みなさんは愛知県にある「徳川美術館」を知っていますか?
徳川といえば歴史好きならずとも知っている有名な名前ですよね。
今年の大河ドラマは「どうする家康」ということもあり大注目されています。
そんな徳川家の貴重な作品の数々を展示している美術館が徳川美術館です。
世界的にも高く評価される貴重な作品の数々を展示している場所なのもあり、一度は覗いてほしい美術館です。
徳川家の歴史に触れる機会もあり、知らない一面を知ってみたいと思っている人にとっても、新しい発見があるのではないでしょうか。
徳川美術館の歴史、成り立ち
愛知県名古屋市の東区にある、徳川園に隣接した美術館になります。
遡ること、1910年に名古屋は開府300年を迎えます。
祝賀行事の一環として初代の義直ゆかりの品を中心に展覧会を開催します。
尾張徳川家の什宝は、定期的に国華にて取り上げられるほどに知名度をあげていきます。
東京帝国大学の山上御殿で絵巻物の展覧を行うと、約700人もの人が観覧に来るなど、大盛況になりました。
このように話題を読んだことで公開の必要性を感じ美術館の構想を考えるようになります。
1932年に鈴木信吉が家令になったことで、博物館の議案は急激に進行することになり、着工し1935年に竣工しました。
すぐに開館したわけではないものの、現在では誰もが見られる美術館になり、貴重な徳川家の資料を、気軽に閲覧できるようになっています。
ちなみに徳川美術館は吉本与志雄さんの設計によるものになり、1997年6月12日に国の登録有形文化財としても登録されるまでになりました。
美術館の本館は、建物のデザインを公募で決めています。
近代的な設備を兼ね揃えた画期的な美術館としても、世界から高く評価されています。
また、徳川美術館には新館もあり二の丸御殿を再現した名品コレクションを展示しています。
昭和60年に開館50周年を記念して計画されたものになり、多くの寄付金が寄せられたと言われています。
展示室によっても内容が異なるので、じっくりと時間をかけて鑑賞するのをおすすめします。
ちなみに隣接している徳川園は、池泉回遊式庭園が特長の日本庭園になり、とても美しい場所です。
徳川園も、美術館と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
徳川の威厳を感じつつも、現代風にアレンジされている部分も多く、美術館としてもとても素晴らしい場所です。
歴史の文化の拠点としての役割もあるため、見どころもたくさんありますよ。
徳川美術館の特徴
徳川美術館の特長を紹介します。
圧巻の展示作品の数
徳川美術館のなかには、とにかくたくさんの美術品が展示されています。
本館は、年間を通してテーマを変更しつつも特別展や企画展などを常に発表しています。
新館になると、徳川当主の公的生活でもあった二の丸御殿を復元。
名作コレクション展示室では、年に4階の大展示替えを行う、季節による展示物の入れ替えなども行っています。
武家のシンボルである、武具などはもちろん、茶の湯に関すること、書院飾り、能など、どれもゆかりのものがテーマになります。
作品数はとにかく多いのである程度絞ったほうがいいかもしれません。
毎年11月の末頃に「原子物語絵巻」が国宝として一部のみ展示されます。
他の武家と比較しても、徳川の品々は特に多く残っていることで知られ1万件以上にもなります。
実際に所蔵品には国宝が9件、重要文化財は59件、重要美術品は46件にもなる、とにかく大量の財産が残っています。
徳川家のものの多くは、名古屋城のなかで家宝として大切に扱われていたものになります。
武具などはもちろん、書画・漆・染織品などもあり、比較的状態が美しいまま保管されています。
体験教室の種類が多い
徳川美術館の場合、実際に学び体験して楽しむようなサービスも数多く展開しています。
特別展や企画展などのテーマはもちろん、一定のテーマを決まった期間通い続けるお教室なども行うなど、文化を継承することに尽力しています。
土曜日こども教室では、歴史について楽しく学べるプログラムが充実しています。
他にも子供の夏休み向けのプランなどもあるので、酸化したいと思えるはずです。
徳川お茶会などの体験式のものや、ワークショップ、ボランティアなども含め、さまざまな体験教室を行い、生徒を持って教えています。
展示物の解説などもとても丁寧なので、意外と知らない徳川ならではの文化や伝統について、知るいい機会になるのではないでしょうか。
体験教室は事前予約制になりますので、確認してから訪れるようにしてくださいね。
周辺のお散歩なども一緒に楽しめます。
特別展、企画展がおもしろい
徳川美術館では、定期的に特別展や企画展を行っています。
例えば夏季特別展として「家康から義直へ」をテーマにした展覧会も行われていました。
義直は徳川家康の息子でもあり、尾張の統治を任された人物になります。
どんなやりとりがあったのか、歩みなども含めて、学ぶいい機会になります。
決められた期間しか閲覧できないこと、歴史についても紐解きながら考えるいい機会になるのではないでしょうか。
HPではこれから先の展示会の内容なども掲載しています。
1ヶ月程度の短いものもあるので、気になるものがあればこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。
徳川の貴重な資料を知る機会になりますよ。
年間のパンフレットなどもダウンロードできるので、何度も確認する必要がなく使いやすいのもポイントですよ。
併設レストラン、カフェ、グッズについて
徳川美術館のレストラン、カフェ、グッズについてもご紹介します。
宝善亭
本格的な日本料理が楽しめる、美術館内のレストランです。
昼と夜の部で分かれており、お寿司屋さんや会席料理などの本格的なメニューが特長です。
どちらかというと少しお高めの価格設定にはなりますが、本格的で美味しいものばかりです。
美術館に立ち寄らなくても使えるので、美味しい日本料理が食べたいときにもおすすめです。
ゆっくりとランチを楽しみたい人には「旬小箱」がおすすめになり、お寿司の豪華絢爛なメニューになります。
お子様向けの料理やキッズメニューも揃っているので、子供連れで遊びに来ている人にとっても安心です。
お酒などもありますので、なんでも揃う本格的なレストランです。
コーヒーラウンジ
美術館内にある。気軽に立ち寄れるお店です。
飲み物はもちろん、デザートやサンドイッチなどの軽食も揃っています。
ガッツリ食べたい人向けのセットメニューなどもありますし、比較的お値段は安めの価格設定になります。
美術館の一角にあるおしゃれなラウンジです。
美術館の疲れを一休みして癒していってくださいね。
ミュージアムショップ
徳川美術館のなかにあるお土産専門店です。
オリジナルグッズが豊富であること、美術館を鑑賞した記念に残るものも置いています。
展覧会図録や研究成果をまとめたものなどもあります。
オンラインショップなども対応しているので、欲しい物があるときは在庫状況などを確認してみるといいと思います。
品数も多く、他ではなかなか手に入らないものも揃うので、とても楽しいひとときになるはずです。
まとめ
徳川美術館は、歴代の当主が守り続けてきたたくさんの展示物が揃う、とても素敵な場所です。
こんなにたくさんの作品が残っていることに驚いてしまうかもしれません。
どれも歴史的に十分な価値を持つものになります。
ミュージアムショップでのお土産の購入時間も十分にとるようにして、徳川美術館の魅力を存分に満喫してくださいね。
※休業日や営業時間、その他の掲載情報については変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、最新の情報については施設・店舗へお問い合わせください。
アクセス
美術館名 | 徳川美術館 |
住所 | 愛知県名古屋市東区徳川町1017 |
電話番号 | 052-935-6262 |
ホームページ | https://www.tokugawa-art-museum.jp/ |