大型の観葉植物は、おしゃれなリビングやオフィスに欠かせないアイテムです。無機質な空間に彩りを添えるだけでなく、部屋の空気を浄化してくれる効果もあります。
この記事では、以下のような悩みを持っている人に役立つ内容をまとめました。
- 「大型」とは具体的にどのくらいのサイズ?
- 大型の観葉植物の選び方は?
- 室内でも育てやすい観葉植物はある?
ポイントさえ押さえておけば大型の観葉植物を育てるのは難しくありません。観葉植物のある日常を楽しみたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
「大型」とは6号~10号くらいのサイズ
大型の観葉植物とは、号数に換算すると6号~10号程度を指します。1号がおよそ3㎝なので、18㎝~30㎝の範囲内に収まると考えればわかりやすいでしょう。植木鉢の直径だけでなく高さも重要で、樹高が1mを超えたら大型に含まれます。
観葉植物を購入する時点で1m以下でも、成長すると想定以上に大きくなるかもしれません。種類や品種によっても生育状況は異なるため、どのくらいのサイズになるか目安を調べておくとわかりやすいです。
大型の観葉植物の選び方
大型の観葉植物を購入するにあたり、どのような基準で選べばいいか悩む人は多いのではないでしょうか。そこで3つの選び方を紹介しますので参考にしてください。
1. 置き場所で選ぶ
大型の観葉植物は移動させるのが難しいため、購入する前に置き場所を考えておきましょう。植物の種類にもよりますが、日光を確保できて風通しのよいところに飾れば問題ありません。
観葉植物は適度に日の光に当てないと、葉や枝がひょろひょろ伸びる「徒長」を引き起こします。良好な生育環境を確保できる場所を選んでください。
2. 育てやすさを重視して選ぶ
観葉植物の育てやすさは種類によります。園芸初心者であれば、以下の2点に当てはまる品種を選ぶといいでしょう。
- 乾燥に強く枯れにくい
- 日陰でも育つ
大型の観葉植物は日光浴させにくいため、耐陰性に優れたものがおすすめです。乾燥した環境を好む植物なら水やりの頻度が少なくて済むので、手間をかけずに栽培できます。
手間を減らすという観点で考えると、観葉植物のサイズにも気を配る必要があります。具体的には脚立を使わずに掃除や水やりできる大きさが理想的でしょう。
3. 室内の雰囲気に合わせて選ぶ
観葉植物をインテリアとして飾る場合は、部屋の雰囲気とマッチするかも判断のポイントです。たとえば和室に南国風の植物を置くとちぐはぐな感じになるため、置き場所になじむ種類を選んでください。雑誌やWeb記事のレイアウトを参考にして自宅に合いそうな植物を探すと、お好みのものが見つかるかもしれません。
大型の観葉植物を栽培するコツ
観葉植物を育てる方法は、小型でも大型でも基本的に同じです。しかしサイズの大きい観葉植物ならではの注意点も存在します。
1. 土が乾いてから水やりする
大型の観葉植物に水やりする際は、根腐れ防止のため土の中が乾いていることを確認してから水やりするようにしましょう。
植木鉢のサイズが大きい場合は、割り箸を土に差してみると乾き具合がわかります。指を土に入れて土の湿度を確かめる方法もありますが、奥深くまで届かないため長さのある割り箸を使うほうが確実です。
水やり後は受け皿に溜まった水を取り除きます。大型の観葉植物は植木鉢を持ち上げられないため、スポイトやスポンジなどで吸い取りましょう。
2. 定期的に植え替える
生育状況にもよりますが、数年ごとに観葉植物を植え替える必要があります。
購入当時の植木鉢で観葉植物を育てていると、やがて根詰まりを起こします。また土の栄養分も少なくなり、植物にとってベストな環境ではなくなってしまうのです。
