「虫が苦手で観葉植物をインテリアに取り入れられない」と思っていませんか。
観葉植物の種類はさまざま。中には簡単に手入れでき、虫がつきにくい品種があります。
本記事では虫がつきにくく、初心者でも簡単に育てられる観葉植物を紹介します。
万が一虫がついた時の対処法にも触れているので、最後まで読んで参考にしてください。
虫がつきにくい種類と手入れが簡単な観葉植物
観葉植物の中には簡単な手入れで済み、虫がつきにくい種類があります。
手間がかからず気楽に育てられるため、初心者でも安心です。
個性的な観葉植物はインテリアのアクセントにもなります。
おしゃれな部屋で過ごせば気分が上がり、心地よい日常を送れますよ。
初心者でも育てやすいおすすめの観葉植物を、さっそく見ていきましょう。
①丈夫で増やしやすい「ポトス」
つる性のポトスは部屋に吊るして楽しめるため、小さな子どもやペットがいる家庭におすすめです。
また、挿し木や水挿しにより簡単に増やせるのもポトスの特徴。
水はけのよい土を使用し、適切な水やりを行えば虫を予防できます。
耐陰性があり丈夫で育てやすい観葉植物です。
②種類が豊富な「カポック(シェフレラ)」
花のように葉を広げる姿が可愛らしいカポックはハイドロカルチャーを使用できるため、土を使わずに育てられることから虫がつきにくい観葉植物です。
土を使用しても換気や水はけに注意すれば比較的虫はつきません。
カポックには種類がたくさんあるので、好みやインテリアに合わせて選ぶとよいでしょう。
③インテリアのアクセントになる「モンステラ」
切れ込みや穴が自然にできる独特な葉が特徴のモンステラは、エキゾチックな外観がインテリアのアクセントにぴったりです。
耐陰性があるため日陰でも育ちますが、明るい場所に設置すると丈夫になります。
もし「葉が大きすぎて部屋が狭くなる」と感じるなら、小ぶりで葉の形が似ている「ヒメモンステラ」がおすすめです。
④空気を浄化する「サンスベリア」
笹の葉を縦に伸ばしたようなサンスベリアは、NASA(米国航空宇宙局)の研究により、密閉空間でも空気を浄化する力が強いと評価されたエコ・プランツです。
主にハウスダストやカビの胞子など、人体に有害な物質を除去します。
サンスベリアはアフリカ原産のため、厳しい環境にも耐えられる丈夫で乾燥に強い植物です。リビングや玄関に置けば、スタイリッシュな姿が目を引くでしょう。
⑤多幸の木「ガジュマル」
ガジュマルは熱帯の地域に自生する植物です。
沖縄では「キムジナー」という精霊が宿り、幸運をもたらす木とされています。
バイタリティがみなぎる緑の葉と丸いフォルムが特徴です。
強いエネルギーに満ちたガジュマルは、アスファルトを突き破るほどのパワーを持っています。
その生命力から魔除けや幸運を招くとされ、古くから親しまれている観葉植物です。
⑥虫を寄せつけない観葉植物「ハーブ」
コバエやアブラムシなどの虫が避けるハーブを、観葉植物として育ててみてはいかがでしょう。
おすすめのハーブは以下のとおりです。
- ミント
- レモングラス
- ローズマリー
- サントリナ
- バジル
虫よけのポイントは茎や葉に触れて香りをたたせること。
植えたままの状態では虫を予防する効果は薄いでしょう。
ハーブはインテリアとして飾るだけでなく、料理の香りづけやハーブティーとしても楽しめます。
観葉植物に虫を寄せつけないポイント
観葉植物を好む虫は、湿気が多い土の中や葉に卵を産みます。
そのため、虫の予防には使用する土を厳選し、定期的な葉水を与えることが重要です。
また外に出さず部屋の中だけで管理すれば、虫がつきにくくなります。
加えて、受け皿の汚れや残った水をそのままにせず、きれいな状態をキープするのもポイント。
どれも簡単な防虫対策です。詳しく解説します。
虫が寄らない土を使用
観葉植物に使用する土は無機質のものを選びましょう。
たとえば、赤玉土や鹿沼土など、水はけがよく他肉植物にも使える培養土がおすすめです。
一方、安価で手に取りやすい花や野菜用の有機培養土は、虫がつきやすいため要注意。
水はけの点においても避けるとよいでしょう。
また、栄養価の高い有機肥料は観葉植物の生長を手助けしますが、同時に虫も好みます。
使用の際は注意書きをよく読み、必要に応じて与えましょう。
