この記事では、東京おもちゃ美術館について詳しく紹介いたします。
ひとくちに美術館といっても、さまざまな展示物があります。
なかでも東京にある新宿の旧校舎を使った体験型のミュージアムといえば、東京おもちゃ美術館ではないでしょうか。
意外と知らないおもちゃの世界の奥深さを実感できるはずです!
東京おもちゃ美術館の歴史、成り立ち
新宿にある東京おもちゃ美術館は、実は日本各地に姉妹館を展開しています。
その地域ならではの特色を生かしたおもちゃを展開していることもあり、それぞれに違った美術館になっています。
いずれもおもちゃと遊びの文化を全国に広げる目的があります。
東京おもちゃ美術館は、小さな子どもからお年寄りまで幅広い世代が楽しめる美術館を目標にしています。
おもちゃに実際に触れて遊ぶ、体験型の美術館を目指しています。
おもちゃとの出会いを学芸員が演出することで、新しく興味を持つきっかけにもなります。
また体験型ならではの工作にも力を入れるなど、手仕事を大切にして欲しい、そんな文化を育てています。
そもそも東京おもちゃ美術館は、一般的な美術館とは違います。
市民立の美術館でもあり「一口館長制度」を導入しています。
そのためお金の寄付やボランティアによって成り立っているのも特徴です。
どこか大きな団体が管理したり運営しているわけではないので、美術館のイメージも違うかもしれません。
親子のコミュニケーションを大切にしているので、おもちゃ遊びを通して一緒の時間を楽しく過ごせるように心がけています。
東京おもちゃ美術館は日本のおもちゃだけに限らず、世界中のおもちゃを通して次世代に繋げていきます。
東京おもちゃ美術館の特徴
東京おもちゃ美術館の特徴をご紹介いたします。
世界中のおもちゃを学べる企画展
東京おもちゃ美術館には、企画展示室があり見て楽しめる100カ国10万点の収蔵品があります。
そのなかで企画展を開催して、年単位で公表しています。
日本では見かけない珍しいおもちゃにも出会えますし、世界のさまざまなおもちゃに触れられる機会です。
例えば、2022年2月6日まで実施している「土人形」の企画展もとても人気があります。
郷土玩具の一種になり、江戸時代から続く文化になります。
当時多くの藩が産業の一つとして土人形の文化を取り入れました。
その土地の伝承や縁起を大切にして今に伝えています。
厄除け効果も期待できるものであり、吉祥を招くとして伝えられています。
さまざまな願いが込められた日本の伝統的な文化です。
素朴でかわいい文化になるので、お部屋のなかに飾りたくなります。
見ていてとても華やかで、温かい気持ちになります。
豊富なコレクションで展示しますので、種類も豊富で見応えがあります。
企画展は定期的に変わるので、覗いてみるのも楽しいと思いますよ。
グッドトイアワーズでおもちゃの表彰がある?
