美術館はひとりで行っても楽しめる場所です。
いくつかのポイントを抑えておくだけで、周囲の目を気にせず、美術館でとっておきのひとり時間を過ごすことができます。
この記事では、ひとりで美術館を満喫するためのポイントを紹介いたします。
全部みなくてもいい!好きな作品を何回でも何分でも
美術館にひとりで行く醍醐味は、好きな作品を好きなだけみられることです。
友達と一緒に行けば、友達にあわせて進路を進まなければなりません。
しばしば「絵がわかる人はすべての作品に感動する」と思われがちです。しかし、美術作品には好みがあります。
たくさんの作品が飾ってある美術館に行っても「これは好きだ」と思える作品はひとつかふたつしかないことはよくあることです。
ただ、ひとつかふたつでも出会えたのならば、それはとても幸せなことです。
その作品を思う存分ながめて心に残して帰りましょう。
美術館で時間を気にせず鑑賞できることは、ひとりだからこそできることです。
話しかけてくる相手もいないからひとりの世界でどっぷりと感動することができます。
美術館は順路にそってまわりますが、もう一度みたい絵があれば順路を戻ってもかまいません。
出口を出なければ何度でも戻ることができます。
作品によっては混むタイミングがあります。
混んでいるときはゆっくりと鑑賞できないため、比較的すいている作品から臨機応変にまわります。
同じ作品でも、ひとりで鑑賞したときと友達と一緒に鑑賞したときとでは「印象が変わること」があります。
ひとりのときには、自分の感情により素直になれるのかもしれません。
併設されているカフェは必見!美術館でひとりで優雅なティータイム
美術館にはカフェが併設されていることがあります。
一般的なカフェよりも美術館のカフェはこじんまりしているように感じますが、座席の間隔には余裕があり、ひとりでも周囲を気にすることなく過ごすことができます。
カフェのメニューには、期間限定で展示とコラボしたものがあります。
美術館の併設カフェは、味覚だけでなく視覚も楽しむことができますが、値段は高めです。
期間限定のメニューは、とくに高いかもしれません。
しかし、ひとりだからこそ値段の高い限定メニューがおすすめです。
なぜならば、友達と一緒ならば金額もそれとなく相手にあわせがちだからです。
その点、ひとりならばメニュー選びも自由です。
展示とコラボしている期間限定メニューは、展示作品や画家の特徴を取り入れています。
鑑賞を終えてから、ゆっくりと優雅に作品を振り返る時間です。
ひとりでゆっくり楽しむためには、美術館へ訪れる「時間選び」も重要です。
ランチタイムはどうしても混みあいます。
おすすめはオープン直後の11時。美術館開館と同時に入館し、2時間程度で鑑賞を終えて早めのティータイムにします。
カフェによっては、美術館の敷地内に併設されていることもあります。
美術館を出てしまうとカフェが利用できないこともあるため、事前に調べておくことをおすすめします。
ひとりで来たから買って帰ろう!センスがいい美術館のおみやげ
美術館の出口近くにはミュージアムショップがあります。
画集やカタログだけでなく、有名な作品をモチーフにした日用品や雑貨が売っています。
ひとりで美術館に行くことは楽しいことですが、やはり家に帰れば作品の感想をだれかに話したくなります。
最後は話のタネになるおみやげを買って帰りましょう。
一番手軽で話のタネになるおみやげはポストカードです。
展示されていたほとんどの作品はポストカードになってばら売りされているでしょう。
予算が許せば複製画も素敵です。
ミュージアムショップで売っている複製画はアート印刷でつくられているため、色がきれいに発色しています。
絵に興味がない家族へのおみやげならば日用品がおすすめです。
ミュージアムショップでは、モネの名画がお菓子の缶になっていたり、ルノワールの名画がメガネケースになっていたりします。
一般的なものよりも値段はずっと高いけれど、美術館でしか買えない魅力があります。
自分へのおみやげは身につけられるものがいいでしょう。
名画がまるごと描かれているスカーフや傘は、誰かと同じになることは少なく、思わぬところで話のタネになります。
なにより、美術館へ「ひとりで行った」という優雅な思い出を使うたびに思い出すことができます。
人気ミュージアムショップの会計はとても混みます。
友達と一緒だと「待たせてはいけない」と思って遠慮してしまいますが、ひとりなら長蛇の列でも気兼ねなく並ぶことができるでしょう。
まとめ
「ひとりで」が苦手な人はたくさんいます。
しかし、美術館はひとりの人が比較的多い場所です。
ただ、話題の展示会や夏休みなどの長期休暇中に開催される展示会は家族連れで混む可能性があります。
その場合は、カフェをあきらめて金曜の閉館に近い時間帯が狙うのも良いでしょう。
そして、なにより周囲の目を気にしない一番のポイントは「鑑賞に集中してひとりの世界に入り込むこと」かも知れません。