この記事では、諸橋近代美術館について、ご紹介していきたいと思います。
福島県の耶麻郡にある「諸橋近代美術館」は、ダリの作品を約350店も収蔵していると言われています。
サルバドール・ダリ好きな人にとっては、まさに聖地とも言える人気の美術館があります。
そもそもダリの作品を常設している美術館が少ないので、わざわざここに足を運ぶ人もいるのだとか。
彫刻はもちろん、版画が絵画など、どれをとっても名作ばかり。
美しい外観の建物なのもあり、じっくりとその魅力を堪能できます。
諸橋近代美術館の成り立ち、歴史
諸橋近代美術館は、福島県の郡山市に本社を持っているスポーツ用品店「ゼビオ」の創設者である“諸橋延蔵(もろはしえんぞう)”が集めていたコレクションを元に開館したものです。
約10年に渡り収集したものになり、多くの人に西洋近代美術の秀作を鑑賞し、感動してもらいたいと考え開館しました。
現在は、公益財団法人にて運営していますが、館長は息子さんが請け負っています。
1999年(平成11年)6月に開館したものになり、ダリのコレクションを中心に収蔵していることで有名です。
実際に公式サイトのURLにも「Dali」と入っているように、数ある美術作品のなかでも特に熱を入れて収集していることがわかります。
ちなみに世界でダリを展示している美術館といえば、アメリカにあるダリ美術館と、スペインのダリ劇場美術館がありますが、これに匹敵するほどの作品数が楽しめる場所です。
常時数十点以上ものダリ作品を堪能できるのも、とても贅沢な時間ですが、同時に現在も収集を続けているそうです。
他にも、印象派からシュルレアスリムなどの絵画作品はもちろん、英国現代作家のクルックなどの絵画も展示しています。
有名な美術作品が揃う美術館でもあり、ダリ好きにとっても、一度は訪れたい場所だと言えますね。
諸橋近代美術館の特徴
建物がおしゃれ
諸橋近代美術館は、中世の馬小屋をイメージした、レトロ感のある建物となっています。
国立公園の広大な敷地のなかに、約2,000㎡の面積で建てられているものになり、雰囲気がおしゃれだと人気になっています。
ダリの作品を展示することを意識した建物でもあります。
内装部分には、「玄昌石」を使っていることもあり、自然と調和するのもポイント。
館内は太陽の光が入ってくるので、とても過ごしやすく快適な空間です。
美術館の周辺は四季折々の景色が楽しめることもあり、緑豊かな庭園などもあります。
なんどでも訪れたくなるような、おしゃれな建物なのも注目してみてください。
ダリの作品がとにかくたくさんある
諸橋近代美術館には、ダリの作品が数多く収蔵されています。
油絵・水彩画・素画などはもちろん、版画や彫刻などもあり、膨大な数になります。画家の母の肖像やパンとくるみ、キャバレーの情景、日没大気の属話、ガラの建築物など紹介しきれないほどにたくさんの作品が展示されています。
常設ではありますが、そのときによって飾る内容が変わっているので、事前に確認しておくといいと思います。
サルバドール・ダリはわずか6歳のときに油絵を使って風景画を描いたと言われています。
その後70歳後半になるまで、数々の作品や展覧会を開いたことでも知られています。
教科書などで「柔らかく描かれた時計」を見たことがあるのではないでしょうか。
実はこれもダリの有名な作品の一つです。
他にも、こんなに有名な作品が収蔵されています。
- ドン・キホーテ
- 庭の少女たち
- 甘美な死骸
- モーリスドゥニ婦人(ピエール=オーギュスト・ルノワール)
- 積み藁(アルフレッド・シスレー)
イベントやワークショップも充実
諸橋近代美術館では定期的にイベントやワークショップなども開催しています。
例えば「ZOOM講演会」などもその一つになり、ダリについてより詳細な解説付きのものを行っています。
例えば直近のものでいうと「ダリに影響を受けた日本の画家たちの絵を読み解く」もそうですし、「ダリとシュルレアリスムと福島の画家吉井忠」なども行っています。
事前申し込み制になるので、急な参加はできないものの、諸橋近代美術館でしか体験できないことだからこそ、興味が湧きますね。
また、秋には「ナイトミュージアム」も開催しています。
夜の美術館に興味がある人はもちろん、大人のデートとしてもおすすめ。
夜の美術館に行くってとても贅沢な時間だと思いませんか。
ダリだけに限らず、セザンヌなどのワークショップも行っているので、そのときのイベントに目を通しておくといいかもしれません。
併設レストラン、カフェ、グッズについて
ミュージアムカフェ
諸橋近代美術館は、10:00~15:30(16:00終了)までの間、ミュージアムカフェも利用できます。
併設のカフェになるので余計な移動なども必要ありません。
窓からは庭園が見えますし、磐梯山などの福島県ならではの大自然を身近に感じられます。
時間を忘れて過ごしたくなるような場所です。
おすすめはトラジャコーヒーやオリジナルのコーヒーブレンドです。
併設カフェだとメニューの内容は大したことがないのでは?と思うかもしれませんが、諸橋近代美術館のカフェはどれも本格的なものばかりなので、美味しいドリンクが楽しめます。
素晴らしい景色と一緒に美味しいコーヒーも楽しんでみてください。
ジュースなどもあるので、子供連れの方でも安心です。カフェメニューは時期によっても変わります。
ご飯を食べるレストランではないので、お食事メニューなどは周辺のお店を探しておいたほうがいいかもしれません。
ちょっと一休みしたいときにおすすめのカフェです。
ミュージアムショップ
オンラインショップも持つ、諸橋近代美術館のお土産屋さんです。
図録などの限定者はもちろん、展示会関連のオリジナル商品を数多く販売しています。
他では見たことのないものが多く、ダリの作品に限らず、欲しくなるのではないでしょうか。
使いやすいクリアファイルやポストカードはもちろん、バッグやTシャツ、センス、メガネケースなど、どれもデザイン性に富んだものがたくさんあります。
美術館のものだけあって、とてもおしゃれなので、どれも欲しくなってしまうかもしれません。
図録の種類も豊富なので、気になるものがあればぜひ購入するのをおすすめします。
まとめ
諸橋近代美術館は、名前は知っているけどどんな画家が知らない人も多いダリならではの魅力を教えてくれます。
おしゃれな館内はもちろん、caféやミュージアムショップなども充実しているので、のんびりと時間を忘れて過ごしてみてはいかがでしょうか。
国立公園に隣接していることもあり、自然を一緒に楽しめること、ダリの芸術作品を身近に感じられるようになります。
福島県に訪れる際は、一度は立ち寄ってみたい素敵な美術館です。
ダリの作品をより美しく見せる展示方法なども合わせて、鑑賞してみてはいかがでしょうか。
※休業日や営業時間、その他の掲載情報については変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、最新の情報については施設・店舗へお問い合わせください。
アクセス
国道459号沿いにある諸橋近代美術館は、電車もしくは高速バス、車での来館になります。
電車の場合は、最寄り駅が「猪苗代駅」になるので、ここからタクシーもしくはバスに乗って移動します。
約25分前後の時間がかかります。
少し距離が離れていること、混雑しているともっと時間がかかるので、注意してください。
美術館名 | 諸橋近代美術館 |
住所 | 福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093番23 |
電話番号 | 0241-37-1088 |
ホームページ | https://dali.jp/ |