北海道にあるディマシオ美術館を知っていますか?
世界で最も大きな油彩画を描いたことでも知られる画家である、ディマシオの作品を展示しています。
北海道の雄大な土地を活かした迫力満点の展示物なのもあり、一度は訪れてほしいものです。
ディマシオ美術館にはどんな特徴があるのか、わかりやすく解説していきたいと思います。
今まで知らなかった油彩画について、興味を持つきっかけになるかもしれません。
ディマシオ美術館の歴史、成り立ち
ディマシオ美術館があるのは、北海道の新冠町になります。
ここは雄大な自然を活かし、競走馬の聖地としても知られている場所になり、ここにディマシオ美術館が建設されました。
当時の理事長である谷本さんは、今から50年以上前にパリのギャラリーにて、ディマシオの作品に出会います。
ディマシオの作品はどれも美しく衝撃が走ったことがきっかけで100点、200点と集めていきます。
ディマシオの作品を多くの人に見てもらいたいと、本人に話し、シンボルになるような絵を描くことを約束しました。
1994年から1997年にかけて、高さ9m、幅27mにもなる世界最大の油彩画を完成させました。
ただ、あまりの大きさに展示できる場所がなく、しばらくはしまったままになっていたそうです。
しばらくして、北海道の新冠町で廃校になった小学校がネットオークションにかけられることを知り、現地で設立することを決めました。
実際にディマシオが描いた世界で最も大きな油彩画が、体育館にぴったりと収まったことで運命のようなものを感じたそうです。
ディマシオの宇宙とのコンセプトに一致したこと、油彩画が自然の多いこの土地とマッチしたことなどもありディマシオ美術館が誕生しました。
大都会にはない景色が広がっているからこそ見られる、素敵な場所と言えるのではないでしょうか。
ディマシオの作品を世の中に広めたい、知って欲しい、そんな想いが伝わる素晴らしい歴史だと思いませんか。
ディマシオ美術館の特徴
ディマシオ美術館の特徴について、紹介します。
世界最大の油彩画
ディマシオ美術館の代表作としても名高い、世界最大の油彩画は、ディマシオ1人が作成したと言われています。
約3年の月日をかけて完成させた作品になります。
1997年にチュニジア政府の要請ではじめて公開されました。
大きさはもちろんのこと、色彩の豊かさと美しさにも定評のある作品になり、世界的にも高く評価されています。
2013年7月に、絵の周囲を囲むように鏡を張り合わせ、独自の幻想世界を作り出しました。
このディマシオの作品は、ただ展示してあるだけでなく1日8回大きく姿を変えることでも知られています。
壮大な音楽と一緒に、さまざまな色の光が当たります。
暗い空間で彩られる姿は、とても幻想的ですし、明るい場所で見たときとは印象が全く変わるのも面白いところです。
光や音の演出プログラムは、思っている以上に美しいのもあり、未知なるブラックホール体験ができるなど、見どころもたくさんあります。
ディマシオの作品が豊富で見応えがある
ディマシオ美術館はその名前からもわかるように、ディマシオの作品を200点も展示しています。
ディマシオの作品はどれも幻想的なものになり、見応えがあります。
今までさまざまな美術館に行ったことのある人でも、ディマシオ特有の世界観から学べることもたくさんあるのではないでしょうか。
ディマシオの作品の特徴として、題名がないこともあります。
美術館にある世界最大の油彩画にも題名をつけていないそうです。
また人間を描いたものも多く、とても美しい描写が特徴です。
ただ、描いた人の眼には眼球が描かれない共通点などもあります。
そのため、どこか不気味に感じる人もいるかもしれません。
また作品のテイストはそれぞれ違いながらも、破片のようなものが飛んでいる特徴もあります。
すべてに世界観が決められているのですが、実は共通しているところもあるので、そうした違いについても注目すると、新しい発見があるのではないでしょうか。
何度見ても、新しい発見があるのがディマシオの油彩画の面白いところです。
ガラス芸術も一緒に楽しめる
ディマシオ美術館には、ガラスの美術館も併設しています。
ガラス芸術はそれぞれがとても美しいのはもちろん、自然光の入り方次第でキラキラとより輝いています。
ガラス自体はとてもナチュラルな美しさがありますので、いろいろな視点から見てみると面白いかもしれません。
小学校の校舎を使っていることもあり、たくさんの光が入る展示方法なのも、より美しさを引き出す展示方法といえるのではないでしょうか。
庭園には迫力満点の恐竜が
ディマシオ美術館には壮大な広さの彫刻庭園があり、その奥に恐竜のオブジェが並んでいます。
実際にディマシオの作品に描かれている恐竜が飛び出したようにも見え、思わずはしゃいでしまうかもしれません。
なかには座って記念撮影ができるものもあるので、子供から大人まで幅広く楽しめるのも、この美術館の特徴です。
彫刻庭園のなかには、スワード・ジョンソンのブロンズ像などの国内外のアーティストの作品が展示されています。
どれも生き生きとしているのもあり、見どころもたくさんあります。
ディマシオ美術館の庭園にも足を延ばして鑑賞するようにしてくださいね。
併設レストラン、カフェ、グッズ
ディマシオ美術館の設備について紹介します。
レストラン アトランティス
ディマシオ美術館の1階にあるおしゃれなレストランです。
本格的なパスタやデザートが楽しめるお店なのもあり、美術館に入館していなくても楽しめます。
パスタの種類が豊富なのはもちろん、ガトーショコラやシフォンケーキなどの洋菓子も揃います。
また飲み物としてコーヒーやソフトドリンクなども揃っています。
本格的な料理が存分に楽しめることもあり、美術館の鑑賞で疲れたときにも最適です。洋風のおしゃれな空間ですよ。
ライブラリーコーナー
ディマシオ美術館のなかには美術書などが充実した絵本が多数用意されています。
どれもほかでは見られない希少な絵本がたくさんあります。
子供から大人まで楽しめる、遊び心のあるライブラリーコーナーです。
美術をより身近に感じられるのではないでしょうか。
子供にとっても楽しい空間ですよ。
まとめ
ディマシオ美術館はディマシオの作品がたくさん展示されており、たくさんの発見や刺激があると思います。
代表作だけでなく独特の世界観も含め一緒に楽しめるといいかもしれません。
また庭園にも巨大なオブジェの宝庫ですので、写真を撮りたくなるスポットもたくさんあります。
ディマシオ美術館は北海道ならではの雄大な自然と、広々とした空間などもあり、とても居心地のいい空間ですよ。
※休業日や営業時間、その他の掲載情報については変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、最新の情報については施設・店舗へお問い合わせください。
アクセス
ディマシオ美術館は車もしくは、高速バスで訪れるのが基本になります。
車の場合でも日高のICを降りてから約20分程度の時間で到着します。
道道71号線には四季折々の景色が広がっていることもあり、北海道らしい景色を眺めながらゆったりとドライブをするのも素敵だと思います。
また高速バスでは、美術館より「メロディ号」に乗車して、その後、札幌であれば高速ペガサス号に乗り、苫小牧であれば道南バスに乗ります。
高速バスもあるので、車の運転ができない人も安心です。
美術館名 | 太陽の森 ディマシオ美術館 |
住所 | 北海道新冠郡新冠町太陽204-5 |
電話番号 | 0146-45-3312 |
ホームページ | https://dimaccio-museum.jp/ |