日本にはたくさんの温泉地がありますが、なかでも道後温泉というと憧れの場所ではないでしょうか。
そんな道後温泉から徒歩5分の場所にあるのが、セキ美術館です。
閑静な住宅街にあるので、今まで気づかなかったなんて人もいるのではないでしょうか。
おしゃれな外観でもあり、人気の美術館です。
この記事では、セキ美術館についてくわしく紹介いたします。
セキ美術館の歴史、成り立ち
セキ美術館は、観光地として人気の道後温泉から5分程度の場所にあります。
開館したのは平成9年(1997年)になり、その後25年以上多くの人に親しまれています。
住宅街に自然に馴染むような建築物になっています。
地域の人はもちろん、道後温泉を訪れる人に心豊かなひとときを提供したい、こんな想いで作られたのが収蔵作品になります。
セキ美術館の特徴として春夏秋冬で年4回、展示作品の入れ替えを行うなど、飽きずに楽しめるように工夫しています。
そのため、行く機会によってはイメージの違いを感じるかもしれません。
館内も木材を使用した温かみのある過ごしやすい空間です。
広々としていることもあり、ゆったりとした時間を過ごしたい人にもおすすめです。
ただ、建物自体が大きなわけではなく、吹き抜けの階段や、開放感のある造りなので、見た目以上に過ごしやすくなっています。
空間にもこだわり作品をより印象的に見せるための工夫もしているのです。
特別展なども数多く行われているのも特徴です。
もともとここに収蔵されているのは、館長の個人的なコレクションだったものになります。
その数を少しずつ増やしながら美術館として成立させたと言われています。
飾る場所を作ったあと、たくさんの人に見て欲しいという想いを形にしたそうです。
これらがあったからこそ開館に繋がりました。
日本画・洋画・彫刻・版画なども含め、幅広い作品が展示されています。
セキ美術館の特徴
セキ美術館の特徴を紹介したいと思います。
コレクションの数が豊富
セキ美術館は、幅広い作品が展示されていることでも知られています。
愛媛県の松山市には他にも美術館があり、主に中央付近に点在しています。
基本的には松山にゆかりのある人の作品や展示物をメインとしています。
それに対してセキ美術館は、ゆかりのあるなしは関係なく、館長自身が所有している作品を展示している違いもあります。
芸術家の作品や人柄に惚れ込んだ館長が、所蔵したいと思った大切な作品の数々です。
館長自身も作品について知り尽くしていることもあり、ポリシーを大切に守り続けています。
これこそがセキ美術館の魅力でもあり、他の美術館では考えられないポイントともいえるのです。
コレクションも日本画や洋画、彫刻・版画などなんでも使っています。
主に明治から昭和の巨匠による近代作品を多く見かけます。
有名な作品もありますが、他の美術館にはないものもたくさんあり、松山市でもとても貴重な内容になっています。
そのため、見どころも多く楽しめるのではないでしょうか。
絶対に観たい、ロダンの部屋
セキ美術館の中でも特に人気があるのがロダンの部屋です。
オーギュスト・ロダンといえば「地獄の門」や「考える人」の制作者として有名な人物です。
芸術に詳しくない人でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
セキ美術館ではそんなロダンの作品を数十点展示しています。
ロダンの作品をここまで展示している人はなかなかいません。
過去の名作を観たいと、わざわざセキ美術館に訪れる人もいるぐらい人気があるそうです。なかでも、1906年に創られた、大理石の彫刻「ファウナ」は、とても人気があります。
壁に飾られているのが、ドライポイントやリトグラフになり、近代ヨーロッパ彫刻の先駆者として活躍したロダンの魅力が存分に感じられるのではないでしょうか。
とても見応えのある部屋になりますので、ロダン好きならずとも一度訪れて欲しい場所です。
映像ルームで作品を堪能する
セキ美術館では、巨匠の名品を美しい画像で楽しめる映像ルームなどもあります。
受付を通ったあとに地階に進んで展示室の奥に行くと、映像ルームがあります。
映像のなかにはセキ美術館への招待や、日本の彫刻家、名品展などを丁寧に説明した映像が楽しめます。
実際に見るのもいいですが、映像で見直しをするのも、違った視点から観られるのでおすすめです。
おちついた空間で美術に触れる機会はなかなかありません。
また、HPに現在の展示物についての記載があります。
年に4回収蔵品の差し替えをしているので、そのときにどんな作品が展示されているのかが変わります。
観たい作品があるかどうかは、HPにある収蔵作品のページを確認してから訪れるようにしてくださいね。
併設レストラン、カフェ、グッズ
セキ美術館の設備について紹介したいと思います。
ミュージアムショップ
セキ美術館のなかにも大きなものではないのですが、オリジナルグッズを使っているお店もあります。
美術館に来たら、お土産を購入するのを楽しみにしている人もいるのではないでしょうか。
オリジナルグッズが充実しているのはもちろん、実際に展示されている作品のポストカードなどもあります。
気に入った作品の絵葉書を買って帰ることもできます。
絵葉書などは手頃な価格で購入できるので気軽に購入できると思います。
また、美術品以外で愛媛のお土産を購入するのであれば、近くの道の駅などもあるので、立ち寄ってみてもいいのではないでしょうか。
ミュージアムショップで欲しいアイテムを探してみてくださいね。
カフェ、レストラン
セキ美術館には併設しているカフェやレストランなどはありません。
そのため、美術館を鑑賞したあとにと考えているのであれば、少し残念だなと感じる人もいるのではないでしょうか。
道の駅はもちろん、道後温泉までも近いので美味しいお店などもたくさんあります。
繁忙期などは混雑しますので、事前に予約しておくのをおすすめします。
また、周囲にある道後温泉に宿泊して美術館を一緒に楽しむこともできます。
道後温泉自体が見どころもたくさんある、とても素敵な場所なので時間に余裕を持って行くようにしてみてはいかがでしょうか。
セキ美術館ならではの良さも実感できるはずですよ。
まとめ
セキ美術館にはたくさんの見所があります。
道後温泉が近いだけでもワクワクした気持ちになりますし、数ある美術品を眺められるいい機会だと思います。
こだわりの作品がたくさんあるからこそ、新しい発見もたくさんあるのではないでしょうか。
ロダンの部屋には、オーギュスト・ロダンの有名な作品がたくさん並んでいます。
なかにはとても可愛らしいものもありますし、ロダンのイメージが変わるかもしれません。
また、作品の入れ替えなども多いので、そのときによって気に入った作品が変わるのも面白さかもしれません。
セキ美術館の良さを、あなたも十分に実感してみてくださいね。
※休業日や営業時間、その他の掲載情報については変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、最新の情報については施設・店舗へお問い合わせください。
アクセス
セキ美術館は、南町駅もしくは、道後温泉駅より徒歩5分の場所にあります。
そのため、アクセスの良さは抜群ですし、訪れにくい場所ではありません。
車で来る場合は、美術館の北側に専用の駐車場があります。
また自転車やバイクなどは美術館の南側に駐輪場があるので、どの方法で美術館に訪れても問題ありません。
おすすめは道後温泉駅から歩いて行き、愛媛ならではの文化を実感できるアクセス方法です。
美術館名 | セキ美術館 |
住所 | 愛媛県松山市道後喜多町4-42 |
電話番号 | 089-946-5678 |
ホームページ | https://www.seki.co.jp/mus/ |