なるべく室内から出さない
虫が寄りにくい観葉植物を選んだとしても、外に出せば虫がつく可能性があります。
できる限り虫を避けたいなら、室内のみで楽しみましょう。
観葉植物を外に出さないメリットは虫の予防以外にもあります。
品種によって異なりますが、基本的に観葉植物は直射日光が苦手です。
日焼けで葉が傷むため、レースカーテン越しに陽が射す程度の明るい日陰に置くとよいでしょう。
定期的な葉水
定期的な葉水により、虫の予防が可能です。
水やりとは別に、霧吹きを使用し葉の表と裏に水をかけましょう。
葉水は毎日行うと効果的ですが、1日置きでも問題ありません。
葉水には乾燥から葉を守り、汚れやほこりを取り除くメリットもあります。
また水やりのタイミングは、葉にハリがなく柔らかくなっている時や、土が完全にカラカラに乾いた時がベスト。
観葉植物の種類や大きさに応じて異なりますが、水は一度たっぷり与えたらしばらく控えましょう。
受け皿に水を残さない
観葉植物の受け皿に水が溜まっていたらこまめに捨てましょう。
受け皿の水アカや汚れを放置すると虫が寄りつきます。
やってくるのはコバエのように小さな虫だけでなく、ゴキブリも見られます。
受け皿の水に気づいたら、すぐ対処するのがおすすめです。
また受け皿に限らず、枯れ葉にも虫がつきやすいので見つけたら取り除きましょう。
通気性が良い場所に設置
観葉植物の水やりを終えたら湿気対策が必要です。
通気性がよい場所に置き、湿度の上昇を防ぎましょう。
ただし、エアコンの風が直接当たる場所への設置は観葉植物が枯れる原因です。
おすすめは窓から風を入れる方法ですが、もし自然の風が難しければ、観葉植物から離れた場所や高い位置に扇風機を置くのもよいでしょう。
観葉植物に虫がついた時の対処法
虫がつきにくい観葉植物を選び、防虫対策をしていたとしても絶対ではありません。
もし観葉植物に虫がついた場合、飛んでいる小さな虫は掃除機で吸い込む方法が効果的です。
また葉や土にひそむ虫の駆除には、水を張ったバケツに沈めたり虫に適した薬剤を使ったりする方法をおすすめします。
詳しく見ていきましょう。
飛んでいる虫は掃除機で吸う
観葉植物の周りを飛んでいる小さな虫を、取り急ぎ対処したい時におすすめの方法です。
殺虫剤は匂いや薬剤が部屋に充満するため、幼い子どもやペットがいる家庭では使用を控えることが多いのではないでしょうか。
ただし、掃除機を使う方法はその場しのぎにしかなりません。
根本を解決するには、虫が湧く原因を探り別の対処が必要です。
水を張ったバケツに沈める
観葉植物をポットごと水に沈め、土や葉にひそむ虫を駆除する方法です。
ポットがすっぽりと水に浸かる大きさのバケツに水を張り、観葉植物を沈め10~20分ほど待ちます。
すると幼虫や卵が浮いてくるので網を使ってすくいましょう。
ただ、駆除の際はいやでも虫が視界に入ります。
そのため、虫が苦手ではない人の協力があればスムーズに行えるでしょう。
しっかり虫を駆除できれば、今後虫が湧く心配をせずに済みます。
薬剤を使わずに虫を対処したい方におすすめです。
薬剤を使う
できるだけ簡単に虫を駆除するなら薬剤の使用をおすすめします。
薬剤は該当する虫や植物により、種類や使用方法はさまざまです。
水やりの際に混ぜるタイプやスプレータイプなどがあります。
また、虫が嫌うハッカ油スプレーを吹きつけ、虫を駆除する方法もおすすめです。
天然成分のハッカ油なら、人体への影響を考えずに安心して使用できます。
まとめ
紹介した観葉植物はどれも簡単に手入れできる品種です。
しっかりとした対策をすれば虫を予防しながらグリーンを楽しめます。
手入れに慣れないうちは面倒に感じるかもしれませんが、観葉植物の世話は日課となり、次第に愛着が湧くでしょう。
視覚的なメリットだけでなく、浄化された空気やリラックス効果を得られ、癒される日常を過ごせます。
あなたが手をかけた植物が元気に育っていく喜びも味わえますよ。
フェイクグリーンなら手入れ不要で虫もつきませんが味気ないですね。
せっかくなら簡単に育てられる観葉植物を部屋のインテリアに取り入れてみませんか。
あなたの手で育てた観葉植物と一緒に過ごし、おしゃれで健やかな日常を手に入れましょう!