観葉植物を植え替える際は、元の植木鉢より一回り大きいサイズを用意してください。真夏や真冬などに植え替えると植物に負荷がかかるので、暑すぎず寒すぎない時期を選ぶといいでしょう。
大型の観葉植物を購入する前に知っておきたいこと
「いきなり大型の観葉植物を買っても育てられるか心配」という人は多いかもしれません。そこで大きめの観葉植物を購入する前に知っておきたいことをまとめました。
観葉植物はレンタルできる
観葉植物は必ずしも買う必要はなく、レンタルすることも可能です。個人向け・法人向けのレンタルサービスがあるので、興味があれば検索してみてください。
とくに大型の観葉植物は値が張るため、お試し期間を設けて栽培してみることを推奨します。購入しても問題なさそうであれば、自宅やオフィスのインテリアに取り入れてみましょう。
手間をかけたくなければフェイクグリーンを検討する
水やりや植え替えの手間をかけたくない場合は、本物の観葉植物にそっくりなフェイクグリーンを使う手段も検討してみてください。最近のフェイクグリーンは精巧に作られており、遠目では本物と区別がつかないほどです。
大型のフェイクグリーンなら移動させるのも楽なので気軽に取り入れられます。開放的な空間に置けばおしゃれな仕切りとしても活躍しますよ。
キャスター付きのアイテムがあると動かすのが楽になる
大型の観葉植物は動かすのが大変なため、キャスターが付いている鉢皿や台などに乗せるとスムーズに動かせます。植木鉢を移動させる際に腰を痛める心配がなくなるので、観葉植物とセットで購入すると便利です。
さまざまな大きさやデザインがあるので、観葉植物のサイズに合わせて選んでください。なかには貯水トレーつきの鉢皿も販売されていて、水やり後に余計な水を捨てる手間を省きたい人におすすめです。
【初心者向け】おすすめの大型観葉植物5選
最後に園芸初心者でも育てやすい大型の観葉植物を5つ紹介します。
これから観葉植物を買う予定がある人は参考にしてください。
パキラ
置き場所を選ばないナチュラルな佇まいのパキラは、自宅・店舗・オフィスなどにマッチします。乾燥や病害虫に強いので、初心者でも育てやすいのがメリットです。
年間を通じて葉がつくため、季節問わず自然の雰囲気を楽しめます。
モンステラ
モンステラといえばハートのような形の葉が特徴です。おしゃれな見た目からインテリアグリーンとして人気を集めています。
日陰でも育てやすいうえに耐乾性もあり、扱いやすい品種といえるでしょう。
オーガスタ
バナナの木を連想させる葉を持つオーガスタは、南国風の空間になじみやすいです。鳥の姿に似た純白の花を咲かせることから「天国の白い鳥」と呼ばれることもあります。
「輝かしい未来」という花言葉を持っており、開店祝いや新築祝いなどの贈答品に適しています。
エバーフレッシュ
エバーフレッシュは夫婦円満のシンボルであり、結婚祝いにぴったりな植物です。多数の細い葉が連なる様子は上品な印象を与えます。
夜になると葉を閉じる「睡眠運動」を行い、昼とは違う姿になります。
フィカス・ウンベラータ
ゴムの樹の仲間であるフィカス・ウンベラータは、成長が早いことで有名です。枝葉が伸びてきたら、定期的に剪定するときれいな樹形を保てます。
どこに置いても見映えがいいため、室内の風景に緑を添えたいときに活躍するでしょう。
まとめ:大型の観葉植物を育てるのは難しくない
サイズの大きい観葉植物を栽培するのは難しい印象がありますが、通常サイズの植物を育てる場合と変わりはありません。水やりの頻度に気を配る、数年ごとに植え替えるなどの手間ひまを惜しまなければ問題なく育ちます。
生活の中に緑を取り入れると、心を和ませて癒やしてくれる効果を期待できます。自宅や職場が殺風景だと感じている人は、お気に入りの植物を見つけて飾ってみてはいかがでしょうか。