遊びのスペシャリストが投票で決める、おもちゃの賞制度のことです。
全国にいるおもちゃコンサルタントが選ぶ、専門性や価値観を大事にしながら柔軟な視点で判断することを大切にしています。
安全性に配慮した健全なおもちゃであるのはもちろん、一時的な流行ではなくロングセラーのおもちゃであることにこだわっています。
他にも遊びやコミュニケーションを尊重したおもちゃを選んでいます。
6つのポイントがあり、他にも美しい色や形、動きのバリエーション、適度な大きさ、重さ、心地よい音、感触の良さ、丈夫さと壊れにくさなどのポイントを大切にしています。
これらの賞をもとに決めたおもちゃが展示され、自由に遊べるようになっています。
1985年から続いており、歴代のおもちゃや最新のおもちゃなども一緒に遊べるようになっています。
見たこともないおもちゃと出会う機会になるのではないでしょうか。
受賞するだけあり、ハイセンスなものばかりですよ。
おもちゃ工房で、自分で作る
おもちゃは見て楽しむだけでなく自分で作り出す楽しさもあります。
日用的に見ている紙コップや牛乳パックなどを使って、手作りのおもちゃづくりに挑戦します。
数百種類にもなるおもちゃのなかで、いろいろなものを作って遊んでみてください。
自分で作ったからこその思い入れもありますし、大切にしたいと思えるはずです。
小学4年生以降の場合は、各地の国産材を使って木のおもちゃを作ります。
その木が持っている特徴を活かしながら作っていくなど、より本格的なおもちゃづくりに挑戦できます。
テーマごとに展示されたおもちゃがたくさん
東京おもちゃ美術館は、テーマごとに区切ったおもちゃがたくさんあります。
例えば「おもちゃのまちあか」では、郷土玩具を中心に体験できる小屋の並んだスペースです。
「おもちゃのまちきいろ」では、農場やお店、食卓などの3つのエリアで、食べ物の流れについて体験できるコーナーです。
おもちゃを身近に感じられる場所がたくさんあります。
東京おもちゃ美術館は、年齢別で楽しみ方も変わりますので、訪れる子供と一緒にさまざまな体験型のコーナーに行き体験してみてもいいと思います。
もちろん大人でも楽しめるような工夫もたくさんあるので、行くのがワクワク楽しみになると思います。
併設レストラン、カフェ、グッズ
東京おもちゃ美術館の設備についてご紹介します。
トイギャラリーApty
東京おもちゃ美術館にある、日本有数のトイショップです。
美術館を利用しなくても買い物ができるので、気軽に入店して日本中のおもちゃの作品が購入できます。
木のおもちゃが並んでいるので、幅広い年齢の子供にも贈り物としても喜ばれます。
どれも本格的なおもちゃですし、なかにはグッドトイアワーズを受賞したおもちゃもあります。
お店のなかも温かみのある店内に、たくさんのおもちゃがところせましと並んでいます。
どれにしようか選ぶのもワクワク楽しい時間になりそうですね。
また、店頭だけでなく、オンラインでもおもちゃが購入できますので、お気に入りのものがあるかどうか、探してみてください。
東京おもちゃ美術館には、カフェやレストランなどはありません。
そのため中に入ってしまうと、ご飯を食べてゆっくりできる場所はありません。
美術館周辺にもおしゃれなお店やごはん処がたくさんありますので、事前に下調べをするのをおすすめします。
また、赤ちゃん連れの人は専用の遊ばせられるコーナーもありますし、オムツ替えができるコーナーもあります。
新宿周辺で子供と一緒に出掛ける場所がない人にとっても、東京おもちゃ美術館はでかけやすいのでおすすめです。
まとめ
今回は、東京おもちゃ美術館について、詳しく紹介いたしました。
東京おもちゃ美術館は、子供から大人まで幅広い人が楽しめる美術館です。
おもちゃの世界観が広がり、もっと堪能できるようになるのではないでしょうか。
東京おもちゃ美術館の魅力をあなたも体験してみてはいかがでしょうか。
きっと何度も行きたくなる素敵な場所ですよ。
※休業日や営業時間、その他の掲載情報については変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、最新の情報については施設・店舗へお問い合わせください。
アクセス
東京おもちゃ美術館には専用の駐車場などはありません。
公共の交通機関でのみ利用できます。東京メトロ丸ノ内線の「四谷三丁目駅」より徒歩5分の好立地に美術館があります。
もしくは都営新宿線の「曙橋駅」より徒歩8分など、電車でも十分に便利です。
周辺は買い物なども困らないので、気軽に訪れやすい美術館です。
子供連れで行ける珍しい美術館かもしれません。
当面は2時間入れ替え制になりますので、注意してくださいね。
美術館名 | 東京おもちゃ美術館 |
住所 | 東京都新宿区四谷4丁目20 四谷ひろば内 |
電話番号 | 03-5367-9601 |
ホームページ | https://art-play.or.jp/ttm/ |