この記事では、木製食器の魅力、自宅でのお手入れ方法、おすすめの木製食器などをご紹介していきます。
おしゃれなカフェの盛り付けでよく見かける、木製のボウルやプレート。木の温もりを感じられ、リラックスした気持ちで食事を楽しむことができます。
しかし木製食器は取り扱いが難しいイメージがあり、自宅では使ったことがないという方が意外に多いようです。
木製食器の魅力とは?
食器には、陶磁器・ガラス・プラスチックなど多種多様な素材が使われており、それぞれに特徴やメリットがあります。
一般的には陶磁器が食卓の中心で、木製食器=汁腕というイメージを持っているご家庭がほとんどかと思います。
木製食器の最大の魅力は、素材そのもの、木の温もりや風合いです。
自然素材のため、使えば使うほど味わいを増し、自分だけの特別な一枚へと進化していきます。
木目や色合いがひとつずつ異なるところも木製食器ならではの特徴です。
また「木育」の一環として、ご家庭で木製食器を取り入れるケースも見られます。
木育は、幼児期から木と触れ合うことで感性を高め、自然に対する思いやりの心を育むための教育活動です。
機能面では、軽くて割れにくい点、保温性が高い点が木製食器の大きなメリットです。
温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たいままで食事を楽しむことができます。
よく使われる素材の種類と特徴
木製食器に使われる素材は、家具と同じように、丈夫で歪みづらく、水に強い木材が選ばれます。
- ウォルナット・・・衝撃に強く、製材後の歪みがほとんどない。濃いブラウンと美しい木目が特徴
- アカシア・・・色の濃淡がはっきりとした個性的な見た目。軽くて丈夫
- サクラ(桜)・・・硬めの材質で、木目が詰まっているため毛羽立ちにくい。経年変化により艶が増し、深い飴色に変わる
- イタヤカエデ・・・やや赤みを帯びた白色の木材。摩耗に強いため楽器にもよく使用される
食器として仕上げられる場合には、機能面での大きな違いはありません。
木材の種類を選べる場合は、雰囲気や直感で気に入ったものを選んでください。
木製食器のお手入れ方法
木製食器を使うときに気になるのが、お手入れ方法。
気を使いすぎる必要はありませんが、長く使うために普段から気をつけておきたいポイントがいくつかあります。
使用後はすぐに洗って乾燥させる
使った後で長時間放置してしまうと、カビやシミの原因になります。
使用後はすぐに洗い、水気を拭き取ってから自然乾燥させましょう。
洗い方は他の食器と同じで大丈夫ですが、強くこすると傷が付きやすいため、柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。
食洗機はNG
木製食器を食洗機で洗うと高温のお湯に長時間さらすことになり、ひび割れや歪みの原因になります。
食洗機対応と明記されていない限りは、手洗いするよう心がけてください。
木製食器はオイルでお手入れ
使い続けるうちに表面がガサついてきたり、ツヤがなくなってきたなと感じたら、オイルを使って油分を足してあげましょう。
使用するのはご家庭にあるオリーブオイルなどでOK。
キッチンペーパーに油を少量染み込ませ、食器全体に塗ったら、新しいキッチンペーパーで再度拭き取って乾燥させます。
仕上がりのベタつきが気になる場合、乾性油(乾くとサラサラする性質の油)のえごま油やくるみ油を使ってください。
おすすめの木製食器をご紹介
木製食器はどんなものを買えば良いの?という方向けに、普段使いしやすく長く愛用できる、おすすめのブランドやアイテムをご紹介します。
「無印良品」のアカシアシリーズ
無印良品の木製食器は、軽くて丈夫なアカシア材を使用しており、フィリピンの職人たちが一つずつ手作りしています。
トレー、ボウル、深皿などバリエーションも豊富で、色々と揃えたくなる人気シリーズ。
陶磁器やガラスの食器とも合わせやすいようデザインされています。
価格帯も500円〜2,000円前後が中心でリーズナブルなので、はじめて木製食器を買う人でも気軽にチャレンジすることができます。
「高橋工芸」のKakudo(カクド)シリーズ
大自然に囲まれた北海道旭川で、木製テーブルウェアの制作・販売を手がける高橋工芸。
製品にはいくつかのシリーズがありますが、一番のおすすめは「Kakudo」シリーズ。
バターケース、プレート皿、カッティングボードなどのラインナップがあります。
素材にはウォールナット、チェリー、イタヤカエデを使用しており、自分の好みで選ぶことができます。
「woodpecker」の山桜のお皿
2007年に岐阜県で設立された木製道具ブランド「woodpecker」。
看板商品はブランド設立のきっかけとなった「いちょうの木のまな板」ですが、今回ご紹介するのは山桜を使用した食器です。
シンプルな円形に、程よい深さの縁が施されたプレートは、SS〜Lの4サイズ展開。
食卓に一枚あるだけで、テーブル全体が温かい雰囲気になります。
まとめ
ひとつひとつ表情が異なる木製食器。陶磁器やガラスの食器とは違った魅力を持っています。
木製食器を使うのが不安な方は、カトラリーなどの小物から揃えてみても良いかもしれません。
いつもの食卓に木製食器を取り入れて、おしゃれで温かみのある食卓を演出してみてはいかがでしょうか。