情、怒りや悲しみ、喜びなどを受け取りやすくなるでしょう。
アート思考を取り入れて豊かな人間性をはぐくもう
アート思考についてご紹介いたしました。
今後自身がビジネスで活躍するためにも、また感性豊かな人間性を育む教育を自分の子どもにしてあげたいという場合にもアート思考は重要です。
今回ご紹介したアート思考の育て方を参考に、できることから取り入れてみてください。

